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秋に咲く桜

今年は我が家にとっても意外に厄年な気がしてきました。

何しろこの1年のうちに

お風呂場の換気扇のダクトが外れてぶっ壊れ
トイレのウォシュレットが壊れ
同じくトイレのドアも文字通りぶっ壊れ
インターホンと火災報知器も壊れて
昨日はオーブンレンジに寿命が来たのかモクモクと煙が立ち
久しぶりに使おうと思ったら仕事用のミニPCも全く起動しなくなり
買って半年の中古の愛車の車検に
買った金額の半分以上にあたる整備費を請求されましたT^T

一方私は
職場のコロナ禍が収まったかと思えば
どこでそうなったのかわからないまま
急性胃腸炎で熱出して寝込み

とりあえず家族みんな生きてるから良かったねみたいな。

そんな修理と買い直しの日々を過ごしています。

で、週末
やっとやっと3か月ぶりに友人のイズミちゃんと出かけて来ました。

高校の頃みんなで
週3で通ったお店(2代目が奮闘中)でご飯を食べ
通い慣れた裏通りをぶらぶらして
コーヒー買って海まで車で走って
グダグダお喋りして帰って来たんですけど。

小さな観光地は大打撃を受け
『閉店』の貼り紙と共にシャッターを下ろした店の多さにガックリきました。

海辺に走る道すがら
桜並木には10月なのに桜が咲いていて。
いまだ日差しが強い海辺には
家族連れや学生らしきグループが点々と散らばって遊んでいます。

もうなんかこう、非現実感が半端ありませんでした。

そうしながらも
イズミちゃんと私は
台風が残した流木を避けて砂浜を歩きながら
40年経ってもやってることが何にも変わっていない自分たちに
笑ってしまったのでした。

話しているうちに昔通っていた喫茶店の話になりました。

エメラルドグリーンのソーダとバニラアイスがたっぷり入った大きな丸いグラス。
窓の外は観光地の真ん中なのにそこだけいつも静かで
木の床がギシギシ鳴っていたその店の
マスターがある日事故で亡くなってそれきりお店は閉じてしまいました。
17、8だった私達に
マスターの突然の死は
あまりにもあっけなく現実味のないものでした。


イズミちゃんがふと
『アイデアだよ』と言うので

『え?』と返すと

『あの店の名前』

そこから次々と
一緒に通った店の名前を淀みなくあげていくイズミちゃんにびっくりしました。

私にはひとつも店の名前が記憶に無いんです。

『なんでそんなに覚えてるの』

友人の記憶力の良さに
真っ先にボケるのは私なんだろうなあ、確信しましたよ。


『短期記憶』には容量があるそうなんですけど
『長期記憶』は限度が無いと『脳科学辞典』には書いてあるのに
なんだかな。


『結局は興味があるかないかなんじゃないかな。』

イズミちゃんにそう言われて
自分の興味の範疇が
昔っから「今その時」にしかなく
あとは何の役にも立たないものばかりにしか興味がないんじゃないかと改めて自覚しました。

『この歳になっても、こんな感じでいるだなんて信じられないよね』

秋に咲いた桜は
白っぽく小さく、力なく
でも鈴のように可愛らしく
『枯れ木も山の賑わい』なんて言葉とは到底相容れない不思議な華やかさを纏っていました。

喋り疲れた私達はそれから
夕ご飯の心配もさほど無くなった家に
遠回りしてそれぞれ帰ったのでした。






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