FC2ブログ
Welcome to my blog

人形の魂

痛快娯楽時代劇、「ちかえもん」の最終回。

番組が始まるのが夜8時。

オットは都合の良いことに、今日は映画の試写会に出かけていない。

ゴリオにはメシだけ用意しておけばよかろう。

しめしめ、今日はラッキー💛

ところが、世の中どころか、家の中でさえそんなに甘くはなかったのであった。

ゴリオ、丁度8時に帰宅。

帰って来るなり
「母ちゃん、病院連れてってくれ」

「今“ちかえもん”の最終回、ふざけんな。」

聞けば部活で鼻を強打。鼻血が止まらないという。

仕方がないのでテレビからゴリオに目を移すと、
鼻血はほとんど止まっているが、鼻が赤く腫れている。
でも普通に喋ってるし、腹減ったって言うし。
絶対鼻は折れてないから、冷やしとけ。

それでもゴリオはあきらめない。
とりあえず風呂場について行き、しばらく様子を見る。

ああ、「ちかえもん」がっ!

録画しているので録画中を最初に戻って見直す。

ああ、お初っ阿保ぼんっ!

ちかえもん、形相が変わる。
涙は出ずとも言葉があふれ出る。
これぞ作家の魂や!

・・・・・・その時、母からメール。

最後になって、ちかえもん、めっちゃカッコいいじゃありませんか!

母がうるさいのでメールに返信。

で、ほんとに二人は死んじゃったの?
どーなるの?
万吉は?

電話が鳴る。出るとオット。「晩飯なんかある?」

曽根崎心中は?

「晩飯はない。自分で買ってきて」

ああ!万吉~~~!

また電話が鳴る。

本物の浄瑠璃、すげーわー。
ほんと、もう感激やわー。

しぶしぶ電話に出ると、
オット「なんか買ってくるものある?」


締めたろか~~~

「ちかえもん」最終回、どうしてもいいところを見せるわけにはいかないとでもいう勢いで邪魔が入る。

というわけで、感想もへったくれもなく、もう一度見るしかないのだった。

それでも、泣いた。

「地獄から生還した九平次が、叩き殺したるわ!」とちかえもんに斬りかかる。
「何とか言ったらどうや、このくされ外道が!」
そう言われたちかえもんが、こう返す。

「何があかんのや。
お初、徳兵衛の心中を
浄瑠璃にして何があかんのや。
わしが書かなんだら、
誰が書くねんっ!」



カッコいいとはこういうことでは。

でも、ちかえもんに「曽根崎心中」を書かせたのがまた、

「人形の魂」だったと。

この脚本、すごい、と思った。

俳優陣、全員が素晴らしかった。

久しぶりに、日本のドラマを見て、俳優の演技に唸った。



私は昨日からまた余計な仕事を抱え込んだ、その本番を迎えている。

何が問題って、自分のやることなすことに自信がないことが一番のネックなのである。

正解なんてどこにもない。
相手にどう伝わるかもわからない。

「あたしがやらなんだら、誰がやるねんっ!」

私も、いつか、そう、言えるようになりたい。








関連記事

Comments 7

きょうこ  
02

ちかえもん、良かったですね~

脚本も素晴らしいし、役者さんたちも凄い。
(キャスティングがいいんでしょうね)
作家の業、虚実の境を描いて見事でしたわ。

ゴリオくん、大丈夫でしたか?
mikaidouさまのお仕事も上手くいきますように。

2016/03/04 (Fri) 09:40 | EDIT | REPLY |   
chocoacco  
時代劇の白眉!

おはようございます~!

もうホンマになんて見事な最終回でしょう!

「ワテはこの日のために
不孝糖売り万吉になったんや!」

このセリフが象徴してるように
「ああ、このための」
…っていうシーンが多すぎて(TmT)ウゥゥ・・・

は~それにしても
脚本が良いと役者さんも輝きますね!

2016/03/04 (Fri) 10:56 | EDIT | REPLY |   
mikaidou  
Re: 02

きょうこ様

おはようございます(^^)



> > ちかえもん、良かったですね~作家の業、虚実の境を描いて見事でしたわ。


「虚実の境」、まさにそこでしたね。
「痛快娯楽時代劇」をここに持ってくるとは、
やられたっ!というほかありませんでした。

昨日は疲れすぎて、
夕飯食べたら寝てしまっていました。

ゴリオ(仮名)のご心配までありがとうございます。
あの食いっぷりでは全く問題なさそうです。

2016/03/05 (Sat) 08:27 | EDIT | REPLY |   
mikaidou  
Re: 時代劇の白眉!

chocoaccoさま

おはようございます(^^)


> 「ワテはこの日のために
> 不孝糖売り万吉になったんや!」



えええ~~~!
でしたね。


> このセリフが象徴してるように
> 「ああ、このための」
> …っていうシーンが多すぎて(TmT)ウゥゥ・・・


もう一回最初から見直して、
張られた伏線をじっくり味わいたいと思いました。


> は~それにしても
> 脚本が良いと役者さんも輝きますね!


ですよね。
スズキや他の役者さんは勿論ですが、
優香や岸部四郎までがすごい表情で驚きました。


「バカ殿」の優香がっ!
「タイガース」の四郎がっ!みたいな?

2016/03/05 (Sat) 08:33 | EDIT | REPLY |   
ぢょん でんばあ  
みてました

こんにちは~!

ドラマ全般苦手のワタクシが、「ちかえもん」見てましたよ。

旅行中も、友達だけお風呂に行かせ、ゆっくり。

血も涙もない、と言われるワタクシですが、万吉とちかえもんのくだりには、ジーンと来るものがあり。

すげえファンタジーだったんだあ、と、感心。いい最終回でしたね。

ちなみに大阪育ちなので、祖母に連れられて国立文楽劇場にはよく行ったのです。

子供にとってはとにかく眠くて眠くて…。

でも、その時見る夢は、いつも色があって美しいものでした。そのせいか今でも何となく、お人形たちが夢の世界に案内してくれるように思います。

2016/03/05 (Sat) 10:17 | EDIT | REPLY |   
mikaidou  
Re: みてました

ぢょん でんばあ 様

おぉぉっ!

でんばあ様も見ていらしたんですね。


> すげえファンタジーだったんだあ、と、感心。いい最終回でしたね。

この4話くらいで、この話をあと2話でどう収拾付けるんだっ!と本気で心配しましたが、
良い意味で裏切られたというか、してやられましたね。



> ちなみに大阪育ちなので、祖母に連れられて国立文楽劇場にはよく行ったのです。
>
> 子供にとってはとにかく眠くて眠くて…。
>
> でも、その時見る夢は、いつも色があって美しいものでした。そのせいか今でも何となく、お人形たちが夢の世界に案内してくれるように思います。



なんて素敵な子ども時代の思い出でしょうか。
私など、文楽は遠いところにしかないものでしたので、今回あの圧巻の
間近に見せる角度からの
文楽の世界にぶっ飛んだわけです。

実際に文楽を見てこられた方が
「ちかえもん」をご覧になられたら、また違った感慨も
あったことと思います。

でんばあ様ブログでも是非、お人形たちの世界の思い出をお願い致します!

2016/03/06 (Sun) 10:08 | EDIT | REPLY |   
mikaidou  
Re: タイトルなし

鍵コメさま

> 岸部四郎じゃなくて一徳ですよー

あああああああっ!

ほんとだっ!

ありがとうございます!

写真で見ても、私、もう区別がつきません!
失礼いたしました!

きゃー!恥ずかしい!

2016/03/06 (Sun) 18:14 | EDIT | REPLY |   

Leave a reply