FC2ブログ
Welcome to my blog

もう、笑い屋はいらない

私は多読ですが、忘れっぽいので気に入った本はそれこそ何回でも何十回でも読むタイプ。

ドラマも映画も同じなので、偏りが激しい方だと思います。

結果ブログに書く感想も、いつも同じ系統の本ばかり。

ということで、またナンシー関の『何様のつもり』を読んでいます。

夫が今日入院、明日手術になり、命には関わらないものの、仕事を休んで病室の硬い椅子に長く座っていました。

椅子の責め苦に耐えて座っている間、ナンシー関なら楽しませてもらえる。
間違いなく面白い本は、何度読んでも楽しいものです。

術前検査も何もかも済んではいましたが、夫の病室には手術前の説明や点滴や何やらで次々人が入って来ます。

携帯でネットを見ている分には顔を上げればよいのですが、本は栞がわりの付箋の位置を変え、『世界』のスイッチをリアルの方に切り替えなくてはなりません。

いかにナンシーといえど、本は本。グッと集中してしまいます。

というわけで、ちっとも進まない読書となりました。


201903251933198ba.jpeg


この記事のタイトルは『何様のつもり』の73ページ、第1章:TV百鬼夜行「もう、笑い屋はいらない」から借りました。

出だしはこうです。

昔はアイドル歌手がキャーキャーという黄色い声援を浴びて歌っているというテレビ画面は日常茶飯事だった訳だが、気づいてみれば、今のテレビでその光景を見ることはほとんど出来ないのである。歌番組自体そうだが、公開の歌番組がテレビからほとんど消えてしまったからだ。
公開歌番組がテレビから消えた原因のひとつに、「客席の追っかけたちの暴走」があるような気がする。

〜中略〜

公には「会場が借りにくくなった」というようなことを言っていたけど、真の原因は追っかけ(特にジャニーズ系)を仕切りきれなくなったからだろうと私は思ったものである。




ナルホドなあ。
これが書かれた1991年から28年後の今も、観客を入れての歌番組は数えるほどですね。
ネットのおかげで全ての事情が変わったこともありますが。

更にナンシーはこう続けます。

あのファンたちはもちろん純粋に「好きだ」という感情につき上げられて唱和していたのだろうが、一方で会場全体のグルーヴ(高揚感)を第三者(お茶の間の視聴者)に観せている。「マッチはこんなに人気者よ」という劇場的な行為として大声を張り上げていた部分もあったに違いない。自分たちもコミでTVに流れるという自意識だ。

それは、彼女たちが競って張っていた、応援の横断幕からもうかがえる。

〜中略〜

こうして傍観者の存在を過剰に意識しエスカレートしていくことが逆に、ファン行動を第三者に見せる場(=公開の歌番組)の消滅の原因となってしまったのは皮肉なもんである。




ナンシーはこの現象を、「お笑い番組」と「笑い声」の関係の話へと繋げていきます。



乱用・多用によって次々と効果を失っていく「お笑い番組の笑い声」と過剰な自意識で歯止めがきかなくなった「公開歌番組のファン行動」は似ている。追っかけがステージ上の歌手と一緒に歌うその声が大きくなるにつれ、どんどんひんしゅくをかっていったように、お笑い番組の中で客やスタッフが笑えば笑うほど私たちは醒める。
バカなことは早くやめるべきだ。

つられて笑うほど私たちはバカではないし、

笑い声の量とそのお笑いの質がもはや無関係であることも知っている。いくら笑ってみせてもつまらないものはつまらないんだから。



先日さいたまスーパーアリーナで大量のプーをリンクに投げ込んでみせた方々が、公開歌番組で「ファン行動を第三者に観せてきた」彼女たちの28年後に見えるのは、私だけでしょうか?


ちなみにこの本、見開きに、栞のおまけが付いています。
消しゴムハンコとは思えないほど良く似ていますね。

201903252003230d6.jpeg


え?誰が誰だかわからないって?

あらら、公開歌番組をMステみたいなもんでしょ?とか思ってますか?

右からいじわるばあさんの青島幸男、ドリフ番組で娘姿の高木ブー、母さん役のいかりや長介ですよー。

裏には何故か深めの名言が載っております。

201903252003345e9.jpeg


私はスコットの名言が好きです。

「引っ込めることのできない所まで腕を伸ばすな。」

ネイサンは、賢いですね。

大手笑い屋はこちら→http://blog.livedoor.jp/vitaminw/archives/53314444.html

黄熊は「捧げもの」なんですって。

後の選手のことはどうでもいいんでしょうね。

というか、某女性誌でフィギュアスケートの連載も始まったそうですし、
これぞ「珍バイト」。







関連記事

Comments 0

Leave a reply