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又吉さんの太宰TV


「又吉直樹のザ太宰TV 太宰を語れば火花が飛ぶぜ!」




NOTTVで今年、桜桃忌に合わせて放送されたという番組、夕べCSで見ることができた。

番組は2回に分かれていたが、チャンネルNECOでは続けて放送された。
おかげで録画したてを続けて見られたので寝不足もいいところ。

録画したのは、ほとんど同時間に市川崑監督の「病院坂の首縊りの家」があったからだ。
市川映画、太宰TV、どちらもジャズで始まったが、市川崑を優先。


お笑いナタリーの記事がありましたので、リンクしました。

「暗いけど芸人っぽい」というのは、又吉さんじゃないですよ。
「太宰」っす。

タイトルも音楽にも裕次郎、って、この番組をプロデュースした方、好きだなあ。


暗いけど芸人っぽい、又吉が太宰と笑い絡めて語る「又吉直樹のザ太宰TV」

ピース又吉が出演する番組「又吉直樹のザ太宰TV 太宰を語れば火花が飛ぶぜ!」が、5月31日(日)と6月7日(日)にNOTTVにてオンエアされる。

又吉がたびたび“一番好きな作家”として挙げる太宰治について、書店員で太宰治研究家の木村綾子とともに掘り下げる「ザ太宰TV」。ゆかりの地を巡るロケやスタジオでの作品解説などを通じ、太宰の人生を辿っていく。

31日(日)には「津軽&お笑い編」と銘打ち、太宰の誕生から本格的な創作活動に入るまでを、又吉の青春時代とも比較しながら年表で紹介。又吉がお笑いに通ずる太宰作品をピックアップして解説するほか、太宰が男女の物語に書き直した「カチカチ山」を、立川志ら乃が古典「転宅」をベースにアレンジした創作落語も披露される。

7日(日)に放送される「三鷹編」では、太宰が作家人生の3分の1を過ごした東京・三鷹市へ。又吉は太宰が晩年の10年間を過ごした地と自身の奇妙な縁について語る。ロケではこのほか、太宰作品に多数登場する井の頭公園、太宰がよく利用した酒店やうなぎ屋、そして入水自殺を図った玉川上水などにも訪れた。

収録後、又吉に感想を尋ねると「いつも太宰の話してもなんとなくボケっぽく終わることが多いんですけど、掘り下げて自分の好きな話ができて楽しかった」とコメント。「太宰の短編は芸人の作るコントの脚本のようでもあって。太宰は暗い印象があるんですけど、すごい芸人っぽい部分もある。僕がそう感じた作品を紹介させてもらったので、ぜひ観てもらいたいなと思います」とPRした。

又吉直樹のザ太宰TV 太宰を語れば火花が飛ぶぜ!

NOTTV

「津軽&お笑い編」2015年5月31日(日)22:00~23:00

「三鷹編」2015年6月7日(日)22:00~23:00

<出演者>

ピース又吉 / 木村綾子 / 立川志ら乃




第1回「津軽&お笑い編」

番組中の又吉さんの顔艶が非常によろしく見える。
特に立川志ら乃さんの「カチカチ山」を見ている時の、
尊敬と「同業者」に向ける両方の目の表情。

ご本人も「太宰を沢山語れて楽しかった」と言っていたが、決して「番組上」ではなかったと思う。

又吉さんとコンビで語る「太宰研究家 木村綾子」さんがまた、太宰作品に詳しい。

番組の第1回目はスタジオで語るということで、嬉しい番組でありながら、ちょっと緊張も見える。

第1回目の太宰は、太宰の芸人と通じる部分。
終始自嘲気味な彼の出自に関しても、コンプレックスに関しても、
これまでの太宰評とは全く違う印象を残す。
これは聞いていて嬉しかった。

まぎれもない天才でありながら、太宰は一般的にそれこそ暗いイメージでしか語られてこなかったと思う。
特に作品のあとがきなどで読んできた、家族、女性関係、酒、自堕落な生活ばかりのイメージ。

ところが又吉さんの語る太宰は温かい。
又吉さん自身の人生と重なったり、重ならなかったり。
その両方の部分。

芸人になった当初から、又吉さんはお笑い芸人である自分が「太宰作品を語る」ことに躊躇したという。
それでも「太宰は、ゆるがない」と彼への愛を語る。
ライトばかりのせいではないだろう。
又吉さんの頬が紅潮している。

又吉さんが子供の頃に読んだとエピソードで語った「てぶくろ」という本。
これでしょうか。

「てぶくろ」―ウクライナ民話

太宰の「自嘲」でくくられてきた如何にもな小編を、彼は「ふり」と「オチ」で理解する。
これはとてもわかりやすい。

太宰の話芸をそのまま只文学の話にせず、ちゃんと「笑える」ものとして捉える。

私には太宰は抗しがたい「魅惑」であり「耽美」であり「恐怖」でもあった。
あれ以上の美しくて完全な文体はないと思っていたし。
「男性」からああいった女性の独白を書かれてしまったら、もうなす術はないと思っていた。

一方又吉さんはこう言った。

「太宰は・・・滑稽さと美しさが共存しているんですね。」


多分、これで私は一気に又吉さんが好きになった。

「火花」を読んだ後、北村薫の「太宰治の辞書」と
又吉直樹「第2図書係補佐」を同時に読んでいたこともあって
言葉にならない何かを掴めそうで掴めなかった。

「火花」を読んでいてよかったと思った。
あの小説は、やはり、私小説だったのだと思う。


番組中、太宰を語りながら、又吉さんの「笑いとは俺にとってこういうもの」がひしひしと伝わってくる。


第2回はロケ。
木村さん又吉さんが三鷹を中心に、太宰作品に度々登場するゆかりの場所を訪ねる。

土地との因縁、太宰との縁、
又吉さん、ご本人が言っていたように、
ちょっと怖いほどのものがあった。

まさにリアル「火花」がロケと共に語られる。

番組の2人の語りを聞きつつ、笑っているのだが、

おかしな話、
赦し、という言葉が浮かんだ。

何故か「太宰好き」という自分の欠点が、
赦されたような気がした。

いいんだ。
笑って。
良かったんだ。
好きでも。






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