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仮面舞踏会FS

2008-2009年。
あのsawakichiさま曰く、「ロストワールド」。
そして「パンドラの箱が開いてしまった」シーズン。

浅田選手にとって、タラソワコーチを迎えたことは大きかったと思うわ。
彼女の戦いは、オフアイスで、より熾烈になっていった。
色んな意味で、強くなる必要があった。

あの「ミス・サイゴン」が、「死の舞踏」でのひと睨み、強烈な自己主張で鎌首をもたげはじめたシーズンよ。
負の魅力というものがあるならば、キムヨナの魅力はまさにそのような暗い情熱。
私はフィギュアの技術的なことに関しては何一つわからない。
だからこそ書けるけれど、このシーズンのキムヨナは蛇が鎌首をもたげるように、見ている者が身動きが取れない魅力を放っていたわ。
そこに惹かれた人たちもいたと思うのよ。
今見ると、どこが良かったのかわからない。だけど確かにあのシーズン、あの時見た彼女には、ある種の凄味が見えた。

ところが、それは本物の黒さだった。

このシーズン、タチアナ・タラソワは浅田選手に「仮面舞踏会」の狂気のステップを授ける。
あの精神的にも辛いシーズンに、一体どのような練習を積み、あの3Aから始まる怒涛のようなプログラムを作り上げたのか。

いつもはあっという間に夢のように終わってしまう浅田選手のプログラムなのに、この仮面だけは違うわ。
演技内容の濃さに、ただただ圧倒され、その挙句にあのステップに入るのよ。
ダークチョコにブラックチェリーが入っているかのような濃密さ。
タラソワコーチに、「死ぬ気でやりなさい」とまで言われたプログラム。
ワルツの3拍子を他の選手が演じた時と、どれほどの違いがあるものか、比べると驚くわ。
そしてあの、3Aをフリーに2回入れるという、バンクーバーを意識したジャンプ構成。

シーズン2戦目、NHK杯のフリーを見た時の興奮は忘れられないわ。

あの時、浅田選手は初めてフリーで2度のトリプルアクセルに挑戦し、2度目が回転不足判定になったけれど、会場の興奮はお茶の間観戦者のこちらにも伝わったわ。

次のGPFではこのフリー2つの3Aが、2つとも認定。
完全アウェーの韓国でのGPFで成し遂げた、女子フィギュア史上初めての快挙だった。
某国が開催地の、国を挙げてのGPFで浅田選手が勝ってしまった。

多分、最後のパンドラの箱が開いたのはこの瞬間、だったのかもしれないわ。
キムヨナによる日本人選手への妨害なすりつけ事件、マスゴミの過熱報道、キム上げ、真央落とし。
このあたりは、他のブロガーさん方がたくさん詳しい経緯を挙げてくださってるわね。
このシーズンの世界選手権は、何が起きたのかわからなかったわ。
あらゆるメディアを使った心理攻撃と恣意的採点。

あのロスワールドだけは、しっかり見届けたはずなのに、あまりのことに、記憶もぶっ飛んでいる。

それでも、あのシーズン、3Aのコンビネーションの、2つめはタノまでつけてみせた浅田選手。
それまで見たこともないスキルの宝庫だった、「仮面舞踏会」の興奮はいつまでも冷めない。

フィニッシュで転んだ笑顔が忘れられないNHK杯の映像で。
動画主さま、お借りいたします。

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