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□(四角)がすき

「名探偵ポワロ」TVシリーズで、また「ヒッコリーロードの殺人」を見ていた。

秘書のミス・レモンの姉で、寮母のハバード夫人が面倒を見る学生たちの間で起きる殺人事件。
ドラマ版ではジャップ警部とポワロとミス・レモンの「料理対決」があったり、
ポワロの「ホワイト・ヘヴン」になんと「ビデ」が付いていて、それをジャップ警部が何も知らず
色んな使い方をしちゃうという小ネタで笑わせてくれる。
このあたり、ドラマならではの視覚に訴える演出が楽しい。

ところが私、このポワロの部屋のインテリアには少々違和感があるのだ。

それは「シンメトリー」を愛する男、エルキュール・ポワロにしてはあまりにも
「ズレてる」ホワイト・ヘヴンの部屋の中。
シーズンによって、年代によってポワロの住む部屋もインテリアも変わる。
でもヒッコリーロードの事件の中のインテリア、このズレ方はなんだか気持ちが悪い。

で、こちら「Investigating Agatha Christie's Poirot 」にポワロのフラットについての考察が載っていたので、読んでみた。

かなり原作を再現している、という結論のようだが、ポワロのフラットにはいくつも部屋があるし。
相当量の美術品があるというこのブログの話は全くそのとおりだと思う。
・・・ミス・レモンの仕事部屋に通じるこの部屋には、少々多すぎる気もする。

poirot room1

こちらはヒッコリーロードの回ではないが。
poirot room2


彼は最初の事件、スタイルズ荘からしてその左右対称への偏愛から事件を解決に導く糸を手繰り寄せたはず。

私が愛する探偵の中でも「エイドリアン・モンク」と「エルキュール・ポワロ」の室内に関しては
いつも清潔で美しく、そして左右対称であるはずなのだ。

こちらの部屋は納得。
poirot room3


ポワロは潔癖症の手前でとどまっているので単に「お洒落」な感じで、というスタッフの考えもあるのだろう。
アール・デコやモダンな絵画、アート使い、スチールパイプのモダン家具、アンティークと、行く先々の家や事件現場でも飽かせることがない。

ブログ「Investigating Agatha Christie's Poirot 」はこれだけでも読み応え十分なのだが、(なんとTV版ホワイト・ヘヴンの間取り図2案とも載っていたりする!)
アン・ハートの著書「Agatha Christie's Poirot: The Life and Times of Hercule Poirot」も紹介されている。
ポワロガイドの決定版とまでコメ欄でも人気のようだが、どうやら翻訳版は出ていない模様・・うう・・。

一方、モンクさんの部屋の中は私にとって完璧だった。
シンメトリーの極致である。

この写真は宣伝用だと思う。普段の部屋はもっと落ち着いて重厚だった。
monk.jpg

本物のMonk(修道士)だってこう几帳面にはいかないだろう。
トニー・シャルーブ演じる名探偵モンクは強迫神経症の上38種の恐怖症を抱える名探偵なのだから、仕方ないのだが。

名探偵モンクについて詳しいことは
こちらが面白かった。


いつも同じスケジュールを守り、同じルーティンで食事メニューも決まっている。
ジャケットもシャツもパンツも全て同じものを揃え、
シャツは決まった検品係の手によるものでなければ買いたくない。
(そのおかげで、検品係のおばちゃんの息子の事件を解決しましたね。)
なのでインテリアだってシーズンによって大きく変わるということは
なかったように思う。(いつもうろ覚えですが)
クローゼットの中身まで、スッキリと同じ服が並ぶ爽快感。

Monklol.jpg


ポワロは洒落者なので、そういうわけにはいかなかっただろうし、そもそもあの髭そのものが曲線だ。
四角というだけで彼をひとくくりにするわけにもいかないだろう。


ところで、「赤ちゃんをほしがったお人形」ディミーター インキオフ /著
という子供向けの本がある。
これはマトリョーシカ人形にまつわる小品なのだが、オチがいい。

これを読んでいて、昔家にあった、古いマトリョーシカ人形を好きになれなかった理由がわかった。

四角い入れ子の箱を愛してやまなかった私に、マトリョーシカは入れ子として気味の悪いものだったのだ。

そういえば、うちにあったリカちゃんハウスは、四角い箱状の家の中にリビングや寝室がある代物だったと記憶している。


リカちゃんもワタル君も、リカちゃんママも、いずみちゃんもそれなりに愛着があったが、
なにしろ私は、「箱状のハウス」の分解に興味があった。

箱型「ハウス」にくっついている家具は邪魔だったが、箱をハサミを使ってまで平らにするのは楽しかった。
リカちゃんハウスには悪いことをした。

それから小学生になって、定規が手に入ると展開図らしきものを書くようになった。
数学的な展開図は学生時代苦手だったので、そんなこととは何ら関係ない落書きのようなものだ。

