FC2ブログ
Welcome to my blog

幻想即興曲

フレデリック・ショパン  「幻想即興曲」を浅田選手が演じたのが2007-2008年シーズン。

このシーズンの4大陸直前、ラファエル・アルトゥニアンから突然の「責任を持てない」という電話で、浅田選手はコーチを失うのよ。

youtubeでフジTVの日本語版と、その他の外国語バージョンで見比べてみてご覧ください。
この時すでにフジでは音声を操作され、スウェーデンのヨーテボリでの熱狂的な声援が後半に行くにしたがって小さくなってるわ。

なぜかこのシーズンから第一線の選手が4大陸に派遣されることになったために、浅田選手は四大陸選手権にも出場し、初優勝。
大切な試合の前に、消耗するような他の試合をスケ連が入れ込んでくる、その辺で言えば、今度のソチでの団体戦となんだか似た状況かもしれないわ。


そして迎えた世界選手権のあの中継の雰囲気は、とても緊張していたのよ。
TV観戦よ、たかだか。
だけど、TVで見ていても、ピリピリとした緊張感。

たった2シーズン前のGPFでの楽しげな浅田選手はもうそこにはいなかったわ。

私もTVの前で、浅田選手のあの転倒を見た時にはゾッとしたわ。
身体をどこか痛めはしなかったか、そればかり心配したけれど、演技が終わる頃にはTVの前で拍手喝采よ。

このスウェーデンでの浅田選手の試合が、私が初めてスポーツを見ていて怒りを感じ、涙を流した試合だったわ。

このあたりの舞台裏は、宇都宮直子さんの「浅田真央 17歳」あたりに浅田選手のあの時、が描かれていたと思うけど。

現在はアシュリー・ワグナーのコーチであるアルトゥニアンさんのインタビューは読んだけれど、私はあの世界選手権で、コーチのいないキスクラに戻って行く浅田選手の姿を忘れないわ。
彼女の本質は、強さよ。
私は楽しい、とばかり思っていたフィギュアスケートを見ながら、はじめて泣いたのよ。


浅田選手のこの時の演技は、それこそ神掛かっていた。
最初の転倒を最後には忘れてしまっていたほどの息を飲むようなフリー。

この「幻想即興曲」は、ショートの「ラベンダー」の美しさとは違って、最初から最後まで緊張感が貫いたフリーだった。
どちらかと言えば、思い出すのがつらい曲。
でも前年のチャルダッシュと同様、難しい旋律に合わせて細かくステップを踏み続けたわ。
あの音取りの能力はなんだろうと思ったわ。
それでいて曲に流されず、基本に忠実なポジションは、端正。
とっくの昔に「ミス・サイゴン」とは完全に違う個性と方向性だったと思うわ。

私は不運にも、あの悪名高い安藤キャスターの底意地の悪いドヤ顔と、あの転倒巨大パネルと共にカメラの前に座らせらた浅田選手のニュースも、リアルタイムで見てしまっている。
最初は何ふざけてんのか、って思ったわ。
浅田選手の様子は、いつもの通り、何を言わされても、聞かれても、礼儀正しかった。
でも、困ったような様子で受け答えをしてたのは覚えている。
あたりまえだよね。

本来ならば世界女王となった日本のティーンエージャーとして歓迎されるはずの番組で、彼女が見たのは底意地の悪い大人たちだったのよ。
でも私のように、能天気に「真央ちゃん優勝したんだもん。テレビ局だって悪気じゃないよね。」って思い直した人もいたかもしれない。
「まさか、こんな素晴らしい選手を、悪いように報道しようなんて思ってないよね。だって、仮にもこれはニュース番組だし」って。
あのころはワイドショーと報道は、まだ一線違ってるという意識が残ってたわ。

「とくダネ」もひどかったけど、あれは所詮ワイドショーでしょ、って思ってた。

・・・それが、違ってたのね。
メディアはみな、一枚岩だったわ。

あのスウェーデンでの演技は神演技。
どんな報道をされたとしても、それだけは変わらないわ。

この北欧の会場に沸き起こった、本物の声援を聞いてみてくださいまし。


関連記事

Comments 0

Leave a reply