2014
08.01

パガニーニ

Category: 映画の話
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「21世紀のパガニーニ」と称される美貌のヴァイオリニスト、デイヴィッド・ギャレット。
超絶技巧を自在に駆使しての自由闊達なヴァイオリンの音色に只々あっけにとられ続けた。

天才の一生というものは、とかく映画になっても切なく苦しいものが多いものだが、これもその一つと言っていいだろう。
ただこの映画、一生を丹念に追う必要がないほど、主演、制作総指揮のデイヴィッド・ギャレットは映画の中でパガニーニを演じ切った。
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この瞳とあの激しい演奏で、映画の中のオペラ座での演奏会は失神する淑女までいたほど。
クラッシックの枠はとうに超えていた。
イタリアから船で渡り、ロンドンに着いたパガニーニが、退屈しのぎにパブを訪れる。
すぐに喧嘩が始まるが、彼はその場でギタリストと一緒にヴァイオリンを弾き、その場の人々を熱狂させる。
現代に生まれたヴァイオリニストが弾いていると、これは映画なのだとわかっていても、鳥肌が立った。
圧倒的だった。
悪魔などであるはずがない。
たとえ時代がそう望んだとしても。
演出として彼の「物語」を作るための冠に、「悪魔」という言葉をプロモーターだったウルバー二が用いたとしても。
天分、天才という言葉には「天」が付いているではないか。

さて、この映画をどうしても見たかったのは、超絶技巧で演奏される「カプリース」(24のカプリース)を聞きたかったからよ。

この映画について教えてくれた職場の女性に、私はその場で浅田真央の「カプリース」をyoutubeで見せたわ。
「浅田真央って、こんな演技もできるの?試合ではいつも苦しそうで見ていられなかったけど」
そういった彼女に、話したいことは山のようにあったけれど、
「これが、本当の浅田真央なんですよ、きっと」
私が言えたのはそこまでだった。

だって、その女性は浅田真央の「カプリース」を、結局最後まで黙ったままじっと見ていたから。

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コメント
私も来月観に行きますこの映画。

田舎在住ですが、がんばっている映画館があり、素敵な作品をかけてくれるのです。

予告編を見た時は、本物のヴァイオリニストだと思わなかった。「すご~く、楽器の扱いが上手い俳優だな。」って思いました。だって雰囲気のあるイケ面だし、映りに違和感全くないし。俳優でも楽器を上手く扱える人いますからね。
メラニーロレンなんか「オーケストラ!」のヴァイオリニスト役の為、猛練習の末、本当に演奏できるようになったしね。

カプリーズ、楽しみです。

sonadot 2014.08.02 00:39 | 編集
sonaさま

このギャレット氏、とにかくすごかったです。
彼とパガニーニの境目が、最後はわからなくなってたほど、でした。

演じてたわけじゃないと思うんですよね。
もう、乗り移ってる感じ。
あの退廃的なパガニーニの雰囲気が、ヴァイオリンを手にした瞬間に天上の人になるみたいな。

楽しんでいらしてくださいね。

真央ちゃんのカプリースの曲ははかなりアレンジされていたので、全く違う雰囲気ですが、ヴァイオリンだけのあの曲で、滑る真央ちゃんを見てみたい気もします。



mikaidoudot 2014.08.02 18:17 | 編集
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