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なぞの転校生

そう、私は昭和の女。

夏の暑い盛りに眉村卓の原作を読み直していましたので、
日本映画チャンネルで、1975年版、「なぞの転校生」全9回を楽しみましたわ。

アンサンブルロマンスによる主題歌の不思議なメロディーが忘れられない。
ドラマ版は、この音楽だけで大きく特徴づけられたと言っても過言ではないかも。

ドラマでは次元ジプシーである山沢典夫が仲間同士、口笛で吹いていた曲(という設定)。



上はドラマのテーマ曲をカバーした動画だが、すごい。
音楽だけカバーして当時の映像に乗せているようだが、
なんの違和感もない仕上がりに驚き。

というわけで、演奏が当時のドラマではアンサンブルロマンスになっていますが、この動画では違う。


wikiより

大阪の阿南中学校2年生の岩田広一は、団地の隣部屋に突然引っ越してきたギリシャ彫刻を思わせるような美少年 山沢典夫と、エレベーターに乗りあわせた。一時の停電に過剰な行動を取り、見たことも無い道具を使う。彼は、広一のクラスへの転校生だった。勉強もスポーツも万能なのだが、雨の中に放射能が含まれると言い、文明への批判を口にする。彼によく似た人々が居ることが分かり、やがて驚きの事実を知ることになる。



原作は今読むととてもシンプル。
小松左京の「日本沈没」同様、難民の物語と読むと、胸に痛い。
戦争、放射能汚染により住むところがなくなった人々の行く末は、「次元ジプシー」と呼ばれる高度な技術を持った人々をもってしても悲惨な末路と言うしかなかった。

難民になる方も、受け入れる方も、これを現代にそのまま置き換えるにはあまりに複雑な世界になってしまった。

ドラマ版で、次元ジプシーである山沢君のお父さんは、最後にこんなことを言う。

「私たちも、みなさまのお世話になる以上、何とかこの世界を住みよいものにしたいと。どうかみなさん、明るい未来のために、お互いに頑張りましょう。」



こんな難民、ほんとにいますかいな?
そう突っ込みたくなる。

主人公の前髪のコテ加減とか、今やテレビショッピングのファッションリーダーであらせられます「KAWAI OKADA」さんの若き日のお姿が微笑ましい。

nazono.png


1975年版の岩田君と山沢君は、入れ替えた方がしっくりきたのでは?と今でも思う。
設定ってものがありますし。
原作読んでた人、いっぱいいたと思いますし。

wikiによれば

当初は岩田広一役の高野浩幸が転校生山沢典夫の役を、山沢典夫役の星野利晴が岩田広一の役をやる予定だった。しかし、演出の黛叶が星野の方が転校生役にふさわしいと考え、役が入れ替わった。


そ、そうですか?

NHK少年ドラマシリーズで主人公の広一を演じた高野浩幸は、本作で広一の父、そして異次元であるD-15世界(NHK少年ドラマシリーズの世界に相当)の広一を演じている。このほかにも広一と典夫が別れる場所をNHK少年ドラマシリーズ版と同じく「団地の屋上」と設定するなど、オマージュと取れる部分がある。



岩田君役だった高野浩幸さん、テレ東版にも出ていたとは。
この方10代だけでも相当数のドラマや映画特に戦隊ものなんかにでておられた。
あの金田一耕助シリーズの映画「女王蜂」 にも出ていたなんて、気付かなかった。

wikiには賛否両論あるとは思うが、やはりこういった情報が即座に手に入るというのは有難い。

こちらにNHKの懐かしいドラマが 「NHK名作選みのがしなつかし」として紹介されていた。

同じ眉村卓原作の「まぼろしのペンフレンド」、笑点の山田たかおさんが主演だった「夕映え作戦」、不滅の名作「タイムトラベラー」、多岐川裕美が美しかった「七瀬ふたたび」、等々、発掘されたドラマもあれば、現存していないドラマもあるという。

テレビで見るには、今の映像に慣れた私たちには「懐かしさ」以外に昔のドラマに何があるかと言われれば「なに」とは言えない。

ただ、このドラマを見ていた頃は、物事がもっと単純で、健やかで、未来は明るかった気がする。


さて、全く関係のない話だが、昔のドラマには「題字 なにがし」というテロップがしばしば流れた。
今もあるかどうか、ろくに見ていないので知らないが、思えば、番組名を手書きで書くことで、ドラマの性格や格、というものがわかるようになっていた気がする。
片岡鶴太郎版の金田一耕助は、劇中で鶴太郎がサラサラと筆書きで事件のヒントを書いていき、それも最後にテロップで「題字(だったと思う)片岡鶴太郎」と流れていた。

「なぞの転校生」のタイトル文字を、私はよく覚えていた。
「なぞ」という平仮名にちょっと野趣を感じさせる特徴があって、「転校生」の文字などは今流行りのフォントに近いのではないかと思う。

スティーブ・ジョブスは偉大だ。
PCにはユーザーが選べる文字フォントが必要だと気付いただなんて。



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Comments 3

kei  
09

こんばんは。
YouTube「なぞの転校生」の音楽、カバーなのですか? 何回か聴いていますが当時のオープニングなので、音楽も当時のものだと思っていました。
ところで拙ブログの『「未来からの挑戦」復元上映会&少年ドラマシリーズ同窓会』読んでいただけました?
http://kei1959.blog43.fc2.com/blog-entry-813.html

2016/01/26 (Tue) 00:01 | EDIT | REPLY |   
kei  
1

ごめんなさい。投稿したあとに動画を見ましたが、確かにカバーですね。私が見たのは別のものです。

2016/01/26 (Tue) 00:05 | EDIT | REPLY |   
mikaidou  
Re: 09

keiさま

こんばんは

読ませて頂いてきました!

「少年ドラマシリーズ同窓会」の巻、嬉しい驚きでした。

と同時に、こんなおいしい話をまだ「もうひとつの夕影工房」様の宝の山に見つけていなかった自分に舌打ちしたい気持ちでございました。

私の記憶にも所々すっぽり抜け落ちているドラマがあるのが不思議だったのですが、
keiさまのブログを読ませて頂いていて、年齢が低いながらも、
やはり「これは見る価値あり」「これは駄作」と好みに合わなければスッパリ見なかったんだろうなと思いました。
何しろ1度見た限りの「オヨヨ」のくだらなさっぷりが記憶にあるくらいですので。

私の場合、好きなドラマは必ず原作を読みましたので、本で読んでいたかどうかも
記憶に残ったかどうかに大きく関わっていた気がします。

確かに少年ドラマシリーズと「新八犬伝」(わーれーこーそは、たまずさがおんりょーうぅ)は、セットで見ていました。

「また見られるさ」と思って最終回しか残さなかった「なぞの転校生」、
消してしまった他の回の分が今頃口惜しくなってきました。

2016/01/26 (Tue) 20:42 | EDIT | REPLY |   

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