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良心

全日本で、小塚選手のフリーの演技を見た時、私が感じたものは何だったのだろうとずっと考えていた。

ジャンプは確かに完璧ではなかった。

とかく上半身の動きに目が行きがちなド素人(私)の度肝を抜くあのスケーティング。
これまで私は何を見てきたのだろうと自分の見る目の無さに恥ずかしさで一杯になった。

他の選手を見ても味わうことのなかった滑る爽快感がそこにあった。
美しかった。
滑らかに、軽やかに氷の上を滑走する。
アクロバティックなスケートとはまた違う王道の美。

以前書いたNHKでの小塚一家を取り上げた番組を思い出した。
あの番組を見た感想を上手く書けなくて、途中で非公開にしてしまった、ボツになったものだが、あげることにした。

✤ 小塚家3代の挑戦~NHKファミリーヒストリー

番組情報はこちらに詳しい。
http://tvtopic.goo.ne.jp/program/info/603209/index.html

彼が女子の回転不足について語った内容は、全て納得であるがゆえ、消化できないままだ。

彼のあの言葉は、素人でフィギュアスケートの何たるかなどわからない者が感じていることと全く同じ。

ジャッジの判定には整合性があるというフィギュアに詳しい方々は、彼が語った内容についてどう思っているのだろう。

その競技の、現役選手の言葉。
それを否定しても尚、ジャッジは絶対だと言えるのだろうか。

女子はあのくらい回転不足を厳しく取らなければ、世界では戦えない、通用しないという人もいる。

ではGPFはどうだっただろうか。

アシュリーのGPSでの回転不足はファイナルでは払拭されていた。

本当に彼女のジャンプがシリーズでは回転不足で、ファイナルでだけはそうではなかったのか。
そもそも今季、彼女や未来選手にああまで回転不足を取る必要があったのか。
アメリカの一押し選手がGGで、そのGGがファイナルを棄権したことで、
ロシア選手にすべての表彰台を渡すのがはばかられた結果ではないのか。

同じように、全日本でも何らかの都合があって、認めるジャンプ、認めないジャンプを選手によって使い分けたのではないか。

私はそこに陰謀があるとは言わないが、「都合」はあると思っている。

「都合」があることで混乱するのは選手だ。
試合ごとに認められたり認められなかったりする採点は、選手のメンタルを左右すると思う。
大きく。

それを乗り越え、誰も文句のつけようのない演技をすれば良いのだろう。

けれど、国内で選手のモチベーションを叩きのめす採点に何の意味があるのだろう。

小塚選手は見事に言葉にした。
選手という立場を超えて、スケートを愛する一人の人間として語ったのかと思う。

彼の「良心」が言わせたのではと思わずにはいられない。

「スケートへの良心」があればこそ、自分のためではなく、他の選手のために、敢えて。








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Comments 8

yuccalina  
No title

明けましておめでとうございます。
小塚くんの勇気ある発言偉いわ~、と思いつつ、もう引退が見えているからなのか(もう、報復採点も怖れない)、とも思えてちょっと寂しくもありました。
回転不足を厳しくすること自体よりも、試合による、ジャッジによる、選手による差を感じさせることに問題があるんですよね。

例えば、コンピューター判定で、回転のリプレイを見せながら、何度足りてなかったかを、キスクラで待ってる間に示してくれれば、誰もが納得出来て、不公平は無くなる筈です。技術的に開発可能と言われているのに、ISUは取り組むつもりはないそうです。きっと不都合なことになるからでしょうね。


2015/01/04 (Sun) 16:41 | EDIT | REPLY |   
mikaidou  
Re: No title

yuccalinaさま

明けましておめでとうございます!
今年もよろしくお願い致します。

> 例えば、コンピューター判定で、回転のリプレイを見せながら、何度足りてなかったかを、キスクラで待ってる間に示してくれれば、誰もが納得出来て、不公平は無くなる筈です。技術的に開発可能と言われているのに、ISUは取り組むつもりはないそうです。きっと不都合なことになるからでしょうね。

このあたりをぜひ、私的にはまっちー先生にぜひ研究していただきたいと密かに期待しているんですけれど。
白衣とか着て、差し棒持って説明していただきたい!

