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人生はロックよ

急な寒さでクラクラするような冬の日。

友人を迎えに行き、レストランへ。


カトリック系女子校で共にエスカレーターに乗った友人の中には、当然のようにシスターもいる。

そのシスターの1人が転勤になったということで、今日はランチ送別会と相成った。

一応は出世である。

全く未知の世界に飛び込む彼女に、新天地で大丈夫なのかといらぬ心配をしていると。


大好物のハンバーグをワシワシと口に運びながら、当人は言った。


『知ってる?人生はロックよ。そして理不尽。
しかもハードロック。あれを大音量で聴いてるとさ、元気が出るわけよ!』


へ?

一体修道会でどのようにロックを?


『耳当て(ヘッドフォン)してノリノリよ。で、英語もキープ出来るわけ。』

ナルホド、勉強も兼ねてるわけね。


教鞭を取っていた彼女も現在は学生で、歳の離れた同級生と楽しく勉強し、あらゆる新しめの若者文化をグングン吸収しているのである。

今は最年長の学生だが、行く先では『若い新人』となる彼女。

『フフフ、若返るからね。』


それから職もなく悩み多き私の目を見て、厳かにSr. Rockは言ったのだ。

自分を愛するように汝の隣人を愛せよ、だよ』


は?
そんなの無理無理。
多分もう1人の友人も心の中で同じことを思っていただろう。

心の声を見透かしたように、シスターはこう続けた。

『あのね、隣人の前に、まず自分を愛して大事にすることが前提なんだよ。神様はいきなり隣人だけ愛せって仰ってないよ。
今まで我慢してきた分、もっと自分のことも大切にしようよ。』


『ちょっと!あんた今いい事言ったわよね。ね、今すんごい良い事言った!』思わず大きな声が出てしまった。

見るともう1人の友人もハンカチで涙をぬぐっている。
彼女は認知症の両親を抱え、今日も夕食を作って実家に運ぶところなのだ。

『そうか、私達だって、自分の事くらいも少し考えて生きたっていいんだよね。』

割と自由に生きてるくせ改まってこう言ってもらうと、都合よく今までそれなりに頑張って来たみたいな気がするものだ。


『ありがとね。』
そう言うと。


『だって、私、これでご飯食べてるんだもん❤️』

頭のヴェールをひらりんと揺らして、シスターはニッコリ微笑んだのだった。




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Comments 2

にゃんこさんさん  

こんばんは。

なんの偶然か最近、天使にラブソングを、を見てました(^^
素敵なご友人いいですね。カッコいいなあ。
時々こうやってエッセイみたいに書いてもらえると楽しいです。

めちゃくちゃ寒くなってきましたが、暖かくしてくださいね。
冬は美味しいもの沢山ありますしね。

2019/12/06 (Fri) 20:52 | EDIT | REPLY |   
mikaidou
mikaidou  
Re: タイトルなし

にゃんこさんさん様

GPFも始まったというのに、こんな話にありがとうございます。

> なんの偶然か最近、天使にラブソングを、を見てました(^^

私も彼女と話していて、これはデロリス!って思い出しました(≧∀≦)
知らないロックミュージシャンの名前にドン引きでしたよwww
『どれだけ歳をとっても、知らないことばっかりで面白いね』って言ってました。

2019/12/06 (Fri) 22:31 | EDIT | REPLY |   

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