2016
06.29

としょかん猫

Category: ネット記事
「としょかんライオン」
ミシェル ヌードセン (著), ケビン ホークス (イラスト), 福本 友美子 (翻訳)


私はこの話が大好きで、特に館長さんがライオンを探そうと「きまり」を破ってしまうのが可愛らしくて。
ライオンの姿には切なくなって。

内容紹介(Amazonより)

■図書館というところは決まりを守りさえすれば誰でも入れるところです。・・・例えそれがライオンでも?そんな事ってあるのでしょうか。■
いつも静かな図書館に、大きなライオンがやってきて、みんな大あわて。でもお行儀のいいライオンは、すぐにみんなと仲良しに。ところがある日、ライオンはある事件を起こしてしまって…。もちろん決まりは守らなくてはいけないけれど、時には特別なことだってあるんだよ、と静かに語りかけてくれます。2回目にお話を読むときは、カバーをはずして、表紙の裏の絵から読んでみてください。裏表紙のところまで物語が続いています。



こちらは図書館に住みついた猫さんの話です。

アメリカの「としょかん猫」

http://www.sponichi.co.jp/society/news/2016/06/27/kiji/K20160627012858790.html
スポニチアネックス

図書館にすみつく猫めぐり対立 館長「6年間、老若問わず人々に愛されてきた」

 米南部テキサス州にある図書館にすみついて利用者からかわいがられている猫を巡り、地元市議会が図書館から追い出す趣旨の議決をし、住民らが反発している。米メディアが伝えた。

 館長は「猫は6年間、老若問わず人々に愛されてきた」と話す。議決は、新しいすみかを探すために図書館に30日の猶予を与えたが、猫のファンからは、11月の市議選に合わせ、図書館にすみ続けられるかどうかを問う投票を求める動きも出ている。(共同)
2016年6月27日 17:01




こちらは日本版(苦情ですね)➡ご意見箱
下方にスクロールすると掲載されています。

色々な立場の方が利用する公共機関ではありますが、
できれば図書館というところは、癒しの場でもあってほしいものだなと私は思うのです。

きっちきちの「きまり」に縛られるだけではなく、
すこーしのユーモアや「緩さ」が、
日常を豊かにすることだってあるのでは。

テレビはもう、末期症状ですし。
誰かが垂れ流した番組を只漫然と見ている場合ではないのです。
自ら選んだ番組、自ら選んだものを読み、
足りなければ自分で調べたり読んだりすればよいのではと。

今朝もゴルフの某国の女子選手の話で、スポーツコーナーが終わってしまいました。
OPに行く前から。
絶賛応援といったところでしょうか。
スター作りに余念のないマスメディアです。
それももう、尻尾を隠そうともしないで。

あの番組を作った方々は、日本人を、応援してなどいないのでしょうね。


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2016
06.26

赤と黒の魔術師

Category: 浅田真央
もう待ちきれない思いです!

どんな仕上がりになるのでしょうか?

きっと今日はあちこちで検索されておられる方もおられるでしょう。

それにしても、本当にこの曲ならば、何という難曲。

真央ステップでしか実現できないでしょう。

炎の舞、情熱のステップ、絶対に見たい!








【追記です】
蛆の番組で、ついに真央ちゃん語りました!

ショートはピアノバージョン。
黒い鳥でミステリアスな感じでワルな感じを出せるように。
フリーではオーケストラ。
赤をイメージ、女性らしく、ちょっとフラメンコな感じで。

中野さんが言ってくれました。

「フィギュアスケートの概念を変えていく曲の選び方かもしれない」


ショートとフリーで同じ曲を使うことにした理由は、いつもの真央ちゃんでした(^^♪

一問一答で

(同じ曲を使う理由は?)
「何でって、そういう理由はなくて・・・。何でだったんだろうって、自分でも覚えてない。」

(同じ曲を使うことに迷いはなかったのか?)
「大丈夫かな?っていうのはあったんですけど、迷いとかはなくて、普通に、振付をしました。」

(新たな挑戦に対しては、ワクワクしている感じですか?)
「はい、すごく、イメージができているので、こんな感じかなこんな感じかなって思いながら、今やっている最中なので、
その過程はすごく楽しい。」