箱を平らにすると四角がいくつも連なる形になっていて、立方体に組み立てるためには「まち」がいること。
その「まち」を斜めにカットすると綺麗な箱ができること。
和菓子の箱はまたちょっと違った作りで分解してもよくわからなかったこと。
段ボールに展開図を定規で引き、切って組み立てるのが楽しかった。

そんな遊びの記憶が今でもポワロやモンクを見ると思い出されるのだ。

シンメトリーとは何の関係もないはずなのだが、彼らの性癖を見るにつけ、彼らの部屋は
曲線というより、やはり角ばっていなければならない気がする。

大人になった私は、今は展開図こそ描かないが、
代わりに立方体を描く。

CADなんか使えないので、エクセルで四角の組み合わせを駆使し、
間取り図や家具の絵を描く。

食器棚は手書きで描いた。
寸法も全部書き込んだそれは、家具というより、店舗に置く「什器」に近かった。

下駄箱はゴリオ(仮名)の靴が巨大化してから熱心に考えるようになった。

原型は早くから出来上がっていたので、最終形になったのは最近のことである。
戸棚内部の寸法と靴を収納する向きなどをあれこれ考えている時間が楽しかった。

自分で描いた家具を初めて家具職人のおっちゃんに作ってもらったのが3年前。
手書きした食器棚だった。

そして最近、できあがった最終形をおっちゃんに見てもらい、プロとしての意見を入れて貰って、
ようやく下駄箱を作ってもらった。



自分が考えたものが現実化するのは嬉しいと言えば嬉しいが、
「箱」を作れない自分が妙に悔しく、頼れる家具職人のおっちゃんに嫉妬すら覚える。

職人のおっちゃんの手は正確だ。


人間のアシンメトリーな手が作る、正確無比なシンメトリー。

おっちゃんが家具を取り付ける時は片時も離れず、ずっと見ている。

左右対称を愛するポワロやモンクの家のようにはいかないが。

私の住むところも、やはり四角い箱なのだ。




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Comments 2

すー  
06

mikaido様、先日は拙ブログに訪問下さって
ありがとうございました!

拙ブログでも「老嬢の鼻眼鏡」様より、ポワロさんの
画像をお借りしたことがあり、フィギュアも大好きなので、
いつも楽しく訪問させて頂いてました。
ご挨拶がこのタイミングで申し訳ありません<(_ _)>

名探偵ポワロシリーズが終わってしまい、
寂しいな~と思っていましたが、
ホワイトへヴンのお話が出てたので
ついコメントしてしまいました。

私もポワロさんの部屋シンメトリーが好きなはずが
けっこうそうでない内装だったので違和感がありました。
ニューシーズンになり、ちょっと変わりしたよね^^

それともうすぐ世界フィギュアですね!
真央ちゃん、宮原さん、理華ちゃん、羽生くん、宇野くん
みんなで1・2・3!がんばってほしいですね^^

温かかったり、寒かったりですが、
あたたかくお過ごし下さい♪


すー

2016/03/20 (Sun) 00:01 | EDIT | REPLY |   
mikaidou  
Re: 06

すー様

はじめまして(^^)
コメントありがとうございました。


> mikaido様、先日は拙ブログに訪問下さって
ありがとうございました!


こちらこそ、いつも拙ブログを読んで頂き恐縮です。


> 私もポワロさんの部屋シンメトリーが好きなはずが
> けっこうそうでない内装だったので違和感がありました。
> ニューシーズンになり、ちょっと変わりしたよね^^


よかった~。
私だけじゃなかったとわかって安心しました。
だって本筋とは関係ないけど突っ込みたいところなんですもんね。


> それともうすぐ世界フィギュアですね!
> 真央ちゃん、宮原さん、理華ちゃん、羽生くん、宇野くん
> みんなで1・2・3!がんばってほしいですね^^


世選、もうドキドキです。
一人ひとりが悔いのない演技ができるといいですよね。


> 温かかったり、寒かったりですが、
> あたたかくお過ごし下さい♪


ありがとうございます。
桜もチラホラ咲き始めました。
春もすぐそこですね。


2016/03/20 (Sun) 01:19 | EDIT | REPLY |   

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