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ドラマ『カラマーゾフの兄弟』

林遣都さんの沼活動で何が楽しいって、これまで全く観てこなかった邦画、日本のドラマにも良いものがあると知ったことでした。

『観なくなった』にはそれ相応の理由があります。

特に『カラマーゾフの兄弟』を制作した局は、フィギュアファンなら忘れもしない、偏向報道の中枢でした。

ドラマ『カラマーゾフの兄弟』の制作は2013年。
最初に企画が持ち込まれたのはその5年前だったそうです。

2008年。

成る程なあ。

『土ドラ』枠(23:10 - 23:55)として深夜帯で放送されたというこのドラマ。

ドストエフスキーの宗教観、革命思想をさっくり削り、舞台を日本の一都市に置き換えミステリーに仕立てました。

素晴らしいんですよ。

まず配役の勝利。

若き日の(今も若いけど)八郎さんこと松下洸平さんが出ていて2度美味しい。

配役はWikiからお借りします。

黒澤 文蔵 - 吉田鋼太郎  黒澤家の当主。黒澤地所社長

黒澤 詩織 - 安藤サクラ  文蔵の後妻。勲・涼の母親。20年前に手首を切って自殺を図り、死亡する

黒澤 満 - 斎藤工  黒澤家の長男。失業中の遊び人

黒澤 勲 - 市原隼人  黒澤家の次男。エリート弁護士

黒澤 涼 - 林遣都   黒澤家の三男。医科大学4回生

末松 進 - 松下洸平  使用人。本名:佐々木純也。文蔵の隠し子

入江 悟史 - 滝藤賢一  県警刑事部刑事。文蔵が殺害された事件を捜査する



https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%A9%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%82%BE%E3%83%95%E3%81%AE%E5%85%84%E5%BC%9F_(%E3%83%86%E3%83%AC%E3%83%93%E3%83%89%E3%83%A9%E3%83%9E)

スター揃いですね。

特に市原隼人さんのグシャグシャと苦しい胸の内を秘めた演技には鳥肌が立ちます。

音楽も凝っていますし、演出もまた素敵。

『30分の犬神家』にもびっくりしましたが、こちらのカラマーゾフもすごい。

ドラマで使われた楽曲。
どの回も贅沢です。

以下は使用曲のほんの一部。

The Rolling Stones「Paint It,Black」

サン=サーンス「死の舞踏」

グリーグ「ペール・ギュント」より「山の魔王の宮殿にて」

Nirvana「Smells Like Teen Spirit」

モーツァルト「レクイエム」



特にエリック・サティ作のピアノ曲『グノシエンヌ第1番』。

デイヴィッド・スーシェ版、ドラマ名探偵ポアロの『五匹の子豚』でも全編に流れたこの曲。
美しく、寂しく、不安を掻き立てられる、絵画のようなピアノ曲。

すごいセンスだなと思いました。

言うまでもなく、吉田鋼太郎さんの存在感が有無を言わせずドラマを引っ張ります。
プライムのドラマで最近よく見る滝藤賢一さんの演技も多色遣い。

ここでの林遣都さんは無垢で純粋な心を持つ青年。

『QP』や『火花』、『悪貨』なんかで見せる瞳とは別人です。

ここでの三男役、純真無垢とは云いながら目の中に怯えの覗く表情には説得力があるんですよ。

しかも後半、実母の死の真相を知る前後から徐々に恐れが怒りに、激しさを増した怒りが憎しみに変貌していきます。

三男、涼(遣都さん)の瞳の中に、激しさと薄ら寒い狂気が加わっていく様はスリリングです。

セリフもわかりやすい演出もありませんが、手に取るように伝わるものがあります。

憎しみが哀しみに収束していく様は、饒舌。

長男、満役の斎藤工さんの動の演技とは対照的です。

舞台のようなセットに溢れる緊迫感が、真実は藪の中、というモヤモヤに向かって疾走します。


そして黒い八郎さんこと、使用人役の松下洸平さん。

このドラマの後6年近くの時を経て、『スカーレット』で一気にメジャー入りを果たしたわけですね。

松下さん、驚く程この頃から全然変わっていません。

他の役者さんは1人で色んな役を演じていますが、どうやら林遣都さんは役の数だけ存在しているようですので、同じような括りで見ることはできないようです。

こういうタイプの役者さんが1人いるだけで、何も考えずに作品世界に入り込むことができるんですね。

このドラマは円盤買っても良いかもリストに入れておこう。

沼の生活って、素晴らしい。


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