小塚氏の結婚式の話、あっこさんの話も出ましたね。

それにしても、録画しながらも「巻き戻し」をしたり、「早送り」をしていると、蛆の女子アナ、31歳でしたっけ?
とにかく話をしながら体が揺れる揺れる。

一方、ゆったりと落ち着いてリラックスした雰囲気なのに、身体はシャンとして微動だにしない真央ちゃん。
見ていて違いは一目瞭然。

座り姿も美しい。

まおまおした笑顔で「理想の人」を語りますが、
まあ、美しいけど可愛いこと。

「何歳でもいいかな。 とりあえずすごい優しくて、一緒にいて和むっていうか。
一緒にいて楽しい人がいいです。
気をつかわなくても・・・あとは趣味があったりとか・・・。」


(今シーズンの目標は?)

「今シーズン、また新しいプログラムで、わたしも大好きなプログラムになっているので、早く皆さんの前で、良いプログラムをお見せできるように頑張ることと、(次のOPまで)自分のペースでゆっくり、そこに向かって行ければいいなと思っています。」



それにしても、スタジオでプログラムや真央ちゃんを語る舞さんのきれいなこと!


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2016
06.26

7月10日、ウルトラマンの日

Category: TV番組
来月、7月10日は『ウルトラマンの日』なんだそうである。

urutoraman3.png

というわけで、CSの方でも初代ウルトラマンの放送があるという。


ウルトラマン HDリマスター版 (全39話)

現在もその人気が衰えることなく、
新たなブームを生みながら進化している
「ウルトラマン」シリーズ、
その原点をHDで楽しもう!

M78星雲光の国を故郷とする宇宙警備隊のウルトラマンは、怪獣墓場に護送中の凶悪な怪獣ベムラーに逃げられてしまった。ベムラーを追って日本の竜ヶ森にやってきたウルトラマンは、科学特捜隊のハヤタ隊員の乗る小型ビートルに接触。ビートル機は墜落し、ハヤタは重傷を負ってしまう。ウルトラマンはハヤタを助ける為に、彼と一身同体となって地球にとどまり、地球の平和の為に戦う事を決意した。ハヤタ隊員は、困難な状況に陥った時ベーターカプセルを点火し、身長40メートルのウルトラマンに変身!
次々と現れる宇宙人や怪獣に対し、キックにパンチ!スペシウム光線で戦う!



urutoraman1.png


先行放送をまとめて先月録画しておいた。
あまりに面白くて何度も見返している。
とりあえずキャッチアップ放送は第1話から第6話までだったが、有名どころが沢山出てきて最高だ。

私はウルトラQどころか、この初代(?)ウルトラマンも、見ていない。

記憶があるのは、『セブン』が少しと、ウルトラマンが『帰ってきた』あたりからだ。

初めて見る『帰る前の』ウルトラマンは、とても、なんというか、礼儀正しい宇宙人だった。

第1話で、ウルトラマンが『心ならずも』ハヤタ隊員に重傷を負わせてしまい、非常に責任を感じたウルトラマンが、ハヤタ隊員の意識に話しかける場面は驚きの連続だ。


ハヤタ隊員  「おい、誰だそこにいるのは」
         「君は一体何者だ」


ウルトラマン 「M78星雲の宇宙人だ」

ハヤタ隊員 「M78星雲の宇宙人?」
        
ウルトラマン 「そうだ。遠い宇宙から、ベムラーを宇宙の墓場に運ぶ途中、
         ベムラーに逃げ出されて、それを追って地球に来た。」

ハヤタ隊員  「ベムラー?」

ウルトラマン 「宇宙の平和を乱す、悪魔のような怪獣だ。」

         「申し訳ないことをした」


ここで、ウルトラマンは、両手を広げたまま、ハヤタ隊員に礼儀正しくぺこりと頭を下げるのだ!


