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ロシア版シャーロック

今、ここでロシア、と書くと、とんでもない騒ぎに巻き込まれているソト子を思い出して胸が痛むわ。ソト子、負けるな世選でもこれがソトニコワっの美しさで世界中を魅了してやって頂戴

さて、ようやくシャーロック・ホームズの話よ。
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閉会式の四輪⇒五輪の演出を見ても、ロシアの人のユーモアはさすがに洒落てるなって思ったわ。
そしてロシア版のシャーロック・ホームズもまた、素晴らしく洒落てたわね。
ってか、もう、しばしバッチ君すら忘れてたくらいハマってしまった。
このひと月、ソチOPの合間にはずっとこればかり見てたのよ。
このドラマのテーマ音楽とラフマニノフが交互に頭の中でぐるぐる回ってたわ。

旧ソ連体制で制作された隠れた名作!
“正統”と呼ぶに相応しいシャーロック・ホームズが満を持して日本初放送!
1979年~1986年の旧ソ連にて制作された作品。
旧ソ連で1作目が放送された当時、大反響となり、その後、1986年まで7年の間に断続的でありながらも異例の計11本が制作されている。
主演のワシーリー・リヴァーノフは、祖父の代から続く俳優の家系でロシアが誇る名優。監督から「外見は完全なヨーロッパ人で、長頭の頭骸骨を持つホームズそっくりな人物」と絶賛され、ホームズ役は最初から彼に決定していたと言われている。
リヴァーノフは、現在、日本でも大人気のキャラクター「チェブラーシカ」の相棒ワニのゲーナの声でも知られている。
本作は、時代の影響もあり、西側諸国に知られることはなく、一部のシャーロッキアンの間で密かに評価されるに留まったが、2000年になって英国をはじめとした英語圏の国々に伝わり、原作に対する誠実な取り組みにシャーロッキアン達から大絶賛された。
その証明として、ロシアの英国大使館前に彼のブロンズ像が設置され、また、2006年にはエリザベス女王より、主演のワシーリー・リヴァーノフが大英帝国名誉勲章(Honorary Member of the Order of the British Empire)が授与されている。

原作に忠実に描かれていることから、これこそ“正統”とするファンもいる隠れた名作!
AXNミステリーで日本初放送!


これね、隠れた名作にしちゃだめだよ。AXNミステリ、GJ!
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物語の構成が秀逸。
ホームズとワトソンの出会いと信頼を築く過程にたっぷり時間を使ってある。
そこで最初の事件は「まだらの紐」を持ってきて、次に「緋色の研究」を持ってきた。
「バスカヴィル家の犬」では「犬」の怖さよりやっぱりあの「荒地」の怖さが前面に。
ワトソンとホームズ、それぞれの「愛」をテーマに「四つの署名」の間に「ボヘミアの醜聞」を挟んで。
モリアーティー一味との対決とホームズの帰還は見ごたえがあったわ。
そして引退後のホームズ譚として「技師の親指」をはさんだ、「最後の挨拶」。

ハドソン夫人がまたホームズをとても尊敬していて一途なのよね。
そして素晴らしいのがマイクロフト役。
この人をシャーロックにしても良かったのではと思ったのはビリー・ワイルダーの映画版の時と同じだけれど、とにかくロシア版のマイクロフトはそれはそれはゴージャスな男よ。マイクロフトの貴族趣味にはピッタリ。
ホームズはダミ声だし背もあまり高くはないけれど、それでもグラナダ版の病的なホームズよりも私的には原作を彷彿とさせるわ。ロシア版は検閲の関係でお薬関係はご法度だったらしいから、ホームズの力強さや頼もしさの方が出てるのかしら。

ワトソンの人間味は、彼が二人の部屋に持ち込む絵画や文学でも味わえる。ワトソンを頭の鈍い男にせず、勇気あるM男として(失礼)描いてるのもいいわ。
ロシア版のシャーロックは、BBC版とは逆で、どちらかというとワトソンの方に「その気」が見える。
むしろホームズの方がつれないっていうのかしら。
ワトソンの表情一つで彼の心の中の疑問符が訴えてくるような、ホームズの口元ひとつで、彼の皮肉が聞こえてくるような。初めて出会った頃の、ワトソンがホームズの正体を訝り怪しむ面白さ。ホームズが彼の様子を伺いつつ、とうとうワトソンに秘密を明かすまでのじらし方。ワトソンがホームズにボクシングで挑戦したり、チェスを楽しんだり、食事の様子も暖炉の前でくつろぐシーンも、どれもが2人の生活感が垣間見えて嬉しい。
そして221Bの部屋の中の素敵なこと。
ま、火の玉投げ込まれたりモリアーティーの手下が窓から覗いてたり、銃弾が撃ち込まれたりと、色々危険な部屋だけど、ワトソンの壁掛けに至るまで素敵よ。

私がいつか見たいのは、サセックス(だったと思うけど)で隠遁生活をしながら暮らすホームズを描いた「ライオンのたてがみ」。コカイン中毒だったわりには健全な老後(?)を海にほど近い村で悠々と過ごしたホームズの、この小編でご近所付き合いもしている様子が伺えて楽しい。確か「白面の騎士」同様、これもホームズが自分で書いたという話になっていたはず。白髪の紳士になったバッチ君がいつかこれを演じる年齢になった頃、生きているのは難しいかしら?

SHERLOCK3を見ることができるまで、こちらでじっくり楽しむことにするわ。
撮りためたグラナダ版と合わせて見れば、きっとまた原作を読むことになるのよね。
どこまで続くの、この終わりなきループ。
さ、めぐすり目薬
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