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その世界を楽しみにやってくるスケーター

○HK BSプレミアム アナザーストーリーズ「宿命のトリプルアクセル それぞれの選択」

8/5(水)21:00~22:00

ナレーションを聞く限り、「トリプルアクセルに導かれた3人の選手」と最後まで言ってましたけど。
番組的には無難に終わって、ようございました。

前半はみどり神の笑顔でいっぱいだった。

3Aの時のみどり神の写真、何とかならんかったのか・・・とは思いつつ。

アルベールOPで3Aをきめた時の笑顔の美しかったこと。

カタリナ・ビットがなんぼのもんじゃい。

みどり神が言いました。

「誰もやったことがないトリプルアクセルは
私のモチベーションを高めるもの」



女子ではまだ誰も公式戦で成功していなかったジャンプを
自分の跳び方を模索しながら作り上げた天才の孤独。

さて、面白い話がありましたね。

中京大学の湯浅教授によれば

2010年、浅田真央と伊藤みどりの3Aを比較した時、ある数値が大きく異なることを発見した。
「踏切前の助走スピードというものがありますね。
どうですか、伊藤みどりさん見ると
1秒間に6.7mというスピードなんですね。
浅田真央選手、その約半分(3.7m/秒)なんですよね。」

ナレーション
「教授によれば
トリプルアクセルの成功率を上げるためには

踏切直前に減速し高く跳び上がるのがベスト。

高く跳ぶことで、3回転半回る滞空時間を稼ぐことができる。
以前、浅田真央もこの方法で跳んでいた。

伊藤みどりはそれに対してスピードに乗ったまま跳ぶことで
飛距離を伸ばし、滞空時間を稼いだ。
その飛距離は、浅田真央の実に1.5倍。」

「トップスピードに乗ったジャンプは
難易度が非常に高く今のルールでは大きな加点の対象ともなっている。
だが、伊藤みどりの時代にそんなルールはない。
ただひたすら、跳びたい。」




湯浅教授は更に、伊藤みどりは天才型、浅田真央は努力して積み上げてようやく作り上げていくタイプの選手だと話している。

伊藤みどりに特別な能力があっただけで、3Aに関して、浅田は元々当たり前の跳び方をしていただけだということがわかる話ではございませんか。

それを他のトリプルジャンプと同じ土俵で「飛距離がないからダメ」だと評価を渋ったジャッジがそもそもおかしかったのでは?

どちらにしても、みどり神の時代には「ジャンプだけのゴムまり」と揶揄され、
浅田は「飛距離がないから」と切り捨てられた。

なんて理不尽なのだろう。



そのハイリスクローリターンなジャンプを「敢えて」跳ばずに
「イナバウアー」を武器にした
 「表現力」
で金メダルを獲ったのがアラカーなんだそうです。

3Aについてアラカーが言ったことは本音だっただろう。
この人の物言いの特徴だ。
投げやりに見えるその姿に、いつもの自信満々な彼女は欠片も見えない。
笑いながら話しているのに、そこに明るさはない。
金メダリストなのに、うつむき加減の笑顔に輝きはない。

「私じゃなくても、みたいな。誰かが、やれば。っていう感じでした。」
「みどりさんは特別な能力を持っていたから跳べた技。特別な能力の人が跳べる技って思っていて。あんまり自分たちには関係ないっていう。」 




「技術的なジャンプとかスピンですとか、そういったものって、世界のトップ選手たちと、そう大きな差があるわけではないんですよ。じゃ、何が順位を変えるかっていうと『表現力』」
「初めて表現をすることの面白さに芽生えたというのが二十歳の時に出会ったニコライ(モロゾフコーチ)」
「あ、面白いな、と思ったんですね。そこから、ですね。
技術よりも(表現が)面白くなったのは初めて。」



自分の気持ちを込める表現 
アラカーさんがその表現として選んだのがイナバウアーだったんだそうな。

ジャンプよりも、表現することの方が面白いと思った。
トリノ前にルールが変わり、点数にならないイナバウアーを外すしかなかったアラカー。

そんな時に現れたのが、浅田真央。だとナレーターは言う。

浅田選手の当時の印象を、アラカーはこう語った。

「すごいインパクトが大きかったですね。
私たちはもう、この見慣れた世界の中で、もうどう明日を生きていくか、みたいな。
どう楽しみを見つけようかみたいな時期に差し掛かっていたので。

