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戻ってきてくれて、ありがとう


GPFが今朝始まっていたことも、すっかり忘れておりました。
早速動画を見てきました。

パトリックの演技に、やはり泣きました。

指先。
リズム。
タメ。

指摘されてきたことを、ここまで自分のものにしてきたパトリック・チャンという選手。

GPFという舞台だということも忘れ、
競技だということも忘れ、
涙が止まりませんでした。

シニアに上がってからの彼の演技をまがりなりにも見てきましたが。
こんなスケートを見せてくれるようになるとは、
想像もできませんでした。

続けてくれて、戻ってきてくれて、本当にありがとう。

競技としてのフィギュアスケートはもう終わっているかもしれませんが、
選手達は終わるどころか、
とんでもない理想を掲げ、
そこに近づきつつあると思います。
以前読んだ、パトリックの記事です。
この中でパトリックが語ったことが印象深く、
これと似たインタビュー記事を、全く違った受け取り方をされておられた方がいらして驚いたものです。

International Figure Skating
http://www.ifsmagazine.com/sections/articles/articles/32797-patrick-chan-competitive-fire-burns-bright
Patrick Chan: Competitive Fire Burns Bright

Chan also senses a higher purpose in what he will bring to the ice in the years to come. “I want to flip the scale back to where it’s more balanced. That’s my goal. I want to see great young skaters come up and actually be beautiful with great lines and great extensions, great power and great flow. People love that. I think that’s what skating is all about. Skating with expression and actually performing is where you can make a difference, and that’s where the sport can change.”



今回も4回転を何度跳んだかなんて、演技が終わるころには覚えてもいないほど、全てが心地よく、美しいプログラムでした。
競技ですから、多少固くなった部分もあったかもしれませんが、
彼自身が大好きな曲に助けられた部分も多かったのではないでしょうか。

フリーでも、自分を信じて滑ってもらえるよう、応援しています。




この演技のPCSが、

ドヤ顔でフィニッシュした棒選手の下に置かれるんです。

すんげー競技だと思います。

たしかにジャンプの入りに施された細かなテクニック、
そして実に美しいクワド。
点数が出るのは当然かもしれません。
でも解説は技術的なことについては言いません。

やってんじゃん。難しいこと。
でもテレビではそこを“解説”しない。
わざとなの?ばかなの?

今夜のテレビでもきっと同じでしょう。

そこは確かに棒選手にも同情の余地はありますが。
足元はちいとも伸びておりません。

パトリックの演技の抒情性。
シンプルで、軽やかな、スケートの楽しさを思い出させてくれるようなプログラム。

それでも彼のPCSがあの演技より低いという不思議。

そこんとこ、点数に反映させるためにTESとPCSは分けて採点されるのではと思っていたのですが。
全くそうではないようで。




パトリックの演技には、これが競技だということさえ忘れて見とれておりましたが。

棒選手の演技には、これがぷりんすだということさえ忘れてジャンプを眺めておりました。
私が見た英語版解説では曲のチョイスについてもめちゃめちゃ褒めておられましたけど。

こんなジャッジをするのなら、
最初から『プログラムコンポーネンツ』なんてつけなくても良いのでは?


ところで、引用したパトリックの記事の前半に、十代前半のジュニアから、クワドを跳ぼうとするリスクについて言及した部分があったのですが、ヒップホップダンスなどでも同じことが言われていたことを思い出しました。
ダンスの先生から伺った話です。
身体が出来上がっていない状態で無理な動きを重ねることの弊害は、どのスポーツでも踊りでも同じかもしれません。
そのダンスの先生も、高度な技術を低年齢で身に着ける前に、基礎、基本となる体の動きをしみ込ませる方が大事ではないかとお話しされておられました。

ジャンプを跳ぶことに一番適した年齢や体の状態というものが、フィギュアの場合は、男女ともにあるのかもしれませんね。
その前段階と、ピークを過ぎた段階でどのように一線で戦っていけるか、そこに選手たちの生き様さえ見えるような気が致します。
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