FC2ブログ
2016
07.03

迷子

Category: 日常のこと
今日は天気はともかく、
湿度の高さと暑さで大変な一日だった。

よりにもよってそんな日に。

なんというか、
入り組んだ昔の住宅街の迷路の奥にあるお宅にお呼ばれしたのだ。


途中からは車も入れない道だ。

お土産を抱え、歩くしかなかった。

古い街の込み入った住宅街は丘が連なり、アップダウンも並大抵ではない。

道に迷うこと、ほぼ1時間あまり。

メールの道案内に従って歩いていたのに、途中から家々の塀に記された番地が目的地から遠くなっていく。

しまった。迷子だ。

GPSも途中で私を見失ったらしい。
携帯もここまで入り組んだ道では役に立たなかった。

多分すぐ近くまで来ているはずなのに、自分のいる場所の説明ができないことと、
ここまで来たら何としても自分の力でたどり着きたいという
「何かとの戦い」が私を駆り立てた。

それにしても暑い。

汗みどろで荷物と携帯と日傘を抱えたまま、石段の途中で座り込んだ私を、
通りかかったおばちゃんが恐る恐るチラ見している。

3人に道を訊ねたが、
目印もなく番地だけではわからない。
車の通る道まで戻ってタクシーに乗ったが、ナビで住所を見た運転手さんからも
「車で行けるのはやはりここまでですよ。」と降ろされてしまった。

もう歩けない。
来た道を戻るだなんて、到底無理。

なのに何だろう、この「ここで負けたくない」という気持ちは。

とうとう、絶対この近くだ、というところまで道を戻り、約束の時間をとっくに過ぎてしまったところで先方に電話した。

「多分近くだから、庭から大声で名前を呼ぶわよ。」

迷子の挙句に、大声で名前を呼ばれる・・・・・。

致し方なく、午後の静かな住宅街で自分の名を呼ぶ微かな声をたどり、
ようやくたどり着いた先には、
紫陽花の咲く庭が待っていた。


行き倒れになる前にたどり着いてよかった( ;∀;)


ところで、10人足らずの集まりに、遅刻したのは私だけではなかった。

これまでに唯一、携帯を頼りに一人でその家にたどり着いたという強者の到着が遅れていた。

私が着いてから30分ほど後、強者が汗だくで到着。

いつもはずっと歩いてくる道を、
初めて途中までタクシーに乗ったばかりに道を見失い
彼もまた遭難しかけていたのだった。

「いや、何か負けたくなくて。」

電話しなかった理由を、彼はそう語った。

それからわかったことは、奇しくもその人と私は同じ誕生日で、同じ日に同じマカロンを手土産に持ち、
同じように道に迷って同じ人にお呼ばれしたということだった。

何の接点もない御方だが、
不思議なシンクロニシティである。



関連記事

コメント
お疲れさまでした〜!

無事にたどり着かれてホッとしました

読みながらフウフウなってしまいましたがw

ご友人は何回くらいmikaidouさまの
名前を呼ばれたんでしょう

とても微笑ましい最終手段に笑ってしまいました


それにしてもどんなスゴイところにある
お宅なんですかw
chocoaccodot 2016.07.09 20:37 | 編集
chocoaccoさま

うふふ、一度お見せしたいくらいのところにあるお宅なんですよ(*^-^*)

飲むって言っていたのに何故昼間に集合?と思っていたら、
迷ったら最後、住宅地で遭難するしかないところだったからなんだそうです。
mikaidoudot 2016.07.09 21:09 | 編集
管理者にだけ表示を許可する
 
back-to-top