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齢80歳の興奮

バレーボールのリオ予選にすっかりハマりこんでいた80歳の母。

最近少し元気になった彼女は、

「もう~心臓がバクバクいうんだわー」と、コワいことを言いながら日本チームの応援を続けている。

そういえば、彼女の母は、相撲が好きだった。

千代の富士の全盛期。
毎日毎日「あの千代めがっ!あの千代がっ!」と、
他の力士を寄せ付けない強さに文句言うのが元気の素だった。

千代が強ければ強いほど威勢の良さが増していく。
なので場所が終わると途端に口数が減る婆様だった。

その娘である私の母は、若い頃は全く祖母に似る気配はなかったのだが、
ここにきて、やはり母娘だなあと思うのだ。

バレーボール男子のサーブの決まらなさを散々言うだけ言いながら、
今日はゴリオ(仮名)の試合場へ向かった。

ゴリオ(仮名)は何というか、先輩の怪我の具合でポジションを変えられるので、
シューズも気持ちもどっちでも行けるように準備はしていたようだ。

結局今日はあまり走らないで良い方のポジションだった。

試合が始まると母が猛烈な勢いで言いだした。

「ゴリオもあんたも大体太り過ぎなんだから、少しは食べるのやめたらいいんだよ。
だからあんなに走れないんだよっ。
ほら、見てごらんよ。
ちっともボールに触れないじゃないかっ!
どうしてすぐ下敷きになって寝てるんだよっ!
あの“ずんぐりむっくり”めがっ!」

注:ずんぐりむっくりとは
背が低くて太っているさま。物が太くて短いさまを強めていう語(語源由来辞典より)



「お母さん、あのさ、ゴリオ(仮名)は今日、そういう役目なんだよ。
自分のチームがボールをキープできるように身体を張ってるんだからね。
ゴリオは今日走る役目じゃないんだよ。」

彼は私たちが知らない間にトライしていたそうだが、
そんなことはどうでも良い80歳の勢いは止まらず、イキイキと“ずんぐりむっくり”を罵り続けている。

「大体もっと痩せるスポーツをさせると良かったんだよ。
何だってこんなこと(失礼)させるのか、あたしゃあんたの気が知れないよ。
頭だけ使う部活動はないのかね。
ま、親の子だから仕方ないよねっ。」

・・・・・。

この婆様の怖いところは、これをおっとりとニッコリ笑顔で言ってのけることである。

彼女の言葉が聞こえないところで見ている人には、
優し気なおばあちゃんがニコニコと娘と語り合っているようにしか見えなかっただろう。



「ああ、面白かった。
今日のバレーボールはフランス戦だよ。
きっと良く眠れるよ。」

そう言って、ゴリオ(仮名)の試合も含め3試合も見続けた彼女は、
意気揚々とグラウンドから引き揚げたのだった。




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Comments 2

chocoacco  
あぁぁ〜トライが!

こんばんは( ´ ▽ ` )ノ

ゴリオ(仮名)くんのトライ
見てあげてくださ〜い(笑)


私は日本男子のサーブの
決まらなさにイラン戦で観戦を
ギブアップしてしまいました…

東京の頃には世界との差が縮まってるのを期待しますp(^_^)q

2016/06/05 (Sun) 22:57 | EDIT | REPLY |   
mikaidou  
Re: あぁぁ〜トライが!

chocoaccoさま

こんばんは(*^-^*)


> ゴリオ(仮名)くんのトライ
> 見てあげてくださ〜い(笑)



あはは、いつもよくわからないんですよね。
ルールも知りませんし。


> 私は日本男子のサーブの
> 決まらなさにイラン戦で観戦を
> ギブアップしてしまいました…


あああ・・・バレーはわかりませんが、お気持ちはわかりますわ。
女子は面白かったんですけど。

> 東京の頃には世界との差が縮まってるのを期待しますp(^_^)q


はい、そして東京の頃にも、大林さんと川合さんがあの席に座っているのでしょうか・・・?(*‘∀‘)

2016/06/05 (Sun) 23:37 | EDIT | REPLY |   

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