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エネルギー

『傷だらけの天使』

萩原健一の追悼番組として放送されたドラマを見た。
もう2度と地上波では作れないドラマだろうなぁ。

このドラマ、記憶にあるのは何故か水谷豊の亨で、それも細部は全く覚えていないのだから、殆どまともに見てはいなかったのだろう。
子どもだったし。



それにしても、暴力と裸の女たち。
むやみに流れる血とセックスの匂い。

素晴らしかった。


私は暴力とエログロだけの映画もドラマも好きではない。
正視できない。

でもこれは‥。

これはひとえに萩原健一、ショーケンの存在のなせる技。

猥雑。
でも残酷ではない。

女は奴隷のように扱われる。
そういう世界を描いている。
描いているようで、あまり深く考えた挙句の表現でもなさそうだ。
フェミニズムなんて糞食らえ。

Wikiによれば撮影現場は台本の遅れもあって混沌としていたようだ。

その混沌が生み出す軋轢が画面には生命力として今も伝わる。


生の人間が映像にそのままいる。

岸田森、岸田今日子が堪らなく胡散臭く魅力的。

話の筋など頭に残らない程圧倒されていた。


演技なのか何なのか、その存在だけで物語が成立する。

キムタクが何を演じてもキムタクだとか、そんな次元の話じゃない。


嗅覚を刺激する匂いが立ち上る画面に釘付けになりながら、女達のハダカの哀しさに呻いてしまいそうにまる。


もうこんな映像は撮れない。

こんな俳優も現れない。だろう。



メディアに洗脳され、誘導され、自分の思考や感覚で物事に反応することもできなくなった。

去勢された本音。
少しの間違いも許さない世論。

一方では幼稚な自己承認をネットで満たそうと投稿するウマシカ。


薬物使用は勿論アウトだが。

品行方正で円満な家庭を築く『芸能人』ばかりが席巻し。
魂を削るような演技を後世に残す『演者』がいなくなれば、

私達は何に揺り動かされるのだろう。


スポーツ選手がアイドルになるのも仕方ないかもしれない。

テレビの向こう側が、あまりにも薄っぺらでつまらないんだもの。




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