2016
09.19

よい子が住んでるよい町は

Category: 映画の話
この連休中、他のブログ様を読んで楽しませて頂いたり、
撮りためたTV録画を繰り返し見たり、
相変わらず本の雑読(私の場合、読書というほどのものでもないので)を致しております。

まずは
「シャーロック・ホームズVSモンスター」

ぶっ飛んだC級。
何に驚くかって、これが2010年制作だというところでしょうか。

2010年だよ。
ガイ・リッチーの「シャーロック・ホームズ」の後ですよ。
60年くらい昔の映画だと思って見れば
「すげーなー、このメカロボ。
どうやって作るんだろなー、この恐竜とか空飛ぶでっかい翼竜ロボ。」と、
ある種の感慨があったかもしれません。

ホームズの推理場面にどれ程の無理矢理感があろうと、
ワトソン博士を無駄に危険なパシリに使おうと、
どこか良いところがないかと何度か見直した程でしたが、どうにもこうにも、でした(´;ω;`)ウッ…



「宇宙からの脱出」
1969年制作

グレゴリー・ペックがSF映画に出ていたとは知りませんでした。
宇宙空間の映像は素晴らしいと思いました。
前年の「2001年宇宙の旅」とは全く違って、どちらかと言えばドキュメンタリーに近いでしょうか。
淡々と話は進むのですが、ジーン・ハックマンの見せる人間臭さに救われた映画でした。

この映画の場合、グレゴリー・ペックはミスキャストだったかもしれません。
非情な上層部、非情な研究者、あるいはホントは良心の塊なのに任務を遂行しなくてはならないジレンマに苦悩する1人の男。
・・・・・・・・・・どこにも当てはめようがなくて困りました。

グレゴリー・ペックの役を、もっとアクの強い俳優が演じたらどうだっただろうと思ったのですが、
それは今の時代だからそう思うのかもしれませんね。

高校生の頃、グレゴリー・ペックが好きで好きで
リバイバルの映画館に通ったもんですが、
彼は良くも悪くも映画におけるクォーターバックのような存在だったのかもと思います。


「宇宙人東京に現る」
1956年1月公開

制作が前年だとすると、戦後わずか10年。
敗戦国となった日本が、それからわずか10年でこのカラー特撮映画を撮ったことにまず驚きます。

岡本太郎氏が宇宙人をデザイン!ということで食いついて見ました。

wikiによると

『宇宙人東京に現わる』(うちゅうじんとうきょうにあらわる)は、1956年1月29日に公開された、大映製作のSF特撮映画である。日本初の本格的カラー空想特撮映画。
英語表題は "Warning from Space"、もしくは"Mysterious Satellite"。

概要

友好的な宇宙人は1951年公開のアメリカ映画『地球の静止する日』、地球への天体衝突は同じく1951年公開のアメリカ映画『地球最後の日』で描かれており、『宇宙人東京に現わる』はこれら2作品の発想を合わせたような作品である。
ストーリーは、被爆国である「日本」の核兵器廃絶の理想と、未来の宇宙時代への夢が織り込まれている。特撮の担当は、のちに円谷プロのウルトラシリーズを手掛ける的場徹。登場するヒトデ形の宇宙人「パイラ星人」のキャラクターデザインは芸術家・岡本太郎が担当している。
後年のウルトラシリーズによくある「姿形の全く違う宇宙人が地球人に変身して人類社会に潜伏する」という描写を、日本映画としては初めて見せた作品でもある。



これは楽しめました。

何よりツボだったのはこちら↓

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この「宇宙人」という文字のオシャレっぷり!
文字なのに、本当に「宇宙人」を形にするとまさにこんな感じなのでは?


4988111288851_1L.jpg
ポスターの方の文字は少し丸っこい感じでしょうか。
こちらも素敵です。

Warning_from_Space_Pairans.jpg
このヒトデ、やっぱりタロウ・オカモトな感じでしょうか?
可愛いし、何より親切なんです。

それにしても、核廃絶を訴えながらも、何事か起きた時には『もっとすごい爆弾』で相手をぶっ飛ばす➡そして平和・・・?

今も続く同じループの中にいる人類。

この映画、東京に住んでいる市井の人々や、子ども、
人間味あふれる科学者の家庭生活が良く描かれているんですね。
世界中の原水爆を打ち上げても『新天体 R』には効かなかったという緊迫した場面の間に、
『幼稚園の先生』である科学者の娘が、避難先で子供たちにお姫様の昔話をしてなだめているんです。
古き良き日本映画の雰囲気に、地球人を救うために頑張る宇宙人。

何度も響く「歌の町」の歌詞。

「よい子が住んでるよい町は~」♪

この『町』を守るため、みんな頑張るのです。

で、特に外国人は出てこないのに、
流ちょうな英語で海外と電話で連絡を取る研究者を何度も画面に写し、
『臨時ニュース』の放送を適宜流すことで
グローバル的大事が「東京」だけの問題ではないリアルをきちんと感じさせてくれるのです。

(パイラ人が)日本に現れたのも「世界唯一の核攻撃による被害国なら、話を聞き入れてもらえるだろう」と判断したから

というのも無理なく納得できて、そのあたりの配慮が
「シャーロック・ホームズVSモンスター」と違ってこの映画を『A』と呼びたくなる理由でしょうか。


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コメント
こんばんは。

「宇宙人_」は私も好きな映画です。冒頭の数分は間違って小津安二郎の映画見てるのかと思いましたけど(^_^;) 後半の特撮はけっこう迫力あったように思います。

何より「美」というのは文化が違うとこんなにも見方が変わるんだというのを勉強したような気もいたしますね(「美人」の解釈をパイラ人達が話し合っているシーンで)
しろくろshowdot 2016.09.19 21:09 | 編集
しろくろshow 様

コメントありがとうございます(^^)

> 冒頭の数分は間違って小津安二郎の映画見てるのかと思いましたけど(^_^;)

これ、本当にそうですよね。
まさかここから「宇宙人」ですか?って、びっくりしました。
新星「青空ひかり」のネーミングもレビューショーも良かったですよね。
きちんとエンターテイメントの要素入れつつの、悪の軍団も出て来るという。

> 何より「美」というのは文化が違うとこんなにも見方が変わるんだというのを勉強したような気もいたしますね(「美人」の解釈をパイラ人達が話し合っているシーンで)


このヒトデたちが「鼻」について語るところがもう、笑ってしまいました。
真ん中に「目」がついているんですから、そうなるのかと・・・。

実は「ウルトラQ」の感想を書きたいと思いながら、
ウロウロしておりました。
あれ、めちゃくちゃ面白いですね。
mikaidoudot 2016.09.20 08:00 | 編集
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