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ミスマープル 殺人は容易だ 2009年

ミスマープル4 「殺人は容易だ」
NHKBSプレミアムで放送。


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マープルドラマの中では、とても良くできた1作ではないか。

原作とは設定を結構変えていたにもかかわらず、恰幅のよいジュリア・マッケンジー/マープルさんがカンバーバッチくん扮するルーク・フィッツウィリアム氏のお宅にいきなり厄介になることになることを除き、話のつじつまに破たんはあまり感じられない。

本来ならば主人公で探偵役のルーク/カンバーバッチくんが、すっかりドラマの「華」として女の子を追いかけ回す姿もまた素敵。
あの表情豊かな瞳、唇、形のいい頭から鼻の横顔ライン、長い手足、すっと伸びた背筋の美しさには少々の女優さんを持ってきても、食われてしまうことだろう。

マープルの助手として活躍したのはむしろテレンス・リード巡査役で好青年を演じたラッセル・トビーの方であろう。
彼が後半登場した時、この耳、絶対どっかで見た!と記憶を手繰り寄せるのにしばらくかかった。
手がかりは耳。「このコアラ耳、シャーロックに出てた!」


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「SHERLOCK」~バスカヴィルの犬~でナイーヴな主人公を演じたラッセル・トビー。
巡査としてマープルさんの聞き取り調査の代理を見事務めて、ほめられている。
ここでは本当に素直な好青年。あの耳でさえ好ましい。

カンバーバッチくんは最後の謎解きの時にもアメリカ女子ばっかり気になって、どうにもキレが悪い。
だけど際立ったあの存在感。
雑誌のインタビューで「SHERLOCK」で世に出たことはほかの俳優たちの羨望の的なのでは?という問いに対して、「これまで長いキャリアを積んできたのだから、僕は自分がシャーロックでいきなりブレークしたとは思っていない」と答えている。カンバーバッチくん、「ぽっと出じゃないんだよ」って言ったのね。クールだわ

ドラマの中で実に効果的に使われていたのが女性の足元のアップ。
その人となり気持ちなりを良く表現している。
後ろに縫い線の入ったストッキングのショットがなまめかしく、アメリカ女子のパンツ姿もそれはそれはセクシー番長。
冒頭、エスカレーターから突き落とされ、落ちていく老女。
その足もばっちり映っちゃって。落ちた先にはロンドンに向かうためにおしゃれした靴が・・・。

マープルが列車の中で出会った老女。
彼女の恐怖で緊迫する駅の場面で、エスカレーターに乗る老女の帽子を後ろ斜め上から撮る。
帽子はしっかりハットピンで留められている。
帽子もこのドラマではうまい小道具。
帽子の色を染め直す、そのための塗料が殺人に用いられるとか、さすがクリスティ。そして演出の妙。

この回の演出はヘティ・マクドナルド。イギリスではあの「ドクターフー」でヒューゴー賞を受賞した有名な女性監督。

「ドクターフー」といえば、またまた「SHERLOCK」つながり。
うーん、役者さん、ディレクター、面白いなあ。


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