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恋をしたからさびしいのか、さびしいから恋をするのか

テレビで映画を観たからって、個人の感想を公に書くのも本当に偉そうで、
日記のつもりとはいえ、なんだか今回は特に恥ずかしい、のは何故だろう。

どうやらこの映画は、私の忘れてしまった『恥ずかしさ』をつついてしまったようで。


大林監督の所謂『尾道3部作』がCS放送されて録画したものの、やはり最後まで避けていた『さびしんぼう』。
インフルで寝ていて暇だったので、ようやく観た。


どうしたことだろう。
大泣きした。

同時に自分の息子を尾美としのりに置き換えてみると、
気持ち悪かった。

確かに母親と息子の関係は、ある意味密接な部分があるかもしれないが、
少なくともゴリオは私の好みではないし、彼だって私なんぞ恥ずかしいったらありゃしない母親に違いないのだ。



公開当時、私の『大林作品』へのアレルギーは相当なもので、主役2人も好きになれなかった。
『転校生』も『時かけ』も、テレビでうっかり見たことはあるものの、こんなに熱心に観たのは今になって、なのだ。

『さびしんぼう』は大林監督のオリジナルだそうで、
先の尾道二作品とは異質な映画だったのではないか。

何故今まで見るのも嫌だったのだろう?

それは私のハルキに対する気持ちに少し似ているからかもしれない。

村上春樹をお好きな方は多いと思うが、私だって初期の作品は嫌いじゃなかった。

ただ『ノルウェイの森』を読んだ時、個人的にどうしても『要するに書きたかったのはそこ❓』という嫌悪を抱いて以来、男性のロマンティシズムには一線引くようになった。
それまでも、そこからも結局テーマはそれなんじゃ?みたいな。

あの頃、渡辺淳一にさえ全くそれを感じなかったのに、とても不思議だ。

作り手のいじいじした発情期的なものを見せられるのが嫌だったり。
なのに格調高い感じ、でも大人になりきれない未熟さ、がきっと性に合わないのだろう。

ああ、それなのにハルキ大好きで、小説の感じも似ている新海はOKとか、わけがわかりませんが。

何しろ『さびしんぼう』の音楽、富田靖子の衣装、監督自身を投影した主人公、その全てがダメだった。

それが。
年月が経つと、映画の仕掛けや細かいことに気は回るものの、嫌だったところは気にならなくなった。

作り手の純度の高いストレートな気持ちに、素直に共感する。
だめだ、恥ずかしい。

話の内容や主人公の人を想う気持ちは、実はどうでもよくて。


小林稔侍が息子と一緒にお風呂に入って言う言葉に、妙に涙腺を刺激された。
小林稔侍と尾美としのりがめちゃくちゃ良い。

フェリーで海を渡って通学する彼女の家庭の事情。
夕暮れに船着場に立つ切なさ。

歩いたり走ったりして逢いに行くしかなかった。
船を待つ帰りの夜にも、時間つぶしの携帯がなかった頃。

自分の気持ちと否が応でも付き合わなくては、他には何もなかった時間。

懐かしいのは風景だけではない。
あの頃無駄に長くて、無駄に使うしかなかった時間。

その辺に、今だから貴重だと思えるものを見たのかもしれない。


ああ、恥ずかしい。


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Comments 4

にゃんこさんさん  

こんにちは(^^
遅くなりましたがあけましておめでとうございます。
去年も今年もまた沢山勉強させていただきますね。

インフル、流行ってますね。もう平気ですか?
あまり無理せずにお体にはご自愛くださいね。
また寒くなるようですし、早く春が来るといいなと願っています。

2018/01/21 (Sun) 13:52 | EDIT | REPLY |   
mikaidou  
Re: タイトルなし

にゃんこさんさん様

コメントありがとうございます😊

インフルは予防接種のおかげで軽かったのですが、
周りに撒き散らさないように休ませられましたwww
にゃんこさんさん様のブログも楽しみに読ませて頂いています。
今年もよろしくお願い致します!

2018/01/21 (Sun) 19:33 | EDIT | REPLY |   
kei  

おはようございます。

「さびしんぼう」って、究極のマザコン映画じゃないですか。
私も「転校生」「時をかける少女」は劇場で観ているのに、この映画はなぜかパスしてしまい、後でビデオで鑑賞して後悔しました。名画座で押さえて大泣きしました……

ハルキと書かれると、私はどうしても「角川春樹」をイメージしてしまいます。

2018/01/22 (Mon) 04:12 | EDIT | REPLY |   
mikaidou  
Re: タイトルなし

Kei さま

あはは、確かに究極のマザコンですよね。
後半、お母さん役の藤田さんを見てさえ何か恥ずかしく成る程ダダ漏れでした^ ^

でもなんであんなに涙が出るのか、そこなんですよね。
あれは若い時に観ても全然わからなかったでしょうね。

そういえば、ハルキは確かに角川春樹でした!
村上さん好きな方は多いと思うので、フルネームで書きにくくて。
『母さん、あの日集めた角川文庫、どこにいったんでしょうね。』

2018/01/22 (Mon) 12:03 | EDIT | REPLY |   

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