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理系のアーティスト

またヤマト先生の話なんですが・・・。

http://www.jsports.co.jp/skate/yamato/fs1415/post-153/
全米男子についてもブログに書いていました。

2位のリッポン選手についての話からこのようなことが語られています。

リッポン選手に限らず、他の選手にとっても、2日間揃えるというのは大きな課題です。
選手にとって、それがどんなに難しいかと言うと、

まずSPはジャンプが3つしかない分、
1回でも失敗すると、そのウエイトが非常に重くなってしまいます。
1つのジャンプは、約34%の比重なのに対し、
フリーは8本ですから、1本失敗したとしても12.5%。
仮に1本失敗しても、残りは90%近くですから十分挽回が効きます。


ただ、体力的にも8本のジャンプを跳ぶのは大変ですし、
どんなに調子が良くても、
8つのジャンプ全てを完璧なタイミングで踏み切れることはほとんどありません。

例えベストのタイミングで踏み切れなかったとしても、
着氷まで持っていけるだけの強さが求められます。

もちろん、ステップやスピンも大切ですし、2日間通した精神状態もまた重要です。
SPでうまく行った時、フリーでどう戦うのか考えすぎて自滅することもありますし、
あるいは、リッポン選手のようにSPで失敗した分、
フリーで開き直っていい結果を出せることもあります。

フィギュアスケートは、格闘技のように相手と直接対決するわけではありませんので、
自分の身体と精神をしっかりとコントロールできればいいのですが、
やはりライバル選手を意識してしまいます。

それだけに、練習を積み重ねることで、
どんな状況にも対応できるようにしていくことで、
初めて2日間揃えることができるのだと思います。



選手としての経験と、コーチとしての分析能力で説得力があり、わかりやすい。

数字をパーセンテージでちょっとだけ出してみる、
これが効いている。

有名な児童書に『エルマーのぼうけん』というのがある。

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作者の『ルース・スタイルス・ガネット』は元化学者で電波探知機の研究所で働いていたリケジョ。
彼女が初めて書いた作品は、広く世に受け入れられ、出版から70年近くたった今も読み継がれている。

父はヘラルド・トリビューン紙の批評家、
父と再婚した義理の母はこの本の挿絵も担当する著名なイラストレーター。
ついでに結婚相手もアーティストだったというバリバリのアート系一家。
にも関わらず、彼女が化学の道を一端選んでいたことは興味深い。

このエルマーシリーズが子供たちに人気となった理由の一つは、数合わせにある。
子供は数を数えるのが好きだからだ。

福音館の作者紹介には、『豊かなユーモアと現実味あふれる細部描写をナンセンスと融合させることのできる作者』とあるが、原文そのものは淡々とシンプルな文章。
ナンセンスな展開に数字を組み込むことで面白さを生み出している。

最初の冒険で、みかん島に持って行くエルマーのリュックの中には

チューインガム、ももいろのぼうつきキャンデー二ダース、輪ゴム一箱、黒いゴム長靴、磁石1つ、歯ブラシとチューブ入り歯磨き、虫メガネ六つ  ~中略~
ピーナッツバターとゼリーをはさんだサンドイッチを二十五、りんごを六つ。



数をきっちり揃えて入れられる。

エルマーにどうぶつ島のことと、持ち物について情報を与えたのは冒険野郎だった野良猫である。

この持ち物が後で使われていくさまが非常に面白いのだが、話にひとつの綻びもなく辻褄があっていくのが爽快だ。

ヤマト先生と同じことを、ロボコンに出したらうっかり優勝しそうな副会長様が書いたとしても、辻褄合わせの言い訳にしか読めないのはどうしてだろう。
前提になるものの辻褄が合っていないからか。
その時によって、選手によって、言うこと書くことがコロコロ変わるからか。

ヤマト先生の方が、現役選手を抱えているからこそ、書けること、書けないことの制約も多いはずだけれど。

こんな文章が書ける人だからこそ、選手に対する採点のおかしさには黙っていられないこともあったのではないか。

私の好きな宮原知子選手の夢は医者になることだそうだ。
理系のアーティスト。

世界選手権やオリンピックで活躍した選手が、お医者さんになるなんて、頼もしい。
海外には超有名大学で真剣に勉強しながら競技を続けた選手もいるが、選手としては早々に引導を渡されたケースが多くはなかったか。『フラット社長』とか。

選手としても、将来の夢も、現実にできるリケジョを、ヤマト先生、どうかよろしく。


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