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火の手水の手

世に言う「火の手・水の手」。

火の手の持ち主は料理上手らしく、
水の手の持ち主は植物を育てるとぐんぐんと育つらしい。

明らかに火の両手を持つ私の家に、生き残る植物はほとんどない。

火の手の唯一の長所、料理でさえ怪しいのだから私の手に取り柄はない。


以前、『私の手元で育つ植物はないんですよね』と言ったら、

『大丈夫!コケなら!』

と、美しく鉢に盛られた『コケ』を分けて下さった方がいた。

1年後、どんなに水をあげても、茶色く変色し、2度と蘇ることのないコケと、立派な鉢だけが残った。

現在我が家で生息する唯一の植物も、1年ベランダに放置していたのでようやく生きている感満載だった。

見るたびにチクチクと胸が痛み、『ごめん、私が触ったらあなたは枯れてしまうのよ』と目を背け続けた。

が、ある日小さな花の蕾が見えたので、日向に移動し、水をあげ、いらない葉をブチブチと『剪定』してみた。

すると数日後、枯れかけに見えた蕾が膨らみ始め、あっちにもこっちにも蕾がピンクを主張し始めたではないか。

・・・生きてたんだ、こいつ。

嬉しくてうれしくて、毎朝うっとり眺めつつ、息子に自慢した。

『ふーん、生き返って花でも咲くかもしれないんだね。俺のコップのおかげで。』



私の『水遣り』とは、いつもその辺にある息子のコップに水を入れ、それをドバっと植物にかけることであった。

火の手が毎日様子を見に行き始めたということは、この観葉植物の命も、先が見えたということだろう。

ごめんなさい。



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