まっちーに熱く語られたら、きっと納得できるかも。

2015/01/04 (Sun) 18:36 | EDIT | REPLY |   
tayoevo  
No title

明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。
私も小塚選手がここまで発言するということは、引退覚悟の上ではと思い不安になりました。ルールというものは、本来全ての選手に公平に適用されるべきもののはずです。採点に関して、素人は黙っておけとおっしゃる方もいらっしゃいますが、現役の、しかも日本最年長選手となった小塚選手の言葉を重く受け止めるべきだと思います。このことで小塚選手が報復採点されるのであれば、もうフィギュアスケートはスポーツの括りからはずすべきです。
そして、私もまっちーに大いに期待しています!

2015/01/05 (Mon) 00:22 | EDIT | REPLY |   
mikaidou  
Re: No title

tayoevoさま

明けましておめでとうございます!
コメントいつも嬉しいです。
今年もよろしくお願いします。

そうですよね。
全日本はなんだか、演技も、ガッツポーズもこれまでとは気持ちの入り方が違ったように見えました。
もう引退覚悟の上で、やれることはやろうって思っているのでしょうか。

小塚選手もまっちーも、フィギュアスケートの「これから」を考えたのかもしれないなあ、なんて思います。
男の子って(ちょっと失礼ですが)思いもかけない発想と行動力がありますよね。
まっちーの研究者も、「僕にしかできない」と思ったかもしれませんし、小塚選手にはご家族の歴史を思えば、「俺が言わなきゃ誰が言う」的な義憤を感じるのです。

あ、まっちー先生の「差し棒」はエッフェル塔かスカイツリー型のヤツでお願いしたいです(妄想)!

2015/01/05 (Mon) 08:29 | EDIT | REPLY |   
りほ  
No title

明けましておめでとうございます。
いつも誠実な言葉で感じ入っております。

私は小塚選手の演技が大好きなんです。。
今回、ローリーの振付にしたのはすごく良い選択でした。有香さんコレオは大変玄人受け要素満載で様々な細かい工夫がなされている一方、難易度がとても高いのに恐らく見慣れない方にはわかりにくいのでもったいない!と歯がゆい思いでいました。

彼にはオペラの旋律が合っていましたしVo入りにも違和感がない。感情をあれほど載せた表現をした小塚選手の演技はなかなか見られません。

ただ以前の玄人受け満載のコレオでカートが何度も嘆くほど点数が出ないのは不可解です(怪我やミスによる不調はあったとしても)

報復採点の歴史は長いです。ジュベール選手はクワドが報われない時代に、クワド抜きでワールドを制したバトル選手ではなくジャッジへの批判だ、とはっきり言って何年にも渡って報復採点を受けました。バトル選手の方が要素ごとの点数が高いのは明かでしたが、プル様が休養、高橋選手もまだクワドが不安定だった時代に1人でクワドを跳び続けたのもジュベール選手でした。
バンクーバーではプルシェンコですらネチネチ嫌がらせ&お前に金はやらないジャッジをされました。
チャン選手もクリケを出たら高い点数は約束されなくなりました(これちょっとケースが違いますが)彼は「点数が高いと言われるのが悔しくて必死に練習した」等率直な発言が多い人ですが、自分でも点数との剥離は気づいていて常にどこか苦しそうでした。カナダは点数について、ファンやメディアも容赦がなかったです。

全員大好きな選手で、私が見てきたほんの一部です。
陰謀はなくとも「政治」は確実にあります。逆にこれだけ見せられて「何もない」と言われても無理です。
私が知る限り、一部のファンがネットだけで騒いでる、ではなく昔からのフィギュアファンがリアルタイムで見てあまりの不審さにネットを見るようになった、です。

