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『しんがり~山一證券 最後の聖戦~ 』バイプレイヤーとしての林遣都

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連続ドラマW しんがり~山一證券 最後の聖戦~ (全6話)

1997年に起きた山一證券の自主廃業を題材にした、江口洋介主演で贈る本格社会派ドラマ。会社消滅まで闘い続けた熱き社員の姿を描く。監督は『沈まぬ太陽』の若松節朗。

1997年11月、四大証券の一角を占める山一證券が自主廃業を発表した。その要因となった約二千六百億円の簿外債務は、いつ、どのように生まれ、どのように隠し続けられたのか。役員までもが沈没船から逃げ出す中、最後まで会社に踏みとどまり、真相究明と顧客への清算業務を続けた社員たち。彼らは社内から“場末”と呼ばれ、煙たがられた部署の連中だった。
理不尽な会社の不正への怒りを胸に、すべての社員、顧客、そして家族のため、使命感で自らを奮い立たせる「しんがり」たち。現代社会で働くすべての人々の心を射抜く、熱き社会派ヒューマンドラマの誕生である。
主演は、『天空の蜂』など数々の映画やドラマで活躍している江口洋介。ともに闘う仲間には、萩原聖人、林遣都、勝村政信らが。さらに、破綻の元凶を作った会長役に岸部一徳など、個性豊かな演技派俳優が名を連ねる。監督は、迷走する巨大企業の内情を描いた映画『沈まぬ太陽』でメガホンを取った若松節朗。



wowowのオリジナルドラマです。
これは素晴らしかった。
リアルタイムでこの『事件』をニュースで見たものにとって、このドラマはある種の解決編のように思えます。
以前本屋で原作を手に取ったものの読み通す自信が無く、読むのを諦めていたので、それもあって嬉しかったんです。

大手証券会社が自主廃業に追い込まれるに至った経緯を、残された社員が責務として究明し、報告を纏めるまで。

リアリスティックにもエンターテイメントにも偏らず
『どうだカッコええやろ』的な自己満足がチラつかないドラマは、こんなにも清々しい。

ここで林遣都さんが演じるのは
左遷されて業務監理本部に来た吉岡穣という若手社員です。
当時の若手らしくパソコンに強い特性を生かして、複雑な証券取引の解明に重要な『飛ばしマップ』を作ります。


上司役に江口洋介、萩原聖人さん。
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バイプレイヤーとしての林遣都さんを観る時
主人公以外を『脇役』という言葉で括るのはもったいない気がします。

『脇役』だから気配を消すとか演技を抑えるとか
そういった形に捉われることがないのが林遣都さんではないかと。
ただひたすら、一生懸命その役を演じたらこうなった。
それがバイプレイヤーとしての林遣都の良さだと思うんです。

このドラマの舞台はすでに平成ではありましたが
いまだバブル明けの祭りの後のような昭和感に溢れた雰囲気。
セリフ回しが当時とは違う気もしましたが
回を重ねるごとに気にならなくなっていきます。

若手社員役の遣都さんはドラマの役者さんの中でも若手。
なのに誰より不思議な『昭和感』を生み出しています。
今ではなく、当時の若手。
これがすごく上手く伝わるんです。
七三分けの髪型にもよるんでしょうけど
まあ、そこは遣都さんですから。

江口さんをはじめとするベテラン俳優の演技は勿論盤石で。
平成の初めにこんなカッコいい上司がいたのかといえば、そこは疑問ですが。
特にヘアスタイルとスーツのラインですけどね。
そんな中でも佐藤B作さん、本当に素晴らしいです。

ベテラン俳優陣がすごいと思うのは
どんな小さなセリフでも
はっきりと意図を伴ってその言葉がきちんと届くことです。
その点今のドラマって、セリフがスコーンと入ってこないことがままあります。
これが台本の問題なのか役者の滑舌の問題なのかはわかりません。

セリフが耳にハッキリと届くかどうかという点で
このドラマでの遣都さんのセリフは
他の役者さんとは違って聞き取りにくいんです。

特に最終話で事務所がテレビの取材を受ける時に
紅一点の蒲生頼子さんのヘアスタイルが
『ツヤツヤの外ハネ』だと揶揄うセリフ。
歳のせいで耳が悪いのかと焦って
何度も聞き直しました(^◇^;)

その代わり、辛い仕事の中でも特に人の死に接したり
感情を大きく揺さぶられた時に堪える涙は本物で。
お酒に酔ってデコピンするシーンなんか
先輩方に馴染んだ感じがすんなり時間経過と一緒に入ってきます。

最後に上司だった梶井(江口洋介)に労いの言葉をかけられて感極まるシーンなんて、全身が震えるようにして立っていたのは遣都さんだけで。
きっとテレビの箱には収まりきれないタイプの役者さんなんだなと思いました。

主役とか脇役とか言いますけど。
どれもなくてはならない立ち位置なわけです。

どの役もそこに入り込む
或いは役が降りている
そういうタイプの人って理屈抜き。

『ただひたすら』な感じが
スポーツであれ
演技であれ
見入ってしまう理由なんでしょうか?




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