FC2ブログ
2017
11.09

古くて新しい

Category: 映画の話
哥(うた)
篠田三郎 (出演),‎ 岸田森 (出演),‎ 実相寺昭雄 (監督)


20171109113313950.jpeg

目を覚ますとまだ真っ暗。
遮光カーテンのせいで何時だかわからないのでテレビをつけると、
白黒画面のテレビでは、なんとも奇妙なアングルで男女が組んず解れつしていた。

ナンジャコリャ?

番組内容がちょっとだけでも出てくる最近のテレビはありがたい。
何やら実相寺監督という方の3部作の3作目らしい。

いやいやシュールでっせ。

見たことのない不思議な世界。
でも、何処かで嗅いだことのある匂いがする。気がする。

監督の名は、最近良く目にする、そう、
ウルトラ関係の監督さんだった。

多分、先日から引っかかっていたセブンの『第4惑星の悪夢』もこの人が監督だった。

人間がロボットに取って変わられた世界の話で、
その映像はとても子供の30分番組では収まりそうもないクオリティで強烈な印象を残した。

明け方に見たこの『哥(うた) 』があまりにも斬新で、
監督のwikiを読んでいるうちに起きる時間になってしまった。

あの『怪獣墓場』、『狙われた街』も。

なーるほど、と思ったが、
私の場合、そのポイントは常にズレまくっている。

『ウルトラ』らしくない巻だなあと思ったらこの監督だったということもあるけれど。

私が見逃さないのは、『第4惑星』の話だ。
ロボットに虐げられているはずの人間達が、
一見普通の団地に住み、皆小ざっぱりとした服装をしている不思議。

ロボットに仕えている人間のお姉さんなど
綺麗にセットされたヘアスタイルに身体にピッタリのワンピースかスーツにヒール。
おまけにでっかい指輪までして、ダン達を逃がそうとするのだ。

弟を助けてくれたから、という理由で助けてくれた彼女達人間。
彼女達の処刑を食い止めようと頑張って来たはずのダンは、
切羽詰まってイキナリ変身。

セブンは建物をいくつかぶち壊した挙句に飛び去り、
いつのまにか宇宙船に仲間のなんとか隊員と乗り込んで地球に帰還。
夢でも見たんじゃ?と休暇をもらうと夕焼け、とかいう話だったと思う。

親切にしてくれたでっかい指輪のお姉さんは、
あれからどうなったんだろう?

セブンが壊した建物には、それまでダンを助けてくれた人間達もいたよね?

夕陽は何にも答えちゃくれない。

ああ、この話、映画にでもすりゃ良かったのに。

ブレードランナーとセブン。

セブンなら、
どんな話になるのだろう?

ウルトラ一家VSロボット。

やはりそこは実相寺監督の映像で。
見てみたかったかな?

ところで、佐野洋子さんの没後に発見された原稿が一昨年本になっていて、
その中に『セブーン』という話がある。

息子さんの幼き日のスケッチは、鮮やかに暖かく、
『ヒーロー』が子どもらにどれほどの力を与えてくれたかを、
考えずにはいられない。


『私の息子はサルだった』佐野洋子/新潮社

20171109134703ddf.jpeg


関連記事

コメント
管理者にだけ表示を許可する
 
back-to-top