FC2ブログ
Welcome to my blog

購買ぶ

さて、一昨日の夕方、いつものごとくスーパーで大量の食料品を買い込んでいると、
隣でオットが、もしかしたら今日は母の日ではないかと言い出した。

「来週じゃないの?」と返事をしつつ、サケの切り身の大きさをジッと見極めていた私だが、
そういやスーパーのあちこちに「母の日」なるのぼりが立っている。

ほんの数日前に「こどもの日」と称してゴリオ(仮名)所望の回る寿司を食べさせたばかりではないか。
それなのにもう母の日とは?

早い、早いよ、行事の運びが!

あれこれ考えても仕方がないので普通の日と同じく、
普通の食事をして大量の洗濯物を干し、母の日は終わった。

その翌日、昨日の夕方。

ゴリオ(仮名)が卒業した中学校の前で、車で信号待ちをしていた。
すると道路を挟んで右側に「購買部の顧問」と呼ばれるおばちゃんが手を振っている。
左側には女子中学生が「おばちゃーんっ!」と嬉し気に手を振っている。

ゴリオ(仮名)の母校の購買部のおばちゃんは、京塚昌子に似た一見して優しい人とわかる風貌をしている。
私より少し年長なので、おばあちゃんと言っても良いくらいのご年齢だと拝察する。

おばちゃんの仕事は始業時間前から昼までの購買部の仕切りなのだが、
実は生徒の登校時間よりずっと早い時間からその仕事は始まっている。

ゴリオ(仮名)曰く、それは「部員」がおばちゃんを囲んで談笑する、
「購買ぶ」と呼ばれる「部活動」なのだそうだ。
ほぼ決まったメンバーが、毎日おばちゃんに会うために朝早くから登校する。

意地悪なことを言う同級生はゆっくり学校に来るので、
その様子を見られることなく、思う存分おばちゃんに話したいことを言って授業に臨めるのだ。

ゴリオ(仮名)は部員ではなかったらしいが、メンバーのことも、おばちゃんのことにも詳しかった。

彼は言ったものだ。

「要するに、学校のお母さんなんだよ。安心できるおばちゃんなんだよ。
誰にも何にも言わないし、ニコニコ話を聞いてくれるしさ。」

なるほどなあ。

京塚昌子的おばちゃんは、今も理想の日本のおっかさんなのかもしれない。
例え今の子たちが「肝っ玉かあさん」や「おふくろさん」を知らなくても。

子どもにはつかず離れず、家族のために懸命に働くお母さん。

余計なことは言わず、困ったときには話を聞いてくれ、そっと手を差し伸べる。

子どもにべったりと甘え、自分のためなら懸命になる似非なる母は、
道のあちらとこちらで手を振り合う彼女たちを羨望の目で眺めながら、
「購買部の顧問」を尊敬せずにはいられないのだった。


関連記事

Comments 2

にゃんこさんさん  
10

こんにちは(^^

良い環境で息子さんは過ごしたんですね。
子供ってどこか大人を冷えた目で見てますけど、素直に向かいあえばちゃんと言葉をくれますものね。
今の学生たちもどこかで息抜きできてればいいですね。

2016/05/11 (Wed) 16:44 | EDIT | REPLY |   
mikaidou  
Re: 10

にゃんこさんさん様


> 良い環境で息子さんは過ごしたんですね。

そうですね(*^-^*)
部員になりたかったけど、恥ずかしくて仲間入りできなかったのでしょうが、
何かとホッとする光景だったのでしょうね。


> 子供ってどこか大人を冷えた目で見てますけど、素直に向かいあえばちゃんと言葉をくれますものね。
> 今の学生たちもどこかで息抜きできてればいいですね。


子どもは本当に侮れないですよね。
よく見てますし。

あーだこーだ言わずに只話を聞いてくれる存在は、大人にも子供にもありがたいですよね。


2016/05/11 (Wed) 18:02 | EDIT | REPLY |   

Leave a reply