「申し訳ない」って!
ぺこりと頭を下げて!
宇宙から来たM78星人がっ!
なんて礼儀正しいんだっ!

ところでこのファミリー劇場のサイトで、ハヤタ隊員は「重傷」と書いてあるので私もそう書いているが、これはどう見てもほぼ臨死状態なのでは?と思った。
wikiにもウルトラマンがハヤタ隊員を「死なせた」と書いてある。
そうでなけりゃ、宇宙人のウルトラマンが初対面の地球人と『一心同体』になろうと思うだろうか?

そのあたりはよくご存知の方々がご存知だと思うので、とりあえずおいておくが、
私はこれをゴリオ(仮名)と一緒に見ていたのである。

『ウルトラマン』は彼にとって戦隊ものをはじめとする「戦い系」コンテンツに入っている。

なのに何なのだろう、この礼儀正しさ。
サムライのような潔さ。

しかも戦う相手はちょっとトボケタ宇宙人だ。

コワくないではないか。

ゴリオ(仮名)は美少女が主人公である場合を除き、戦いものがコワくて見ることができなかったクチである。

東京ドームシティのリアル戦隊も、
東武遊園地の仮面ライダーも、
彼を石のように固まらせるには十分な恐怖だった。
何しろキックやパンチは痛そう、というのが理由だったのだと思うが、
今となっては遠い過去の話である。

石坂浩二はドラマの二枚目(古い話ですが)やお宝鑑定、金田一耕助なだけではない。
こちらのナレーションで、新たに録音した彼の声を聴くことができる。
ふっと力の抜けた、今現在、大人が見る「ウルトラマン」に、ふさわしい声なのだ。





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2016
06.26

先週の続き

Category: 日常のこと
はい、今週末も雨の中参加してまいりました。

「英語観光ガイド養成講座」。

今回は実地研修の巻だった。

雨の予報が出たというだけで自主休講する気マンマンの私。
ところが先週、講師の先生の弾丸トークに辟易していた友人の方が、「行く」と言う。
まじかまじなのか?

先週貰った資料一式に、あれから一度も触れていない私に比べ、
彼女は会社にいるもう一人のYOU、「Pさん」に資料を読んでもらい、
大まかな内容と、文章の書き方のパターン、
単語の解釈などを一通りテキストにしてもらっていたのである。

どんだけヤル気あるねん。

私は朝から夕飯の買い物を済ませゴリオ(仮名)のオタクの巣窟を大掃除し、期限の迫った自分のレポートの最終チェックをして提出。
それからオットの買い物と食事に付き合い、補習から帰ったゴリオとクラスメイトを勉強部屋兼お食事処であるファミレスまで車で送ったところだった。

もう一日は終わったも同然の気分だったが、友人が行くなら、私も行かなくてはなるまい。
「観光ガイド」になることなど、一生なくとも。

友人の家は交通の便が悪いので私が車で迎えに行き、一緒に実地研修の集合場所に向かった。

私が住む町は町の中心部にごちゃごちゃと細かな歴史的建造物やその跡が残っている。
多くは現存していないものの、「〇〇跡」と書かれた石碑が数百メートルおきにある。

そんな町の中に、数年前、建築物を建替えのために掘り起こしたら、下から珍しい遺構が出てきましたよ、ということで、保存することになったものがあるのだ。
現在そこは遺跡発掘現場のように保存され、誰でも見学できるようになっている。
遺構が建っていたのは、400年だか500年ほど前のほんの5年間だけだったそうだ。
なのに日本と当時の諸外国との関わりを、その5年間建っていただけの建造物から読み解くわれらがYOU。

