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『そして生活はつづく』星野源

『そして生活はつづく』星野源/文春文庫

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『逃げるは恥だが役に立つ』が毎週火曜日にダイジェスト版で再放送されていますね。
私はお正月頃に多分paraviか何かで観ましたが
まあハマりました。
いやあの時は正直ガッキーの可愛いさにやられましたが
星野源という不思議な存在に気がついたのはそれからだったんです。
地上波テレビを観ない年寄りなんて、そんなもんですよ。

あんなに映画の『夜は短し歩けよ乙女』で、星野さんが先輩役の声優をするという話に激怒していたくせに。
『夜は短し走れよゴリオ』
直接書いてはいませんでしたが実はすごく怒ってました。
『四畳半神話体系』の時のテレビの声優さんの早口が好きだったので、
そこは四畳半の『わたし』の声優さんじゃなきゃ『センパイ』役は駄目だろうと思っていたのです。
それが『逃げ恥』ですっかり星野源さん大好きに。

で、星野さんの初エッセイ、『そして生活はつづく』を読んでいます。
元は雑誌の連載で、間に漫画が入っています。
あの『団地ともお』の小田扉氏の手によるもので、おおおおお〜と嬉しくなりました。

この重箱の隅をつついて穿り出して眺めてニオイを嗅いでちょっと変な顔してるような感じ。
(断じて星野さんはこんなこと書いていませんけどね)
エッセイやコラムが大好物な私にはたまらなく愉しい。

YouTubeで星野さんのライブ映像なんかを延々と観て聴いていると
特に個性のないこの青年が何でどうしてこんなに人気があるのか不思議になります。
音楽は素直で素敵で何より踊れます。

全方位に欠点が見つからない
というのが年老いた私の感想でしたが
一般的にはどうなんでしょう?

でもこのエッセイを読んでいると
星野源の『妙なところで残念な感じ』とか
『ひとりっ子』的ひとり遊び感にとってもくすぐられます。
ふすまの影に身を潜めてじっとお茶の間を伺っている小学男児のような。
それこそ『団地ともお』を見ているみたいな
妙な愛しさを覚えるんですね。


今でいう『同調圧力』の波に抗うこともできず
そこだけは自由な頭の中でぐるぐると考えていることは
緊張しがちな人付き合いの中に
ふっと抜けを与えます。

首相が寛ぐ姿と
星野さんが歌う『うちで踊ろう』の間にある違和感は
『一色に』に塗りつぶそうとする側と
『多彩に』生きたいと思う人を同時に並べる滑稽さにあるんじゃないかな。


ナルシーな若い俳優なんかが大嫌いな私にさえ可愛いじゃないかと思わせてしまうこの人の
『空気を読みまくる』日常は
日曜日にぴったりなんです。


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