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ライムライトの君の名は億単位の価値がある

  • 2016.12.27

「自分と戦うからだよ。諦めてはいけない。幸福のための戦いは美しい。幸福は実在しているよ。」


映画「ライムライト」より

私も道化師となって、真央ちゃんにこう言ってあげたい。



今日はこの本を読んでいて、
真央ちゃんの顔が浮かびました。


「億男」
川村元気/著


これ、突っ込みどころ満載な内容ですが、思ったよりずっと面白かったんです。
話の中のリアルな部分にグッときても、ファンタジーなんですね。
「億男(おくおとこ)」というくらいなので、お金にまつわるお話なのです。
でも多分、人間は「欲」というか、そのようなものが生きる原動力になるという話では・・・と。

「世界から猫が~」を読んでいたのでつい、手に取ってしまいましたが、
次から次へと出るわ出るわの「うんちく」・「名言」で楽しめたという感じでしょうか。


冒頭から繰り返されるチャップリンの映画「ライムライト」の台詞。
「人生に必要なもの。それは勇気と想像力と、ほんの少しのお金さ」
表向きのテーマに合わせれば、この台詞が繰り返されるのも当然かもしれません。
でもネットで紹介されている『ライムライト』の台詞の数々を読むと、なるほど、と腑に落ちるのです。
この本には書かれていないチャップリンの言葉の方が、テーマとしては案外重要だったのかもしれないなと思いました。

思わぬ大金を手にした人間の実体験は、作者にかなりあったような気がしますが、
実はこの話、「ライムライト」へのオマージュそのものではなかったかと思うのです。

「なぜ闘わないんだ。
死と同じように、生も逃げられないんだ。それが人生だ。」


映画『ライムライト』より


「ライムライト」には数々の名言が散りばめられていると言いますが、
若い頃にはチャップリン映画に泣いた覚えはあるものの、その良さはわかっていませんでした。
『ライムライト』、『キッド』、『モダン・タイムス』、『黄金狂時代』、『街の灯』。
そのくらいしかチャップリンの映画は見ておりませんし。
価値がわからぬ馬鹿者でした。

『われわれは一生素人だ。素人で終わる』


映画『ライムライト』より


wikiより
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%A0%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%88_(%E6%98%A0%E7%94%BB)

『ライムライト』あらすじ
Chaplin_-_Bloom_-_1952-1.jpg

かつてイギリス一と言われた道化師のカルヴェロ。いまや中年を過ぎすっかり落ちぶれ酒浸りの日々を送っていた。

ある日カルヴェロは、自殺を企て意識不明で倒れていたテリーという美しいバレエの踊り子を助ける。テリーは姉が娼婦となって自分のレッスン代を払ってくれていたことを知ってから足がマヒしてしまった。すっかり失望して生きる気力を無くしていた彼女をカルヴェロは献身的に介抱し、もう一度バレエを踊らせる。

再び踊りはじめたテリーはダンサーの職を得、作曲家のネヴィルにも気に入られ新作バレエの第一ダンサーに抜擢される。一方のカルヴェロはカムバックに失敗し、逆にテリーに励まされる始末だった。

テリーに惚れ込んだネヴィルは彼女に愛を告白する。しかし彼女の想いはカルヴェロにあった。テリーはカルヴェロに結婚しようと言い出す。カルヴェロは年齢差や自らの境遇とテリーの順風満帆の現在を比べ、結婚話をばかげていると一蹴してしまう。カルヴェロは彼女の元を離れ辻音楽師へと落ちぶれてゆく。

カルヴェロと別れた後のテリーはヨーロッパ各地での興業でも絶賛される。その一方で第一次世界大戦が始りネヴィルは出征してゆく。ロンドンに帰ったネヴィルはテリーを口説くが、彼女はまだカルヴェロのことが忘れられない。

ある日街角で偶然カルヴェロに再会したテリーは、もう一度彼を舞台に立たせるように手筈を調える。 再起の舞台で熱演するカルヴェロに観客は惜しみない拍手を送る。カルヴェロは熱演のあまり、予定よりも勢いよく舞台から転落。そのまま袖に運ばれる。何も知らぬテリーが舞台で踊りを披露する。彼女の脚光を浴びる姿を見ながらカルヴェロは息を引取るのだった。



さて、チャップリンから「億男」に話を戻すと。
作者について調べると、あのエンブレム盗作問題のあの人と絵本を出していたり。
驚いたのは映画『君の名は』のプロデューサーがこの作者だったことでした。

元々『電車男』で名を馳せた方らしいので、その後の映画作品の数々、『君の名は』で新海監督を一躍メジャーにした手腕は、こちらの記事などでも納得かもしれません。

http://animeanime.jp/article/2016/08/26/30176.html
“「君の名は。」新海誠監督インタビュー  40代の仕事としてスタートラインにある映画になった”より一部抜粋

──新海監督の過去作と比較すると『君の名は。』はエンタテイメント色が強い作品だと思います。制作においてこれまでとの大きな違いは何でしょうか?

新海誠監督(以下、新海)
脚本段階に関していえば、プロデューサーの川村元気の存在が大きかったですね。東宝から川村さんを紹介したいと言われたのがきっかけでご一緒することになったのですが、彼のようなタイプのプロデューサーは初めて。とても刺激的な経験でした。

──川村さんのどんなところが新海監督にとって新鮮でしたか?

新海
色々なサジェスチョンをくれるんですよ。脚本を書き進める中で、川村さんが「こことここのピークが離れているけれど重ねたほうがいいと思う」であるとか、「三葉と瀧の入れ替わりは開始15分に収めないと退屈なんじゃない?」とか、構造的な部分で色々なサジェスチョンがありました。これにとても助けられたのが、これまでの映画づくりと最も異なる点だと思います。

──それがこの映画の飛び込みやすさにつながっているんですね。作品全体の感想としても、正統派のエンターテインメント性と新海監督らしさのバランスが絶妙でした。

新海
『君の名は。』は僕の名前を知らない人に届けたかった。まずはそれが第一。僕のことを知っている方もいるけれど、そうじゃない人のほうが圧倒的に多いわけで。この映画を通して僕の名を知って欲しいのと、こんなに新鮮な表現があること、アニメーションでドキドキわくわくする気持ちを味わって欲しいと思っています。



http://www.excite.co.jp/News/column_g/20161224/Litera_2797.html
新海誠に「気持ち悪いです」と言い放って怒らせた!『君の名は。』プロデューサー川村元気の仕事術
このような記事もありましたので、とりあえず貼っておくことにして。

浅井リョウも川村元気も、東宝の社員だったとは知りませんでした。
朝井さんは退職していますが、川村さんは社員のままです。
本を読むことでさえこれだけメディアに乗せられている自分。
うっかり読んで感動もできない時代になりました。

ゴリオ(仮名)が車で聴けるようにしてくれたあの主題歌、「ぜんぜんぜんぶなんとかで~」を歌いながら通勤している身としては、
ああ、ゴリオにとってこの映画は、私にとっての「999」と同じなんだな、とか思っていたところでした。
この銀河鉄道的な話は、また別記事で振り返りたいと思っています。

色んな事がグルグルと回って、グルグルと繋がっているのを感じながら、
結局何が言いたかったかと言いますと、


冒頭の言葉に戻るのです。

「諦めてはいけない。幸福のための戦いは美しい。幸福は実在しているよ。」


映画「ライムライト」より
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