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昔日のトミー

高校の数学の先生は「トミー」と呼ばれたメガネのとっちゃん坊やでした。

約40名の女子学生の注視を浴びた彼の授業はいつもしどろもどろで、
クラスの成績が急降下した責任を問われ、
ベテランの先生が授業を見に来ていた時期もありました。

一生懸命な「トミー」が可愛くて、いたぶるように「わかりませーん💛」を連発していた私たちも、
さすがに反省し
次の数学のテストは、皆頑張って勉強したもんです。
だって、「トミー」のためですもの、辞めさせられては退屈な授業の中の、
ささやかな息抜きの時間がなくなってしまいます。

あれじゃあ結婚もできまいと心配した私たちは、
いつか自分たちの誰かがトミーと結婚してあげようと
超上から目線で勝手に決めていたのでした。

あれから幾年月。



「トミー」と言えば?

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「マツ」!


「トミマツ」はキャラが絶妙な凸凹2人組でございましたが、

「トミーとタペンス」は2人揃ってステキなカップルだと思っておりました。

作品の中で歳を重ねることにおいてはサバ読むこともなく、安心の面白さで読める小説だったはず。


ところがっ!

犬HKを見逃していたので、AXNミステリを楽しみに録画していたアガサ・クリスティのあの「おしどり探偵」が超おマヌケな迷惑夫婦のドラマになっていたなんて!


新しい「トミーとタペンス」を、大丈夫かBBC!と違う意味でハラハラしながら、とりあえず「秘密機関」、「NかMか」を我慢して見ましたわ。

あまりのshockに、昔日の記憶がウツクシク感じられるのと同じかと思い、若かりし日に読んだ原作を読み返したほどでした。


こちらは懐かしいジェームズ・ワーウィックとフランチェスカ・アニスの「おしどり探偵」。
フランチェスカ・アニスの品の良い美しさは「バートラムホテルにて」でミス・マープルの友人として出演していた時も変わりなく、とても素敵でした。
「なぜ、エヴァンスに頼まなかったか」でもこの2人が主人公を演じ、「おしどり夫婦」ものではありませんでしたが、これも大好きなドラマでした。

「親指のうずき」はフランス版がとてもよくできていましたし、これをミスマープルものに仕立てたドラマのベレスフォード夫人も見事な美しい、そしてちょっと悩める中年夫人でしたね。


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こちらのトミーは長身の頼りなげな優男ですが、機知に富み行動的なタペンスと共に
事件を解決していきます。
古いドラマというだけでなく、セットが中途半端でお粗末なところが残念ではあるのですが、
そんなことは吹き飛ばすくらいは一応このお2人、活躍するんですね。




こちらが今回のBBC版
デヴィッド・ウォリアムス、ジェシカ・レインの「トミーとタペンス―2人で探偵を」

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慎重な性格という設定を大幅にはみ出した愚鈍なトミーと、活動的というよりハチャメチャな我儘女タペンス。
ジェシカ・レインはタペンスにピッタリなのですが、キャラクターに一貫性なさすぎ。
何しろお話があまりにもあまりにもあまりにも・・・・・・・!!!!!!

第一次世界大戦後を第二次世界大戦後に変えましたとか、そういうことではなく。
軽いお楽しみミステリかと思えば、人の首をひねり殺すシーンとか妙に残酷だったり。

事件の全貌もろくにわかりませんが、
何しろ2人は悪者どもと諜報局を引っ掻き回した挙句、
別に事件を解決しましたぜってわけでもないんですわ。


秘密の通路から海岸に出るまでのきったない闇を歩く間も、トミーを探して海岸をウロウロする時も、
なぜか脱がないすっげー毛皮のコート。
なのに靴は何とも言えないブーティーですか何ですか?
確かにハイヒール履いて歩ける所じゃありませんけど、
豪華なドレスも着るんですが、タペンスの魅力を活かしきれない演出。

子どもを寄宿学校に預けたら後は会話にしか出てこないってところも変ですが。
ストーリーがあそこまでわからんちんでは、見ている方も開いた口が塞がらないままですわ。

そもそも戦争が終わって幼馴染が再会するところから始まる展開が大好きだったのに、
いきなり2人は「無職」で「子持ち」、その上おじさん頼みのいい加減夫婦からのスタートって?

いいんですよ、カーター氏とアルバートがどんな人物設定にされていようと。
脇役なんですから。

いくらなんでもトミーがあれではクリスティーも浮かばれまいと思うのですが。

あ、数学の先生の方の「トミー」は、その後無事に結婚して、今も同じ学校で数学教えてますので、
昔日の「トミー」はお幸せです💛

追記
ジェラルディンさん版ミス・マープルの「書斎の死体」に、自分の車に死体を載せられた上、車を焼いてしまわれるちょっとおまぬけな青年がおりましたが、あの俳優さんがこちらの「トミー」になっていたんですね。
どこかで見た顔だと思っていたのです。
うわー。マープルドラマの方が役どころ、ピッタリでしたわー。



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Comments 2

kei  
1

で、同級生の誰かがトミー先生と結婚されたのですか?
旦那さんがトミーだったりして(笑)。

2016/09/14 (Wed) 13:08 | EDIT | REPLY |   
mikaidou  
Re: 1

keiさま

> で、同級生の誰かがトミー先生と結婚されたのですか?
> 旦那さんがトミーだったりして(笑)。


ふふふ、同級生ではなく、下級生だった元生徒と結婚したそうです。
うちの旦那がトミーだったら、
間違いなくお尻に敷きまくっていましたね( *´艸`)

2016/09/14 (Wed) 19:52 | EDIT | REPLY |   

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