FC2ブログ
Welcome to my blog

令和の「おしん」には信作がいる

「スカーレット」106話「炎を信じて」

今日の信作
「信楽のブルース・リーがきたで」

ブルース・リーの真似したり、頭に粉チーズを振りかけるふりをしながら喜美子の家から帰ろうとして、振り返りざまの変顔。
もうあれは一芸ですね( ̄▽ ̄)
とは言いながら実際の林遣都さんの年齢を考えると、あの演技は驚き以外の何ものでもありません。
おどけるおっちゃんの、もう『カワイイ』ではない年齢の、父親になった信作のその暖かさ。
15歳から笑わせ担当のおっちゃんまで、1人の二十代の青年が演じていくんですから、しかもあの美しさを封印して。


「年々ひどなってんな」
きみちゃんのセリフも含めてアドリブかもしれませんが、このひと時がなければ、「スカーレット」は中々シビアな物語です。

「喜美子陶芸作品 神山清子」

オープニングのその文字を見て、喜美子のモデルになった神山さんの物語を思い出していました。

ドラマの中で「めでたしめでたしの話」として回想シーンを語る時に喜美子が手に取るのが、「自然の色・自然釉」で生み出された生命力あふれる神山さんの陶器です。

「緋色のマドンナ」/那須田淳
この本によれば、神山さんは早い段階から出品した作品で次々に賞を取っています。
穴窯そのものを作り直したり、離婚後の困窮した生活は想像を絶するものでした。
その中でこんなに複雑で美しい作品を生み出していたのかと、テレビに映る陶器の艶と色を一時停止で眺めてしまいました。

ドラマでは夫の八郎さんがいい人過ぎて喜美子の陶芸への情熱が唐突に思えますが、実際のところこれって芸術家の物語なんだと思うんですね。ただその天才が女性だったというだけで。

この本に描かれた神山さんの人生は実に骨太で。
本にも写真が載っていたのですが、彼女の作品は型にはまらない伸びやかさそのもののようでした。

BSで朝7時15分から「おしん」の再放送があるので、このところ毎日のように「おしん」を見た後に「スカーレット」を観ています。

個人的な感想ですが、今見ると乙羽信子さん演じる「おしん」は、本当に嫌な婆さんですよ。

こんなに嫌味ったらしい台詞満載のドラマの何が楽しくて昭和の日本人は毎朝「おしん」を観ていたのか(私は小林綾子編しか見たことなかったので)すごく不思議です。

昭和の女性の物語に、信作・百合子はいないのです。

それは癒しとか息抜きとしての存在ではなく、リアルに釜焚きを支える家族やお母ちゃんのユーモアや、八郎と武志の手紙を取り持つ信作の思いやりだったり、そういったもの。

令和の「ヒロイン」には信作がいる。

私たちの周りにも信作がいたら、もっと楽しい人生なんだろうなと思わずにはいられないのでした。

関連記事

Comments 2

ジュジュ  
わかります!

もううう、激しく同意しましたわ。
私もおしんが田中裕子さんから乙羽信子になってから
見なくなった。だってええ、ムカつくんだものおおお!

あの頃はまだまだ「嫁」は「姑」のいうことを
聞くべきっていう時代だったし、嫌な姑ばっかりだったんだろうね。
そしてうちの96歳の祖母もまさにそんな感じで。
子供心に嫌な婆さんと思ってた。今や誰も近づきませんよ。

2020/02/06 (Thu) 10:03 | EDIT | REPLY |   
mikaidou
mikaidou  
Re: わかります!

ジュジュさま

あはは(^O^)
炎上覚悟()で書いたので、めっちゃ嬉しいです。
あの我執が美徳だっただなんて、今や冗談みたいですよね。
『優しい世界』も嘘っぽい(いやハッキリと嘘)ですけど、こんな姑は見るのも嫌ですわ〜。

2020/02/06 (Thu) 13:32 | EDIT | REPLY |   

Leave a reply