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Hickory, Dickory, Dock

この週末から今日のお休みにかけて、まだまだ続くポワロシリーズ三昧。

「愛国殺人」“One, Two, Buckle My Shoe”
「ヒッコリーロードの殺人」“Hickory, Dickory, Dock”
2作ともマザーグース絡みのクリスティお得意のプロット。

私はヴァンダインの「僧正殺人事件」(文庫本でもあれは分厚かったわね)で、ほとほとこの手の話にはうんざりしていた。
これも大昔、読み終わった後の日記に書いた感想まで覚えているくらいだから、強烈ではあった。

「ポケットにライ麦を」“A Pocket Full of Rye” の「六ペンスの歌を歌おう」のような「見立て殺人」ではなかったけれど、2作のポワロドラマは、十分面白く、マザーグースの生かし方では、クリスティは推理小説家の中でも随一かと思うのだけど。

AXNミステリのポワロの「ヒッコリーロードの殺人」中、「Hickory, Dickory, Dock」は効果音のごとくわずかに流れるのよ。
なんだか妙な感じだったわ。
小説の中では学生の一人が口ずさんでいたという話だったわね。

ドラマの演出上も、マザーグースは不気味さを増すには効果的。

「五匹の子豚」“Five Little Pigs”は、「フレンチミステリー」のラロジエール警視版。
これなんてドラマ中のマザーグースの歌がくど過ぎて好きになれなかったけど。

学生時代は遠く過ぎ去った昔ではあるが、やっぱり「マザーグース」は言葉のリズムをつかむための教材で、今も「寿限無」同様、そらで言えるマザーグースの歌がいくつもある。
口で覚えたことは、忘れないもんなのね。
他のことは全部忘れてしまうのに。

マザーグースの「Hickory, Dickory, Dock」は短くて簡単だったので、ズルして楽することばかり考えていた私のお気に入りだった。
でもドラマとしては「愛国殺人」の方が面白かったかしら。
“One, Two, Buckle My Shoe” なんて、小説の中身から言ってもとてもうまいタイトル。

「そして誰もいなくなった」“Ten Little Niggers”
「ねじれた家」“Crooked House”(これは覚えたくても舌が回らなくて苦手だったわ)などなど、クリスティの物語の中には、多くの人に懐かしさを抱かせ、ヒントを与える閃きが沢山。

エラリークイーンの「靴に棲む老婆」(創元社版タイトル)
私には「生者と死者と」の方になじみがある。
こちらも“There was an old woman who lived in a shoe”が題材。
でもねえ、いかにクイーンが好きな私でも、これはねえ。
ニッキー・ポーターはこの話と切り離せば好きなんだけど。

このあたりはクリスティの腕に軍配を上げたいわ。

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