その世界を楽しみにやってくるスケーターの存在というのは脅威で。」



不覚にも、アラカーの浅田真央への印象があまりにも的を得ていて、そこからもう涙が止まらなくなっていた。

アラカーが浅田真央を脅威だと捉えたのは、彼女のスケートの才能でもその愛らしさでもなく、「その世界を楽しみにやってくる」からだったのだ。

誰もが苦しみもがいている世界で、「その世界を楽しみにやってくる」。
こんな強さが他にあるだろうか。

更にアラカーはこう言った。

(浅田選手は)「常にチャレンジをした演技をしていて、それが印象的で。それも個性だな、と。」




アルベールビルのフリー演技をビデオで見直しながら、みどり神はこう言った。

「挑戦することが成功を導き出すきっかけだと思う
失敗しても悔いの残らないジャンプにはなったと思う」


「ねえ、よかったねえ。
今、本当に思うと、挑戦してキメて、あの時やって良かったっていう思いですね。」



こう話すみどり神の笑顔の明るいこと。
一点の曇りもないまなざしは、浅田選手と同じ。

中京大学の湯浅教授が再びみどり神と浅田選手の違いを語る。

「私の印象では、伊藤みどりは選手ってのは、どちらかというと天才型だと考えていいと思うんです。
パッとある時に一気にできてしまう、こういった能力を彼女は備えていたと思います。
浅田真央選手は、ずっと見ていた限りでは、どうも天才型ではないなあと。
一つずつの技を一つずつ丁寧にこなしながら時間をかけてようやく出来上がってくる。」



一方、体型変化と共に3Aに苦心した時期の浅田を、アラカーはこう見ていたという。

「勝負をするとしたら、他に戦略はたくさんあったと思うんです。
彼女自身、以前からやっていたトリプル-トリプルという技があったり、いくつか複数あって、それを全部封印してでも完成させたい技。」



はい、出ました。「戦略」。
アラカーさんもお好きな言葉ですが、ある種の浅田ファンも「戦略を練れ」って書いていらしたわね。

これに浅田選手自身はどう答えていたか。

「今まで積み重ねてきたものを、そんなにすぐには、できないからとか、試合で完璧にやってないのに変えるのは勿体ないと思いましたし。」



普通の人は、「試合で完璧にやってないから」試合には入れない選択をするのではないか。

浅田真央、なんて人なんだろう。

「トリプルアクセルを跳ばないと気持ちが『引いた気持ち』になってしまう。
『引いた気持ち』が他の部分に影響するのが、一番怖い。」



ここでナレーターが言うのよね。

「トリプルアクセルは、浅田真央の、戦う心、そのものだった」


○HKさん、そこまでおわかりならば、その「こころ」が、各方面の都合によって「認められたり認められなかったり」
更には自国の報道にまで踏みにじられてきた苦しさを何とお考えなのだろうか。

私は忘れない。
TV各局が、長い間、番組の中でありとあらゆる手を使って「浅田落としキャンペーン」を張り巡らしたことを。
今もまた同じ手で足を引っ張ろうとしているのがメディアではないか。

最後のソチのフリーでの演技に「パーフェクト」と言いながら、そこに下された点数の残酷さには触れずじまいだった。

みどり神の時には「アジア人の壁」があった。
けれど浅田にはもっと不可解な壁が立ちはだかっていたではないか。

そこから目をそらして、何が「戦略」か?

権力におもねることが「戦略」ならば、浅田がそんな道を選ぶことをファンが皆喜ぶのかしら?

あれだけの魑魅魍魎に取り囲まれてもなお、「その世界を楽しみにやってくる」選手だから愛される。

アラカーはこの番組では明らかに負けた人として私の目には映った。

彼女自身の顔が、言葉がそう語っていた。

スケートを本当に好きな人にはかなわないということを。

浅田真央の真っ直ぐな瞳。
みどり神のスカッとした笑顔。

五輪の金メダルはすばらしいものだろうが、競技人生において幸せなのは誰か。

THE ICEを直にご覧になられた方々はよくご存じだろう。

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追記

アラカーが認めている。
3Aを跳べるのは、特別な能力のある人だけだと思っていたと。

あらら、次のヒラマサでは3Aも4回転も、女子で当たり前の時代になるって言ったのは、どのジュニアのコーチだったかしら。

そうそう、アラカーは、ワタナベエミが「真央は跳んだことない」って言ったらしいトリプルトリプルも、浅田は武器として持っていたとハッキリ言ったわよ。

マスゴミがどんだけ嘘ばっかり垂れ流してるか、よーくわかるように、
「解説」してくれてどもありがと!


