FC2ブログ
Welcome to my blog

舞台が変わる

住んでいるマンションの裏の土手にはニョキッと桜の大木が1本。

台風で太い枝が裂けてしまった桜は、緑の葉も段々モスグリーンから枯葉の色に変わってきていた。

ところがここ数日、大木の下半分に
白くポツポツと何か見えている。

最初はどこかのゴミが引っかかっているのかくらいに思っていたのが
日に日に増えていくそれを眺めていると
これ、花が咲いてるんだ、とわかってきた。

あら、ちょっと調子が狂ったんだね。

そう思って
遠くに見えている公園の向こうの他の桜の木にピンボケの目の焦点を合わせて驚いた。

ピンクの桜が咲いていた。

間違いない。その数メートル右横の桜も同じだからだ。

何だこれ。

たまたま裏の桜の1本が季節を間違ったわけでなく

その辺一帯の桜が一斉に
勢いは弱くとも花を咲かせている。


「フェーズが変わる」話は先日も書いた。

シェイクスピアはこう書いた。

All the world's a stage,
And all the men and women merely players.


『お気に召すまま』第2幕第7場より

この世界が舞台なら
足元の舞台ごと
次の場面に変わることだってあるのかもしれないな。

最近、ものすごーくショックなことがあって
幼なじみの身に起きた不幸に
自分が立ち直れずにいる。

好きだったドラマを見ても
あの女優さんも
あの俳優さんも
もうこの世界にはいなくて。
自分より若い彼らがもうこの世にいないことにまた足元が心許なくなる。

そんな時。
Amazonプライムで見つけた

大林宣彦監督の「花筐」。

2020092909591067a.jpeg


ぶっ飛びます。

映像の嵐。

この方は
グラフィック技術の進んだ世の中を必要とはしていなかったんだなと
そこに憧れと畏怖を感じる。

久しぶりに生の人間から生まれる激しい何かに触れた気がして

毒気を抜かれた。

気持ちの中は
友人の心配でグラグラしていても

当たり前の顔して
変わらぬ顔して
舞台に立ち続けている。



関連記事

Comments 0

Leave a reply