テレビを止めるな
SNSよりもっと前。
叶姉妹がテレビに出始めた時も言われていましたけど、そもそも表舞台に立つことのなかった種類の方々がテレビを席巻して久しいわけですが。
この映画もそもそもコアな劇団とかアートとか、アングラとか寺山修司映画的な世界のものだったのでは?
万人が見てパッとわかる傑作なんてそうそう出て来ないわけですから。
これは必ずしも万人には分からなくて良いタイプの面白い映画だったんじゃないかと思います。
元々大手の制作ではなかったところに魅力があったわけですし、低予算でも面白い映画が作れて、その映画があっという間にメジャーになっていく過程に二重のドラマがあったわけで。
映画そのものより、映画がメジャーになった事で産まれたデータ画面、副音声の『お祭り』感。
聴くに耐えない内輪楽しい残念な『副音声』。
スバルのドラマ仕立てのCMがあまりにも上っ面上出来で、この映画世界の間によく出来た映像の違和感を思い切りぶっ込んでいたり。
例えば業界の裏側をドラマに上手く入れ込んで飽きさせず、たっぷり笑わせてくれた『バカリズム脚本 黒い十人の女』。
これくらいベタだと、もうインパクトも無いのかもしれません。
ネットの記事で面白いなあと思ったものに書いてあったのですが。
世の中が一見平等になったかのような時代だからこそ僻み嫉みが増長されていると。
では貴族さまを平民が羨まなかったかと言えばそんなことはないのでは?と思うのですけど。
この映画を誰もが絶賛できる時代が良いのかどうか。
いずれにせよ、あらゆる意味で『住み分け』をしなくなった世界で、この映画の残したものは大きかったのでしょう。
映画が地上波に乗った瞬間にその価値を失ったように見えたのは、ボケちゃったからかしら?
で、また思ったのですが、フィギュアスケートに関して言えば、『ファン同士』あるいは『メディアと只のファン』の住み分けが無くなった事で益々界隈は混沌としています。
『日本のフィギュアが強くなった』理由が最後までわからなかったらしいTV番組があったそうですが。
『情報の切り貼り』で『洗脳装置』を続ける以上、テレビに公共放送の意識は無いのでしょうし、自分たちに都合の良い試合中継を続けるのでしょう。
それによってファンが地上波から離れていくことは、スポンサーもいつか離れるということ。
もしかしたら肥大化したスケートに纏わる諸々の資金源を根っこから弱らせる。
そのうちにスター選手はどんどん引退していきます。
フィギュアスケートはスター選手が出て来た時に、そのたびブームが起こりファンを増やして来たスポーツ。
ピークが過ぎたら波の狭間は又やって来るでしょう。
その狭間をより早く呼び寄せるのに、ウジのやり方はピッタリなんじゃないでしょうか。
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選手個人の尊厳まで傷つけられるデマがまことしやかにネットにも溢れる。
マイナー競技が表舞台に立ち続けることが果たして良いことなのか?
って思っちゃいますよね。
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