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Joy to the world

クリスマスも過ぎたのに「諸人こぞりて」の話ではない。

SATCの中でキャリーが友人のJeremiahと酔っぱらって歌ったのがこの歌。

スリー・ドッグ・ナイトが歌った「Joy to the world」である。

私の友人もウシガエルではなく、アメリカ人のJeremiah。

彼は日本語、そして近代文学を学ぶために日本に住んでいた学生であった。

数年前、仕事でイギリス人とメールでのやりとりを必要としていた私は、人を介してJeremiahくんと出会った。

英文レターの型は学校で教わったが、この無知なおばさんに英文メールの書き方を教えてくれる人はなかなかいなかったので、非常にありがたかった。

私が書いたメールの添削はもちろん、敬語表現、メールの場合のみならず、人に自分の意見を伝える時の英語での言い回しなど、それまで勉強したことのない部分で彼から教わったことは大きかった。

一方、彼はいわゆる「アメリカ産のおたく」で、私は彼からアメリカのポップカルチュアな話を聞けるかと期待したものだが、彼が喜々として語ったのは主に「日本のアニメ」と「三島と太宰」についてであった。

彼が語る「日本のアニメ」は息子がまだ現在のアニメの領域に達していなかったため、数年前の私には未知の分野。
ましてや「太宰」は好きだったが、「三島」は私には「割腹」なイメージが強く、どうしても読めない作家の一人であった。

更に彼が語る「漢字の魅力」は奇奇怪怪、レッスンのたびに難問奇問漢字を持ってくるのでとっても困った。

だが、日本文学についての好みの違いや、漢字がなんで面白いのか?といった議論や、日米アニメおたくの共通点などなど、年齢も性別も国籍も全然違う2人ではあったが、話はつきなかった。

彼から教わった難解漢字の成り立ちはとっくに忘却の彼方であるが、「三島」はその後何冊か読破し、私はようやく日本人としてのメンツを自分なりに保ったのだ。

・・・で、何が面白かったかと言うと、「発見」があったということと、「違い」があったということであろうか。

大好きな「ケイタスさんのブログ」(勝手に書いてごめんなさい!)の中で、ケイタスさんが書いていた。

~会話というのは「情報」を交換するより「考えの違い」をやりとりするのがおもしろいところ~
といった内容だったのだが、私もまったくそう思ったので書いてみた。

誰もが知っているような知識を一方的に話し、議論はしないでただ次々に話題を変えることは会話ではないのではないか。
とケイタスさんは言いたかったのではと思う。

ジェレマイアの話が面白かったのは、彼が必ず「僕はこれについてこう思うんだ」という言い方をしたからだろう。

「これはこういうものなんだよ」という決めつけだと私も疑問を返す余地がなかったのだが、そうではなかった。
だから話がそこからどんどん広がって行ったのだ。

そして彼が英語の言い回しで一番大切だと教えたのもこの点だった。

「どんな内容も決して決めつけて書かないこと。必ず【私はこう思う】という言葉を添えて書くことで、ずいぶんメールが和らぐから。これは会話でも同じ」

自分の欠点の一つを指摘された気がして、ほんとに恥ずかしかったな

「Joy to the world」
世界に喜びを。

話すこと、聞くこと、読むこと、書くこと、知ること、これも、喜び(だと私は思う)。

ところで、ジェレマイアくんの得意なゲームは「麻雀」だった。
彼は中国、台湾など各地のルールに精通していて、アメリカでも友人達とゲームに興じていたというツワモノ。

早速友人も呼んで、我が家で麻雀大会となったのだが、悔しいかな、日本式麻雀でも勝てなかった。

彼はすでに帰国してしまったが、あれだけ日本語にも日本文化にも詳しかったのに、一体あれ以上、何を勉強して帰ったのかが謎なのである。


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