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蝶々夫人

「マダムバタフライ」という名のバラがあるそうだ。
淡いピンクの可憐さ。

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浅田選手については、落ち着いてからと思っていたが、
落ち着いても時間をかけても、とてもきちんとしたものは書けそうにないので、忘れないうちに
素人目の感想だけ。

6分間の時に何度か確認していた2A3T。
最初の2Aがでかい。
セカンドの3Tが高い。
3Aは入りの確認は何度かしていても、今までのように
何としても跳んで確認しておきたい、という感じではなかった。

クリック女子にはいい思い出がない。
だから余計、3Aが認定されたかどうか、それだけが気がかりだった。
リーザも回りきっての転倒になっていたらしい。
彼女がいることで、回ってるだろっ!という浅田の3Aを
試合によっては絶対に認めない、ということはできにくくなるのでは、とかすかな希望を抱く。

どのトリプルジャンプも、あのふわり感。

ローリーの振付は、「浅田真央」の蝶々夫人であって、バタ臭さは鼻につかない。

浅田の儚さ、芯の強さ、花びらのような個性が、このプロを成功させているように見える。

スピンもステップも、新鮮だった。

浅田が、音楽を完全にものにしている。
そういったところも、彼女が「コントロールできた」一つかもしれない。

彼女の言葉通り、3Aでさえ、エレメンツの一つ。


さて、『蝶々夫人』はアメリカの作家ジョン・ルーサー・ロング作の同名の小説を元にしたダヴィッド・ベラスコの戯曲。
ロングの小説から、時代は日清戦争があった1894~5年頃の19世紀末、舞台は長崎の長崎港を見下ろす丘の上にあった外国人居留地と推測されているそうだ。
普通に考えると、修学旅行でお馴染みのグラバー園側から港を眺めて暮らしていたイメージなのだが、原作では「ヒガシヒル」、つまり東山手という、「オランダ坂」側に住んでいたことになっている。
ここからでは港は見えにくいようだ。
現地に行かずして書かれた小説だということで、実際の地理はどうでも良いわけだが、勝手に南山手からの風景を想像していたものとしては驚きだ。

世界の檜舞台、ロンドンのアルバートホールで演じた蝶々夫人が大成功を収めた日本人プリマドンナ三浦環。
プッチーニからも「世界にただ一人の、もっとも理想的な蝶々夫人」と最大級の賛辞を受けたといわれている。

今、プッチーニが浅田の「蝶々夫人」を観たら、何と言うだろう。

「世界にただ一人の、もっとも理想的な蝶々夫人」は、間違いなく浅田真央だと言われるだろうと信じてしまう。


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Comments 2

sona  
1

蝶々夫人は、愛する人への想いが報われず、最後には死を選ぶという悲しい結末ではあるけれど、主人公には最期まで武家の娘の誇りを失わない気高さを感じるのです。

正に真央選手にぴったりではないでしょうか。

そしてバラの花、なんときれいな色でしょう。とても品のある薄いピンクですね。今回の薄いラベンダー色の衣装もとても素敵ですが、真央選手にはピンクもとてもよく似合います。もしこのバラ一輪を手にして微笑んだら、幸せの種が播かれることでしょう。

2015/10/05 (Mon) 23:23 | EDIT | REPLY |   
mikaidou  
Re: 1

sona様


> 蝶々夫人は、愛する人への想いが報われず、最後には死を選ぶという悲しい結末ではあるけれど、主人公には最期まで武家の娘の誇りを失わない気高さを感じるのです。
>
> 正に真央選手にぴったりではないでしょうか。

本当にそうだと思います!
誇りある気高さと品が、
浅田選手にあるからこそあの悲しみも伝わってくるのですね。
あれで55点とか言っちゃうんですから、
驚きのアスリートです。

2015/10/06 (Tue) 08:21 | EDIT | REPLY |   

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