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逆敬老の日。

この3連休は、ポアロ三昧で楽しくてしょうがない。
夕べは「アクロイド殺人事件」、今朝は「青列車の謎」を見ていた。
それぞれ原作と照らし合わせても、2時間ドラマとしてはかなりなレベルで豪華だったわ。

「アクロイド」は物語の構成上、あれは仕方ないにしても、犯人の暗い情熱や、ポワロの孤独で複雑な感情がきちんと描いてある。
ポワロはデビュー作ですでに警察を退職したという設定なので、ドラマでも結構な年配のはずである。
「アクロイド」では探偵業も引退し、ロンドンから移り住んだ独り者の年配者としての生活の中でわずかに見出した友情が壊された悲しみや。
「青列車」ではパパポワロと若いお嬢さんに呼ばれ、ちょっと嬉しそうだったり、人生を知り尽くしているポワロにとって、その無垢なお嬢さんの行く末を思いやる気持ちが切なかったり。
何しろ本来なら敬老の日に労われる年齢のポワロが、事件を解決しているのだから天晴れなんである。

こうして年配者であるポワロに、作品で楽しませていただいた後、家の用事でバタバタしていると、外は秋晴れ。
すでにウロコ雲に変わった空は、テレビとPCの電源を切らせるには十分だった。

ということで、散歩に出かけることにした。
友人たちは家庭や介護で忙しい。
仕方ないので、夫と出かけた。

私たちの散歩とは、ちょっと辺鄙な観光地的なところをぶらぶらすることである。
だからよく、「どちらからですか?」と地元の人に聞かれる。

今日は足腰強化のために神社めぐり。
アニメに出てきそうな神社の階段をうさぎ跳びならぬ、カメの歩みでヨタヨタと登る。
階段を登って境内に着くと、トトロが住んでいそうな大楠の木。
境内の茶屋のおばちゃんも観光客慣れしているのかあれこれ話をしてくれる。
ま、いいか。わざわざ地元ですから、と言うまでもない。
聞ける話は聞いて帰ろう。
聞きながら、お茶を飲み、名物の焼き餅を食べた。

3つ目に立ち寄った神社を出ると、この土地出身で、現在は他所で暮らしているという人に、「観光ですか?」と聞かれ、かれこれ30分ほど立ち話をした。
自分が住んでる街の情報を、よそに住んでいる方から延々と聞かされたわけである。
74歳だというその方は、あまりにも元気はつらつで、その元気の前に、私たちはただ頷くしかなかった。

充分に歩いたところで、コーヒー店に寄る。
サンドイッチは夫がほとんど平らげ、美味しいコーヒーを飲む。

夕食はもうお総菜にしようとすぐに話がまとまり、知人の営むお店に行く。
注文したもの以上のものでパンパンの袋を渡され、気の毒だったが、美味しいので、「いつもごめんねえ」と言いながら、きっとまた図々しく行くのだ。

出かけていた息子を迎えに行くと、釣りたてで揚げたてのお魚と、美味しいエクレアをお土産に頂いた。
というわけで、今夜の食卓と食卓の話題は、色んな方からの心遣いで頂いたものであった。

ほとんど食べ盛りの怪獣が食ってしまうとはいえ、私だってもう、腹はパンパンである。

こうして今日も一日おかげさまで過ごしてみると、敬老されるべき方々のほうが私らなどよりよほど元気な気がしてならない。
ポワロを含めた元気なお年寄りに、楽しませてもらい、美味しいものを分けていただき、うっかり逆敬老されてしまった一日だったわけである。



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