「観光ガイド養成講座」の先生であり、学者であるYOUは、観光地となっている遺構の、自治体が作成した説明文にも突っ込みを入れずにはいられない。
勿論それは明らかに「ショーグン」と「カンパク」を間違えているのだから自治体側のミスなのだが、何しろ読み手にとっては「カンパク」より「ショーグン」の方がわかるんだからそれでも良いではないか(英語のパンフレットだし)。

それを見逃せないのがYOUのYOUたる所以だろう。

それにしても、小さな町中の半径2キロほどのエリアに、よくもこれほどの「情熱」を注げるものだ。
知らなかった町の謎を次々と解き明かすYOUの話は、予想外に面白い。

私たち一行は見慣れた、そして散々見飽きた町の中に、数百年前の歴史をたどりながら歩いた。

友人も私も、昔の出来事が今こんな形で残っていると説明された一つ一つに目を見張り、
「へーーーーっ!」とか「はーーーーっ!」とかポカンと口を開けて感心するのみ。




さて、この時初めて知ったのだが、
この「養成講座」を企画したのは私の恩師だった。

阿保面下げた昔の教え子の私に、恩師は言い放った。

「要するにね、企画しなきゃ始まらないのよ。」

「あなたが前に立てた企画、あれと同じでしょ。あんなの考え出さなきゃ、こんなことできないわよ。」

・・・・・・・・・・・・・・・。

言葉もなかった。

私は以前、今の仕事に就く前に、
自分が進めていた講座の企画のことで、この先生にとてもお世話になっていたのだ。

因果応報・・・・。

ちょっと違うのかもしれないが、そんな言葉がグルグルと頭の中を駆け巡ったのだった。



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2016
06.20

週末の午後

Category: 日常のこと
高校時代の友人は、設計の仕事をしている。

なのになぜだか会社で翻訳をする部署に回され、
そこで一緒に働くYOUに悩まされているらしい。

仮にそのYOUをPさんとしておこう。

Pさんは友人の発音を一語一語訂正しながら、話す。
どんな会話も全て彼の『その発音は・・・ちゃう!』に遮られ、
小さな彼らの部署は彼の弾丸トークの独壇場となる。

或る時は『今週末はバーベキューやろうよ』と誘ってきた。
友人は几帳面なので、早速自宅の庭に設置するバーベキューコンロのことなどを考え、
旦那に都合を聞き、パーティーのメンバーに頭を巡らせたそうだが、
散々2人で計画を練った挙句、
『・・・・・・・ってことで、ジョークだから~~。バーイ!』と去っていった。

毎日毎日彼女は笑いと歯ぎしりの狭間で仕事をしている。

私ともう一人の友人は『Pさん』が目に浮かぶようで、大爆笑だ。

新手のギャグと嘘を仕込んでは職場にやって来るYOU。
NYで生まれ、世界中を転々としている彼は、『世界中に彼女がいるんだ』と豪語するそうだが、
週末に彼が何をしているのかは会社の誰にも謎のままだそうだ。

さて、いちいち発音にケチをつけられ、いい加減頭に来た友人は、
『あたし、今人生で一番英語勉強してんのよっ!』と鼻息荒くPにギャフンと言わせるために
努力を続けている。

そんな友人の話に散々笑わせてもらった私は、ある日1枚のチラシを貰った。

「英語観光ガイド養成講座」と書いてある。

週末に1時間半ずつ11月まで5000円で英語を習うことができるという。

講師は英国随一を誇る大学を卒業後、米国随一の大学で博士号をゲットというバリバリのイギリス人。

素敵な発音に触れることができて英語が上達するなら5000円は安い。

私は友人に「こんな講座あるけど、どう?」と「お知らせ」をし、
『Pさん』に逆襲をもくろむ彼女は即それに乗った。

さて、土曜の午後、ちょっと緊張しながら会場に座った私たち。

「英語観光ガイド養成講座」は、美しく聞き取りやすい英語の弾丸トークで
1時間半をジェットコースターのように駆け抜けた。

「英語観光ガイド養成講座」とは、先生の「観光地オタク」と「大学での専門分野」が見事に結合した『講義』を只々黙って聞くものであった。
あとは自分たちでレジュメにある英語に肉付けし、「専門用語による専門知識」を外国人観光客に話せるように勉強しろ、というのだ。
観光地の話なのに、あまりに専門的過ぎて、彼の論文の一部であるらしい資料に載っている単語は、携帯の英単語帳にすら載っていない。