羽生選手は言うまでもなくジャンプの天才ですし、他要素にも満足しておらず向上心もある。政治など必要としない選手です。
彼はジャンプをある程度極めたら、表現を極めることを目標にするはず。

ちなみにショーで何度か演技見て、一番「スポーツとしての美しさ」を感じたのが羽生選手。芸術としての美しさは町田選手、ダンス・芝居では高橋、あっこさん、次点佳菜子ちゃん、昌磨くん。
SSと魅せ方ではチャン。演目によっては小塚選手。
スポーツと芸術、両方を極めていると思ったのは浅田選手でした。もちろん全ての選手の兵衛絃は凄まじい技術の上に成り立っています。

小塚選手は皆様仰る通り、今後と引退覚悟なのかと心配です。点数とは関係なくアボット選手や彼のような演技を見たいのが多くのフィギュアファンの本音でしょう。

町田選手の将来の活躍には私もつい多いに期待してしまいます。スケ連はよりによって「焼き鳥」ですから。つい寂しさが先に立ってしまいますが、恨み言の一つも残さず羽ばたいた彼のセカンドキャリアを応援します。まとめられない長文、失礼いたしました。

2015/01/05 (Mon) 16:04 | EDIT | REPLY |   
-  
承認待ちコメント

このコメントは管理者の承認待ちです

2015/01/05 (Mon) 18:46 | EDIT | REPLY |   
mikaidou  
Re: No title

りほさま

コメントありがとうございます!
本当に勉強になります。
今年もよろしくお願い致します。


> 今回、ローリーの振付にしたのはすごく良い選択でした。有香さんコレオは大変玄人受け要素満載で様々な細かい工夫がなされている一方、難易度がとても高いのに恐らく見慣れない方にはわかりにくいのでもったいない!と歯がゆい思いでいました。

ローリーの振付!
そうでした。それを忘れちゃいけませんでした。

ローリーだから引き出せた小塚選手の魅力だったんですね。
また小塚選手もその振付をよく自分のものにしましたね。


> 陰謀はなくとも「政治」は確実にあります。逆にこれだけ見せられて「何もない」と言われても無理です。
> 私が知る限り、一部のファンがネットだけで騒いでる、ではなく昔からのフィギュアファンがリアルタイムで見てあまりの不審さにネットを見るようになった、です。


ここ、拍手ボタン100回くらい押したいです!
まったくその通りだと思います。
私も疑問の答えを探してネット徘徊してきました。

ワールドの採点、どうなるでしょう。
もしも万全でないまま、羽生選手が強硬出場して高得点だった時、
アンチも増えるかもしれませんし、小塚選手の去就もまた心配です。

2015/01/05 (Mon) 20:36 | EDIT | REPLY |   
mikaidou  
Re: 明けましておめでとうございます。

Green Garden さま

明けましておめでとうございます。
コメントありがとうございました。

今回頂きましたコメントは非表示にさせていただきますが、大変申し訳ありません。

まさかこんなに早くお返事が頂けるとは思っていませんでしたので、感激いたしました。

Green Garden さまが身をもって見せて下さったバレエへの愛情が、今も私のフィギュアスケート好きの大切な栄養になっています。

間近で人間の追及する極限の美の一端を垣間見せて頂いたこと。
身体の各部位の筋肉の使い方で表現ができることを教えて下さったこと。
基礎レッスン、ルーティンワークの大切さ。

先生の丁寧で真摯な生き方そのものが、眩しいほどでした。

先生に教えて頂いたこと全てが、浅田真央と一つに繋がったのです。

ブログリンク、ありがとうございます。
こちらこそ、これからもよろしくお願い致します。

2015/01/05 (Mon) 21:19 | EDIT | REPLY |   

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