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まこちゃんはテクマクマヤコン


夜、ほんのちょっとだけでも顔を見に行きたかった。

フラッと寄っても、店先にはジョン・レノンのように恭二さんが座っているだろう。

ホテルに荷物を置いたら、彼女の家まで行ってみるつもりだった。

何の前触れもなくいきなりも何なのでメッセージを入れる。

『もうすぐ水道橋に着くの。』

『私、水道橋から家に帰るところだよ。』

数年ぶりの再会は、まるで運命の出会いのようだった。

同い年のまこちゃんはママ友達の1人だ。

でも他のどの友人とも違う。

私が男なら、間違いなく恭二さんと彼女を奪い合っただろう。

恭二さんはハンサムで優しくて、まことに素敵なパパで個人的にはムカつく男性だ。
まこちゃんのオットでさえなければ大好きなんだけど。

いつフラッと寄ってもニコニコと歓迎してくれる良い人だし。
ピンチの時にはゴリオの保育園のお迎えまで頼んだパパ友達だ。

にもかかわらず、私が恭二さんにフクザツな感情を抱いているのは、私達がまこちゃんをめぐる永遠のライバルだからなんだろうな。


久しぶりに会うまこちゃんは、相変わらず男前で頭の切れる、でも美しい人だった。

ベリーショートに切った髪がとても似合う。

話の面白さは抜群で、私は笑いっぱなし。

あっという間に3時間程経った時、気がついた。

子供達抜きで、2人で食事なんて初めてなのだ。

『そういえば私達、ママ友だったんだよね』

まこちゃんはビール、私はポットで出される紅茶を飲みながら、久しぶりに会ったっぽい『変わった話』をするでもなく、まるでしょっちゅう会っているかのように話をする。

そもそもこの日記は遠くに住むことになった私の、近況報告でもあった。

彼女はその近況報告を、律義にもスケートやゴジラの話と共に読んでいたのだ。


ということで、改めて恭二さんには申し訳ないが、相変わらず私は人妻のまこちゃんを諦められない。


生まれ変わったら今度こそ私はまこちゃん好みの男になって、彼女を恭二さんには渡さない。


来世に期待を膨らませる、楽しい週末の始まりだ。


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朝起きるとドアにメッセージが。

鍵をドアの外側に挿したまま爆睡していたらしい。


旧式なのはキーなのか私なのか?


こんなことではとてもまこちゃんの王子にはなれないだろう。

あはは(°▽°)
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