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ビッグ・フォー

今更、なんですが、撮りためて見てたNHKのBS「名探偵ポワロ」の最終シリーズ。
ようやく「ビッグ・フォー」を見終わった。

楽しみに取っておいて、寝る前にこれを見ようとするのだけど、毎度寝落ちしまして。

そこで今日は、午前中にどんな邪魔が入ろうとも見ると決意して、ようやく見ましたのよ。
朝起きてすぐ、2度寝したりしつつ、何度も同じ場面から見る羽目にはなったのだけれど。

ただ夕べ見ていたのがグラナダ版シャーロック・ホームズの「金縁の鼻眼鏡」。
自然、見比べる形になった。
ドラマではワトソン医師役の俳優の都合で、ワトソンの代わりをマイクロフトが務めた。
設定を変えたことで、いいところを全部マイクロフトに持っていかれた感のある「金縁の鼻眼鏡」。

まあ、事件の真相の裏に横たわる政治背景、裏切りの過去なんかは映像だからわかりやすかったけれど、謎解きに関してはちょっとがっかりだったかしら。

この回では、ホームズとマイクロフトの「事情」が垣間見えてその点では面白い一作。
でもコアなファンしか興味のない部分かもしれないわ。
せっかく原作に忠実なドラマシリーズなのに、なぜこの話に限って・・・と残念ではありました。

それに比べてポワロの「ビッグ・フォー」、スケール的には惜しい気もしたが、ドラマとしては十分楽しめた。
原作は読んでいなかったけれど、クリスティがいかにも言わせたかったであろう犯人の言葉が、このミステリの肝だろうと思った。

本物の舞台を用いながら、いかにも舞台の一幕のように犯人がぶつけてみせた、ポワロの「本質」。
クリスティがうんざりしていたというこのポワロの劇場型謎解きに対する作者ならではの「言いたかったこと」を、あの迫力で犯人に言わせた。

ポワロの、見方によれば、最も嫌らしいとさえ思える「本質」をこの場面でこうも巧く用いて、尚且つポワロがそれでも愛される偉大な人物であるという大団円に持っていった。

なるほど、脚本はマーク・ゲイティス。
やはりこの人は、原作からその世界の核となる部分を抽出してドラマに再現させることにかけて、素晴らしい才能があるに違いない。

テーマ、というものを外さない。そして作品に愛がある。
原作をどのように脚色しようとも、大切な「ここだけ」を逃さない。
その上で、挑戦を続ける「SHERLOCK」は面白くて当然だろう。

クリスティドラマには、ポワロ、マープルとも同じ役者が何度も出演しているので探すのも楽しい。
勿論ゲイティスもポワロ、マープル、どちらのドラマにも出ている。
俳優としても癖のある存在感で素晴らしい。。

「カーテン」の脚本が彼だったなら、一体どうなっていただろう。
もう少し、救いのある脚色になっていたかもしれないな。


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