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妖精が舞う『チャルダッシュ』

夕飯の片付けを終えて、『ファンタスティック・ビースト』を観ながらマスクを縫う準備をしていると。

ゴリオの保育園時代の同志、ぷーママから、テレビ電話が。

私はアイロン片手に、彼女は焼酎をマグカップで飲みながら、小池都知事の『緊急事態措置』やこれから仕事をどうするかで話は尽きません。

可愛いピンクのシャツを着た彼女が、突然ポトリと涙を零しました。

『泣き上戸か』

そう笑った私に、『会いたいんだよぉ〜』と怒りだしました。

彼女の後ろに映ったのは、窓際に積まれたペットボトルと食料品の袋。

明日から彼女はテレワークだと言います。

家族でいても、孤独で不安な夜もある。

ぷーママの涙は、言葉にできない諸々が流れ出たように見えました。




こんな時。

電話を終えた私が観るのは、2007年、フィギュアスケートの世界選手権。

浅田真央さんの『チャルダッシュ』



この難曲を日本人の少女が滑りこなしたことに、当時も、今でさえ驚きます。

先日同じ曲で滑る女子選手の動画を観ましたが、その選手だって素晴らしいのに、真央さんのスケートは違う競技のようです。

信じられない程の鬼構成は、アスリートとして限界を超え続けた真央さんならでは。

この時、ラファエルコーチの元で練習を重ねたステップからの3A。
2A−3T、3F–3Lo、2A、3Lz、3F、3Lzー2Loー2Lo。(ジャンプの種類が間違ってたらごめんなさい)

年末の全日本より構成を上げて、この日は伸び伸びとした16歳でのフリーの演技。

多彩で恐ろしく音楽とシンクロするスピン、美しさに目を見張るスパイラル。

バイオリンの弦に弾かれるようなステップ。

あれから10年以上かかって、ロシアのコストルナヤ選手がようやくステップから3Aを跳ぶようになりました。

今では4回転を高く美しく跳ぶ女子選手たちがたくさんいますね。

後10年、彼女達が現役のトップ選手でいられるかどうかを考えれば、真央さんの選手としての息の長さが奇跡のようだったとわかります。

真央さんの凄さは、16歳のこの頃でさえ彼女のピークでは無かったところにあると思います。

テレビで笑顔を見せる可愛らしい真央さんは今も天使ですが。

その羽根を羽ばたかせるための筋力は、底知れぬ努力の賜物。

私達の国には、世界に誇る素晴らしいアスリートがいたのです。

今もなお、進化を続ける、アーティストです。



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