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蔵書票を作りたい

「Necessary trouble 」
必要な面倒事。

黒人文化研究図書館の館長さんは図書館とその活動をこう評しました。

ドキュメンタリー映画「エクス・リブリス ニューヨーク公共図書館」を観てきたところです。


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監督はフレデリック・ワイズマン。

図書館の映画のつもりで観に行くと、そこには人種のるつぼ、ニューヨークの姿があらゆる側面から映し出されていたのでした。

「世界の美しい図書館」などという写真集がよくありますが、あれを想像して観ると見事に裏切られます。

徹底して人を描く、人の話す姿を映画を通して観客にまで届かせる。

僅かなバックヤードの光景すら、そこで働くあらゆる人々を垣間見せるためのもの。

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志を同じくする人々と、その場を知識の拠り所とする人々。
ライオンのシンボルをカメラが画面の随所に入れてみせます。

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SATC の映画で結婚式場として登場して以来、より広く世界的にも認知されたのではないかと思われるニューヨーク公共図書館ですが、憧れの歴史ある建物、という側面をこの映画はサッパリ取り払っています。




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ブロンクス分館でのクラッシックコンサートには込み上げてくるものがありました。

黒人問題が教科書問題として今現在も存在していることに驚きました。

映画館で席に座れなかったらどうしよう、と一瞬心配になった程、多くの人が観に来ていましたが、寝ちゃったり、帰ってしまった人がいたのも、このドキュメンタリーが硬派な証拠でしょうか?

たまたま同じ時間にこの映画を観に来ていた知人が、「説明が足りなくて、よくわからなかったわ」と言っていましたが、合わせてこちらを読むと理解しやすいかもしれません。

私は5年程前に買って読んだのですが、「図書館のありよう」のひとつとして忘れられないインパクトがありました。


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「未来をつくる図書館ーニューヨークからの報告ー」(菅谷明子、岩波新書)。

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