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「影の男~マイケル・ジャクソンが認めた振り付け師」

NHK BS1「世界のドキュメンタリー」~シリーズ アーティストたちの素顔~

こんな番組が見たかったの。何のバイアスもかかっていない、ごくまともな、ドキュメント。

 「彼はダンスを、単なる技術で終わらせず、ストーリー性を持ち込んだの。」



シルク・ドゥ・ソレイユの「Vivaエルビス」の監督を務めるヴィンセント・パターソンを追った、スウェーデンのドキュメンタリーを見た。

マイケル・ジャクソンのスムース・クリミナル、マドンナの「ブロンド・アンビシャス・ツアー」を振付けた男。
数多くのCM、舞台、ツアーの演出、振り付けを行ってきた彼の言葉を借りれば、「アーティスト」。
そして「ダンサー・イン・ザ・ダーク」の振り付け、出演も。

残された映像をふんだんに使い、彼の仕事と人となりをシャープに伝えている。

彼の振り付けでマイケルの股間を掴むあの動きが生まれたのね、知らなかった。

彼自身がかなり優れたダンサーだっただけではない。
子供のころから演劇や演出することが好きだった彼が今日あるのはきっと、そういう風に生まれついた人だからだろう。

 「自分を天才だとは思わない。僕はただの、愚直なダンサーなんだ。」
「僕はずっと影の男のままでいたいんだ。セレブの陰に隠れて、耳元でささやくのが好き。そうやって、この業界を生きてきた。【こうした方がいいと思うよ】ってね。」 



そして、【こうした方が】をやってみたアーティストたちのパフォーマンスが、世界のムーヴメントになっていくのを見てきたんだろう。
そうした仕事に携わる喜びは「まるで麻薬中毒」みたいだったと彼は言う。

9.11後、エンターテイメント業界を襲った不況。
仕事がなくなり、仕事というドラッグが切れて死のうとしていた彼を、偶然かかったなんでもない電話のベルが救った。

偶然と呼ぶには、人の運命は何者かによって操られてでもいるかのような話だ。

彼はまた再び立ち上がり、今もダンサーたちと仕事を続けている。

シルク・ドゥ・ソレイユでの仕事が最後になるかも、と言いながら、番組の終わりで、「僕が引退するのは死ぬときなのでしょうね」と言っている。

アーティストに生まれたからには、死ぬまでそこから逃れられないってことか。

「浅田真央から逃げることはできない」
なんだか、同じ世界から聞こえてくる言葉。
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