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Comments 8

sona  
みどりさんと真央選手

私見ませんでした。この番組。

これから9月のシーズン開幕にかけて、この手の番組や報道が増えるかもしれませんが、いっさい見ないつもりです。

みどりさんと真央選手が並んで語られるのはまっとうな事ですが、副会長は無理があります。

あぁそれに・・番組の内容をお聞きした所、副会長は完全な負け組ですね。いいのかNHK。きづいているのか。

みどりさんの銀メダルの3A。一生忘れません。あの瞬間からエネルギーが爆発したような滑り。彼女の演技は優雅さがないという人もいるけれど、私はスポーツの美しさに満ちていると思うのです。海の波のように、尽きる事のない無限のエネルギーを感じます。

そして真央選手。ジョニーが真央選手の事を「並みのメンタルの強さではない。」と言っていました。高難度の技に挑み続けると言う事は驚異的な事なのですよね。真央選手を支えているのは、スケートが好きという気持ち。戦略を練る?彼女は彼女のスケート人生を歩んでるだけ。突き抜けている。それこそが最強。やはり並みのメンタルではありません。

みどりさんといい、真央選手といい、なんと日本の運勢を支えている事か。愛知県の女性ってそんな使命があるんでしょうか?

2015/08/06 (Thu) 00:35 | EDIT | REPLY |   
きょうこ  
01

この番組、一応観るつもりだったんですが、最近アラカーさんに拒否反応が出てしまっているのか、すっかり観るのを忘れていたので、内容を書きおこしていただいてありがたいです。

真央ちゃんの活躍で、みどりさんも正当に評価されてきたのは嬉しいことですよね。

2015/08/06 (Thu) 12:16 | EDIT | REPLY |   
mikaidou  
Re: みどりさんと真央選手

sonaさま

私、番宣のHP見た時点で○HKに凸電してたので、最後まで見届けてしまいました。

マティコ先生も「一番気持ちが強いのは真央」って言っていましたね。

番組もアラカーを持ち上げたくても本人がアレだし、

ヒゲの長久保コーチも、「練習では跳べてても、試合に入れるところまで持ち上げられらなかった」って言ってたし。

何がしたいのかわからない構成でした。

それでもみどり神と真央ちゃん映像をたっぷり見られて眼福です。

2015/08/06 (Thu) 18:04 | EDIT | REPLY |   
mikaidou  
Re: 01

きょうこさま

アラカーを見たくなかったお気持ち、とてもよくわかります。

出てきた時から般若でしたから。

番組が何を言いたかったのかはアラカーのぶっこみで意味不明になってしまいましたが、

トリプルアクセル神のお二人を見られたことが、幸せでした。

2015/08/06 (Thu) 18:07 | EDIT | REPLY |   
mikaidou  
Re: 何とため?誰の為の番組?

鍵コメ様

コメントありがとうございます。

おっしゃる通りだと思います。

アラカー、ある意味自爆というか、辱めにあってることに気づいていたのでしょうか。
それすらわからないなら大変なこってすね。
確かに彼女は「表現」と言いながら、アスリートとしては逃げました。
でもその結果がどんなものになったか、アラカーの顔が物語ってましたね。
昨日ほど「金メダル」がメッキに思えたことはありませんでした。

これまでのマスゴミのやり口を思い出すと、この番組の意図がますますわかりません。
もしかして、頭悪いのかなあ、と本気で心配になりました。

急にみどり様と真央ちゃんを正当に扱うようになったとはとても思えませんし。

今後も報道の選手への揚げ足取りは続くでしょうが、こんなウマシカがやるんだったら、無駄な努力になるんでしょう。

2015/08/06 (Thu) 18:32 | EDIT | REPLY |   
mikaidou  
Re: 1

鍵コメさま

素敵なコメントでしたが、了解いたしました!

2015/08/08 (Sat) 22:02 | EDIT | REPLY |   
通りすがり  
捏造はお止めください

伊藤みどり選手は「ジャンプだけのゴムまり」と言われたことはありません。
長年、日本人がこのガセネタを言い続けているだけです。

芸術点で日本人唯一の満点(6.0)を出している選手に誰がそんなことを言うんでしょう。
欧米コンプレックスにまみれた日本人以外は、そんな作り話はしません。

2017/06/23 (Fri) 03:59 | EDIT | REPLY |   
mikaidou  
Re: 捏造はお止めください

通りすがり様

全文読んで頂ければお分かりかと思いますが、
私がこれを書いた意図はみどり様を揶揄するためではなく、
あなたさまのおっしゃるように『捏造はおやめください』とマスコミに対して
私も思っているから書いたことなんです。
それでもワイドショーなどで言われていた昔の記憶だけでこんなことを決めつけるように
不用意に書いてしまったことを申し訳なく思います。
みどり様、すみませんでした。

そういえば、ケリガンーハーディング事件の時など、ケリガンが大好きでしたので
毎日のようにワイドショーを見ていました。
昔はフィギュアスケートがワイドショーに取り上げられるといえば、
競技の内容よりスキャンダラスな面を取り上げる傾向にあったのかもしれませんね。
あ、これも記憶のみの印象ですので『捏造』ですね。
失礼致しました。

2017/06/23 (Fri) 08:55 | EDIT | REPLY |   

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