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がんばれ前畑


1936年のベルリン五輪、200メートル平泳ぎの金メダリスト、前畑秀子さんが描かれた『いだてん』第36回「前畑がんばれ」。

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この回、すごくよくできていたように思います。

ヒトラーのベルリン五輪から、日中戦争に向かう日本の不穏な雰囲気。

そしてラジオから聞こえる河西三省の声と共に熱狂したであろう国民。

レニ・リーフェンシュタール監督の『オリンピア』から記録映像のカットを入れながら、迫力のオリンピック映像を作り上げています。


前畑秀子さんが金メダルを取る200メートル平泳ぎのシーン。

実況アナウンサー役のトータス松本が叫ぶ『前畑がんばれ!』は、当時もうこの場面で他の言葉は出てこなかっただろうなと思いながら聴いていました。

時間を競う競技ならではかもしれませんね。

時間にすれば短い、でも演出の肝であっただろう『200メートル』のシーンで、私はまたしてもソチ五輪を思い出していました。

ソチ五輪での浅田真央のフリー演技。
私は彼女に『頑張って』とはもう思っていなかったのではないかと。
何かを祈ってはいましたが、これ以上『がんばれ』とは思えなかった。

もう十分頑張って来た。あとは自分のために思い残すことなく演技してくれればそれでいい。

只々彼女の演技の全てを目に焼き付けようと目を凝らす、圧倒され続ける、総毛立つ、泣く。

競泳の応援とは全く別のスタンス。

彼女の演技が終わると実況のアナウンサーは一言、『これが、浅田真央です。』と言いましたが、これ本当にそうなんですよね。ほかに何が言える?

同じオリンピック競技でありながら、こうも違う。

どちらにしても観ているこちらは決して選手の気持ちなど計り知ることはできないし、選手にだってこちらの思いなど聞こえないだろう。そう思いながらもやっぱり応援してしまう。

応援する側の声が意外なほど届いていたことを、『サンクスツアー』は教えてくれましたが。


『がんばれ』はゴールがあるからこそ言えるものかもしれません。

ゴールの無い競技。

フィギュアスケートって、ゴールも正解も無いような気がします。

そこが魅力なんですけどね。


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