2015
12.26

軸になるもの

BGM代わりにGleeを見ながらサボっていたストレッチをしてみたり

映画フェームを見て、

山田孝之の東京都北区赤羽」を見て、


そしてXOIの高橋大輔の演技こちらを見た。

素晴らしかった。
NYではダンスとマイム、勉強してるんでしょうか?




映画の「フェーム」は、パフォーマンス云々より、ドキュメンタリーのようで好きだ。
アイリーン・キャラつながりでは、大昔、「フラッシュダンス」を観た映画館で
「見て損した!」と怒り心頭になった私なので、好みの問題だろう。

「フェーム」の群像劇の中に流れる4年の月日。
ダンスも楽器も、演劇もバレエも。
時間をかけ、基本から叩き込まれ、絡み合った芸術を其々得手不得手はありながら経験する。

どの道に進むのかは其々で、誰がどこでこの世界で生き残っていけるのかなんて未知数。


自己が確立していなければ、そうでなくても拠り所になる「苦しんで、学んで、得た」基礎が自分の身体の中にしみ込んでいなくては、生き抜いていけないと思う。
あとは、最初から「レイチェル・ベリー」に生まれるか。

そういえば、GleeのNY編では、レイチェルと天敵だったダンス講師が和解するシーンで、
レイチェルが「フリマで買った「映画『フェーム』でデビー・アレンが使ってた杖」をプレゼントしていた。
オマージュ、だろうか。
Gleeなのに、レイチェルなのに、じん、ときた。

一方、「山田孝之の東京都北区赤羽」。
清野とおるのエッセイマンガ『ウヒョッ!東京都北区赤羽』に惹かれた山田は、赤羽に住んでみようと思い、実行する。

彼はこう語っている。

「いままで、自分らしく生きないように生きてきたんですよ。いろんな役をやっても、軸がないほうがいいとずっと信じてやってきてたんです。でもその結果、自分と役の境目がわからなくなって、切り離すことができなくなってしまったんです」

「一度、自分らしい軸というものを作る作業をやってみようかなと思ったんです。そうしたときに、ここ(『ウヒョッ!東京都北区赤羽』)に出てくる人たちって、みんなすごく軸がしっかりしていたんです。自分らしく生きてるじゃないですか。だから赤羽に行こうと思ったんです」



映画撮影のクライマックスシーンで、「本物の刀じゃないと自害できない」と撮影を中断。
監督にもちかけたのが、このリアル赤羽ドキュメンタリーの話だったという。

私も原作が大好きなので気持ちはわかるが、彼の苦悩は深いのだと思う。

番組の(一応)最後で、赤羽で知り合った人々と一緒に、山田は劇「桃太郎」を演じた。
立ち姿だけで、一般の人とは全く違う。
彼のエキセントリックで繊細で、よくわからない内面に欝々としながらも、観てしまう。
映っているだけで、画面を引き締める存在だ。
生まれながらの、「観られる側の人間」がいるとしたら、こういう人かもしれない。

けれど、その彼でさえ映画の主役として、どうにも立ち行かなくなってしまった。

「軸がない」と彼は言っているが、もしこれが「フェーム」の中の誰かだったら、役者としての危機をどう乗り越えるだろう。
あの学校で学んだ4年間は、彼らの支えに、軸になったのではないか。

「人間としての軸」を山田は求めた。
果たして、「あの」赤羽にそれはあったのだろうか。

彼は例え数か月でも、演劇を「学んだ」経験がないのではないか。
現場で見よう見まねでやってきたのではないか。
才能があったから、仕事ではそれで十分だったのだろう。

赤羽の人々も、彼はやはりスクリーンの中にいるべきだと感じている。
彼の孤独も乾きも、全て一度には満たされないように見えた。

15の時から役者を続けてきた彼の精神に、赤羽での「フェイク・ドキュメンタリー」はフェイクではなく、本物の何かを残したのだろうか。


で、高橋大輔である。

彼はアメリカに渡って、更に磨かれている。
しなる背中、指先までが饒舌。

彼は十分にスケートの基礎を学んできたし、すでにスケーターとしては実績を残した人だ。
それでもまだ、その先があることを今年のXOIで魅せてくれたのではないか。
私は高橋大輔の、時に自信なさげな表情がとても好きだが、
演技中の彼に、その片鱗はみじんも見えない。


軸がある、ということは、何がしかの裏付けになる学びなり、困難を克服した過程がその人を支えている状態なのではと思う。
あるいは、誰か常にそのままの自分を受け止めてくれる人たちが傍にいることも含めて。


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コメント
高橋君大好きなブロガーさんが、今回のショーの感想をアップしていましたが、とにかく言葉にならないそうで。そうですよね。本当にすごいもの見た時って、言葉で表せないものですよね。

最近高橋君のスケートが見たくて、2シーズン前のNHK杯の動画を何回も見てました。そして今回のショーの演技を見ての感想は、あぁ、何と彼はどこまでも行く人なのでしょう。真央選手同様、スケートの神様に選ばれた人。そして、スケートを好きであり続ける人。あぁ、福眼。
sonadot 2015.12.26 01:06 | 編集
sonaさま

> 高橋君大好きなブロガーさんが、今回のショーの感想をアップしていましたが、とにかく言葉にならないそうで。そうですよね。本当にすごいもの見た時って、言葉で表せないものですよね。

多分、私がこの動画を最初に見たのも同じブロガーさんのところかもしれません(^^)
この演技を目の前で見てしまったら、しばらく茫然となるのもわかりますよね。

高橋君には、これからも滑り続けてほしい、と切に思います!
mikaidoudot 2015.12.26 09:06 | 編集
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