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『月の満ち欠け』

『月の満ち欠け』佐藤正午

直木賞を取った作品だそうで、選者の1人だった林真理子はこの作品を
『気持ち悪い』
と言ったそうだ。

乗り物酔いに似た感覚は覚えるけれども、それをどう捉えて良いのかわからない感じ。

久しぶりの一気読み。

長さを感じさせない素晴らしい構成。

登場人物それぞれの立場から物語が語られる。

時間が行きつ戻りつするが、電化製品で時代を表現するのはわかりやすくていい。

主人公(おおもとの)三角と瑠璃の出会いのパートは『新海誠の映画で観たい。雨たっぷりで!』と思いながら勝手に脳内映像化しながら読んだ。

読み進めて、『ことはもっと複雑』と思い直し。

一概にカテゴリ分けできない。そこが魅力であり気持ちの悪さかもしれない。


この本は書店のアドバイザーに勧められて読んだ。

内容に触れずに買わせてしまうって、本の紹介では中々できないこと。

一切の先入観無しに読むことができて存分に楽しめた。

本って、ハードカバーで買っても実は映画よりお得な気がしている。

まあ、古い映画の知識無くしてこの本のくすぐりを愉しむことはできないのだけれど。

若いうちには書けない小説なんじゃないかな、とは思うけれど、この作家の『永遠の1/2』もよく分からなかったので読後感のスッキリしない感じは変わらないのかもしれない。


実はこの本、『ある意味SFですよ』と言われて読んだのだけれど。

それは無理があるかも⁉️

何しろ、一切情報を入れずに読むことをお勧めします。

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