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素直って、曲がってるんだよ

NHK BSプレミアム 
5月18日(日)午前1時30分〜
名作選 HV特集▽ぼくはロックで大人になった~忌野清志郎が描いた500枚の絵画

2009年5月2日に生涯を閉じてから5年たった今も根強い人気を誇る忌野清志郎。高校時代から美術研究室に入り浸り、音楽活動の傍ら、生涯にわたって本格的な油絵からイラスト、漫画、自画像など絵を描き続けていた。数々の資料や親交が深かった人たちの証言から、清志郎の知られざる姿に迫る。
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これは2010年7月23日に放送されたものの再放送。
この番組を見ることは、私が清志郎の生涯に、完結したものとして向き合わなくてはならないということを意味していて、それはとても辛いことだった。
でも番組は、とても良かった。夜中、仕事を終えた頃に丁度始まったのだが、結局明け方まで2時間ほど、泣きながら、見た。
私は若い頃の清志郎の曲が大好きだった。テレビに出るようになってからは、ずっと違うと思ってた。清志郎自身もそういった違和感がある中で活動していたことも、歌詞を聞けばわかる。
それでもRCとして出した本、清志郎自身の本を読むことはやめなかった。清志郎の言葉には独特の感性があって、「反骨のロッカー」だなんてくくりにはあてはまりようのない、それはそういう風にしか生きられないという魂を持つ人だったからなんだと思う。
初期のRCのアルバムを再販する尽力をした吉見祐子さんは、清志郎をこう評した。
「清志郎君は素直じゃなかったから。でも、【素直って、曲がってるんだよ】これをわかった人は清志郎が好きになった。」
この清志郎ひきいるRCサクセションのライブを売れない時代から聞き続けていたというデザイナーの太田和彦さん。

「彼らの演奏を聴いてると、そういう(ファンの)女の子たちにウケようとか、理解されようとかいう気持ちが全く感じられなくて。むしろその俺たちの音楽を一生懸命やってるのが君たちにわかるもんかという、そういう姿勢が強く出てくるんですね。それをMCで、間でしゃべりますよね。その時の言葉の、ある種の毒舌。君たちは何もわかってないだろ、ぼくたちの音楽なんかっていう。」
「つまらない仕事」というRCの曲をかけながら、太田さんはこの曲を聞いたライブの時の話をしてくれた。
「初めて出た時はほんとに驚いてね。ここまでみんなの前で、自分を裸にして歌っちゃっていいのかっていう、気はしてね。こっちも、全身で受け止めなければ失礼だというのと、風圧が来るという、音圧か。これだけ必死に問いかけてくるものに、こっちも真剣に応えなければならないという。がっぷりのぶつかりあいみたいなものだから。なんという曲かわからないけれど、ほんとに長く感じたし、そういって聞いてるものはあっという間に覚えちゃう。まわりのお客はポカンですよ。」
「一生懸命作るんだけれども、どうしても俺のいいと思うものはみんなわかってくれないのかな、というジレンマがあって、ぼくもある意味でどん底時代だったんですよ。いいものをやってるつもりだけれども、言われる。そのジレンマというか、悔しさというか、弾き飛ばされてる、わかってもらえない気持ちが多分、それ僕重なってたと思う。清志郎の曲に。腹が減った。嘘ばかりつかれる。裏切られた。やってらんない。 どうしてみんな、バカばっかりなんだろう?そういうことを歌う。ただやみくもにシャウトしてね、反抗のための反抗で、『みんな世の中が悪いんだー』なんていうんじゃなくて、もっとそれを自分の中に、自分に突き詰めていくっていう、そこのところがそのスタイルとしての反抗、社会への反抗の音楽というのとは違う、もっともっと深いものを感じた。そこを僕は「芸術家の魂」だと思うのね。



やってもやっても、「搾取」する側の人間は好きなように言う。
自分がこれだ、と思った、「良いもの」をわかる人は自身の周りには少なく。
浅田真央もそうだった。だけど、彼女も同じ。「周りのせい」にはしなかった。
その代り、自分の納得のいくまで演技を高めることに精進した。
それでも演技への点数という「世間の評価」はゆがめられ続けた。
彼女はこれからどこで、どうやって、その与えられた才能、「芸術魂」と自分の人生に折り合いをつけて生きていくのだろう。
願わくは、普通の女性としても大きな幸せを掴みますように。

清志郎の音楽と、彼の人生の本当の扉が開かれたのは、多分、二人の子供さんに恵まれたことからだったと思う。彼の「パパの歌」を聴いたときには、彼は現実の世界で、歌を歌っていくんだなあ、と「ああ・・・」と思った。

彼の自画像は、そのまま、彼の人生を映している。

私の好きだった美術の先生は早くに亡くなられてしまったけれど。
彼の「ぼくの好きな先生」は今もご健在だ。


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