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「君のせいでナーバスになってしまったよ」

フィギュアスケートNHK杯男子シングル

久しぶりに地上波で最初から最後まで拝見いたしました。

山本草太選手2位、友野一希選手が4位、素晴らしかった。
特に山本選手のフリーには手に汗握っちゃいました。
会場の皆さんもきっときっと心から応援されていらしたのではないかと思います。
ここまで長かったけれど、まだこれから。
本当におめでとうございます。



そして
優勝した宇野昌磨選手ですよ。

前の試合を観た時も
これは言葉にできないわーと思いましたが

今日もそうです。

別格という言葉さえ陳腐に思えて


優しく
軽やかでいて
静かに

氷とエッジの摩擦など存在しないかのようなスケーティング。

ミヤケン先生の振り付けは
ステファンの鬼のようだった「ボレロ」とは全く違う
昌磨のスケーティングの良さが際立ち
音楽がくっきりと立ち上がる不思議なコリオ。

すっげー

。。。。。。。。。。

美しい、と思いました。

なのに4回転を5つ入れるという
ネイサンですかみたいなプログラムで
4つのクワドを決めました。

ショートも、フリー直前の6分間練習でも
決して絶好調というわけではなかったようです。

でステファンが昌磨に
「君のせいでナーバスになってしまったよ」って言ったそうなんですけど

そんなこともありながら

あの静かな静かな

水面を滑るような演技。

今の昌磨は体力、メンタル、
最強ですね。

これでもまだ全く完璧な演技じゃないっていうのがワクワクします。

すごいもの、観ちゃった。









フィクション

以下は出来の悪いフィクションですのであしからず



//////////////////////////////////////////////////



小説なんて、フィクションなんて、くだらない。
そんなもん
なんの役にも立たないじゃないですか。
役に立たないもんは全部消えていいんですよ
オレみたいに。



彼は
石ころだらけの道をひざ立ちして歩いているかのように
成長過程の自分の重さでぐりっと痛そうに見えた。

経済学者が書いた本の話を得々と私に語って
それが自分の意見なのか
本の受け売りなのかの線引きは曖昧なまま


読んでも読んでも自分には何も与えてくれない
フィクションの世界に
怒っていたのかも。

小説も漫画も映画の形でも
どんな心のときめきさえ
彼には響いていかない。


評価とか価値とかすごいとか
そんな基準に当てはまらないものは
理解できないのかしようとしないだけなのか。

本当は大好きな家族の
物差しから外れた自分は規格外

彼の苦しさの源は
その辺にあるのではないかと
思ったものの口にはできない。


壁打ちの壁になって
一方的な言葉のボールを
適当に受け流しながら


私はというと
捨ててしまいたい惰性を飲み込めずに
味のないガムをただ噛み続けている気分。

何もできないし
それは仕事じゃない。
いやそれも含めて仕事なのかとぐるぐるしても答えは出ない。



どっと疲れて帰る道の途中
車のラジオから聴こえるのは
昔好きだった歌。

一緒に歌っているだけで
1人の帰り道も1人ぼっちじゃない気がした。

家に帰り

長く伸びた夜の時間
何度も読み返した本を開けば

そこには

紙の上に書かれた
虚構の
でもよく知った
懐かしい友たちがいる。

紙の上に描かれた景色の中に立ち
彼女たちの言葉を聞いて
事件に驚き
笑って
泣いて

ここには秘密基地のような
絶対安全地帯があるのだと
確かめてほうっとため息が出る。


フィクションは役に立たないだなんて

役に立たないものには意味がないだなんて

なんてさびしい。

でもそれがわからない人だって
実は案外いるのかもな。

誰かを傷つけることで安心する。
彼は私を傷つけたんだなと
そこで気が付く。


でも私の傷ついたひざ小僧には
すでにガムテープくらい大きな絆創膏が貼られている。

フィクションという名の。










1.75倍速のあなたとわたし

「1.75倍で動画観るの、やばいですよねー」

誰もが振り返りそうな美人なのに全く気取らない彼女が

「そういえば、いつだったかなあ、六本木クラスのドラマの撮影偶然に見ちゃったの」

そう言いながら
動画は大体1.75倍(速)くらいで観るという話をしたのが冒頭の鉤括弧。

そのシーンを見せてくれるため
携帯で動画を早回し再生しつつあっという間に該当箇所を見つけ出す速さに
動体視力どうなっとるんじゃいと驚きました。


ああ
今の若い人は
より多くの情報を余さず頭に入れるために
エンタメでさえ早回し(って言うの?)で観るというのはほんとなのね。


息子の保育園時代の仲間が
出張で私たちの住む町に来るというので
狭い観光地を案内することに。

3年ぶりに会った彼女は
想像以上に美しく賢く
機転のきくお嬢さんに育っていて
まーもう自分の娘のように嬉しくて(涙目)

運転手として幼なじみを案内する息子も
最初の緊張はどこへやら
この2人が会うのは5年ぶりくらいでしたが
とても楽しそうでした。

でですよ

うちのゴリオだけでなく、その美しいお嬢さんでさえ(これも固定概念というか思い込みというか、ハラスメントですか?)
動画やドラマの速度を速めて観ている

これも時代だなあと思ったわけです。


以前の職場では
持ち帰りの仕事に追われる週末でしたが

今は何やってるかと言うと
ひたすら情報収集しているわけです。

追いつくだけでは駄目で
少しだけ早めに広く浅く
知っておくべき情報の走りを頭に入れておく。

それでやっとこさこの仕事を凌いでいける。


小説や漫画が
映画化アニメ化ドラマ化そしてまたコミカライズされ舞台化され

どの時点でそれらをキャッチするか
横の繋がりはどうなのか
誰が書いて誰が監督して誰が演じて誰がどう描くのか。

私たちが数十年の間に見てきたエンタメの変化は
1.75倍速どころか体感的には速いぞ新幹線、みたいな。


最近の日本のドラマ、時に映画も
どうもダイジェスト観てるみたいで面白くなく
でも昔のだったらそれはそれでまどろっこしいのは

ずっと過渡期にいるような自分の身体と脳みそが
ちっとも一致しないからなんでしょうか。


1倍でいいんです。

たまにはもっと遅くても。





目標、それ大事なのね

宇野昌磨選手のスケカナEXをウットリ観ていて
流れるようなスケーティングに

この人本当にスケート上手いなあ

なんて今更なことをしみじみ思っていたら

LINEニュースに「織田信成」さんの名前が。


現役復帰?

現役に、復帰!

昌磨の素敵すぎる演技について何て書こうか迷っていたのに
吹っ飛んでしまいました。

織田信成さん
まずは国体予選かららしいのですが

手術した膝の回復中で
ショーに出るにも体力が充分に戻っていない
何とかせな!
こんな時、目標があったらいいな。。。(記事からの意訳も甚だしいですねすみません)

そこから斜めに飛んでの

「現役復帰」です。


2018年のジャパンオープンで素晴らしい演技を披露し
「現役できるんじゃ?」って言われていましたが
今回予想もしなかった方角から復帰することに。

こういうの
私は素敵だなと思う派。

試合ってきっと特別なんでしょうね。

悲壮な感じの現役復帰じゃなくて
こんな感じの真剣さで
色んな選手が増えたって良いのではと思います。

もちろん
さまざまな条件が揃わなくては叶わないことですが

どんな道もひとつじゃない。



     

Thank you

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