品性
https://www.asahi.com/sp/articles/ASMBR2W0XMBRPTQP00D.html?iref=pc_ss_date
これはタイトルがおかしいのでは?
『勝つ領域』じゃなくて『勝てる領域』って意味ですよね?
「羽生に勝つ領域はない」ネーサン・チェンの勝利の美学
ラスベガス=大西史恭
2019/10/25 18:00
ずっと不思議に思っていたことがある。今年3月にあったフィギュアスケートの世界選手権で勝った男子のネーサン・チェン(米)だ。五輪2連覇を果たした2位の羽生結弦(ANA)に22・45点差をつけて優勝したのに、試合後の取材で「勝ててうれしい」という趣旨の発言はなかったように記憶している。
チェンにとって、「羽生に勝つ」とはどんな意味を持つのか。彼に聞きたくて、4月の世界国別対抗戦で取材を申し込んだが、体調不良のため急きょキャンセルになった。シーズンオフを挟み、大会3連覇を達成したスケートアメリカから一夜明けた20日、朝日新聞の取材に応じてくれた。
単刀直入に聞いた。なぜ「勝った」という表現を使わなかったのか、と。
「結弦は驚くような選手であり、僕が何をやろうとも、彼が今まで成し遂げてきたことを奪い取ることはできない。彼はもう、このスポーツに自分の地位を確立した。そして、特定の選手に勝ったと口にすることは少し失礼な気がします。勝敗は自分が決めるものではなく、ジャッジ(審判)が決めたものなので」
チェンの心の中に「羽生に勝つという領域は存在しない」と表現した。常に尊敬する対象であり、目標とすべき選手であるという。
しかし、スポーツに勝負はつきものだ。その点について聞くと、チェンは言葉を選んだ。「競技に出ている限り、勝ちたいという気持ちは当然あります。ただ、誰か一人の選手を負かしたいというような気持ちで挑むことは、自分のやりたいことの妨げになる。自分の集中を失わないようにして、できる最高の演技を目指してやっていくように、毎回、試合で心がけています」
以降は有料記事です。
誰も傷つけず、謙虚で。
きっとあの超絶早口英語で立板に水とばかりに話したんだろうな。
なのに失言がない。
こういうインタビュー、勝ったから言いたいこと言っとく、という姿勢とは真逆。
品性というものは、負けた時に出ると思ってきましたが、勝った時にも出るんですね。
ネイサン・チェンの言葉は、その通りだと思いますよ。
世界チャンピオンにこれだけ尊敬されといて、残念な選手もいるもんです。
先日のスケカナの時のフリーのキスクラから聞こえたオーサーと教え子の下卑た高笑いにはゾッとしました。
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