参加者はほとんど私たちより年長の、仕事をリタイアしているに違いない方々のようだったが、皆適切な場面で頷き、笑っている。

こんな年齢で(失礼)弾丸英語についていけるんだ・・・・・・・・・・・・・・・・。

友人と私は、自分たちが住む町の『観光地』の知識を6世紀あたりまで遡ってその道のYOUに教えられ、
とんでもない『場違い感』でフラフラになりながらオットというタクシーを呼んだ。
帰りにお茶するのを楽しみにしていたのに、もうそれどころではない。

覚えたところで到底『Pさん』には使うチャンスもない専門用語を英語で覚えてくるように宿題を出され、
オットタクシーの中で友人と私は其々が聞き取った『講義』の内容を確認し合うのに忙しかった。

別れ際に『また来週ね~~~~!』と言った私に、友人が
『えぇ~~~~~!?』と叫んだのも、無理はない。

友人のリベンジ、道のり遠し・・・・・。







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2016
06.18

教える側にも夢がある

Category: ネット記事
名伯楽、佐藤信夫先生のインタビューがスポルティーバに掲載されておりました。

記事構成は例の奴ですが、信夫先生の言葉はやはり重みのあるもので、
じ~んとしました。

http://sportiva.shueisha.co.jp/clm/othersports/2016/06/17/50_2/index.php

コーチ歴50年。フィギュアスケート界の名伯楽が語る「私の指導法」

連載・佐藤信夫コーチの「教え、教えられ」(1)

私が「コーチ」という名前をきちんと使ったのは1968年5月からですが、66年に選手を辞めて、それからまもなく指導の道に入ったから、今年でちょうど50年になります。50年にわたる指導の中で、今、一番思っているのは、50年経っても技術の進歩は尽きないということです。今後、フィギュアスケートの技術がどのような進歩をとげるのか、正直言って私にもよくわかりません。

フィギュアスケート・コーチの役目は、スケートの技術を教えることです。しかし、それだけではありません。本番で実力を発揮するには、自分をどうコントロールすべきかを研究する心理学の要素が必要になります。バランスを失わないようにするにはどうすべきか、あるいは速い回転力を得るにはどうすべきかを研究するバイオメカニクス(生体力学)の要素も必要になります。どのスポーツでも言われる、いわゆる「心・技・体」をバランスよく鍛えることです。

スポーツというのは自分で楽しんでいくものだと思います。だけど、競技生活は一人の人間の力だけでは成り立たない。大勢の人の力を借りて成り立つものです。われわれの時代はマンツーマンという言葉でひとくくりにしていましたけれど、今はもうマンツーマンではなく、一つのチームとして動かざるを得ません。

そうやって時代が変わってきた中で、選手たちはどうしていくべきなのか。こういう言葉を使うのも、決めつけるのも好きじゃないですけれども、やはりいろいろなことに「感謝」することを忘れちゃならないでしょうね。フィギュアスケートのコーチはスケート技術を教えるだけではなく、「感謝」ができる人間を育てることも大きな仕事。そう思っているので、指導する上での苦労は言い始めたらきりがありません。

それでもやはり、教える側にも夢があるということが原動力になるんじゃないかと思います。
教えていて喜びを一番感じるのは、教え子が「こんなこと、できるわけがないじゃないか」と思っていたことが、気がついたらふっと簡単にやれるようになっていたときです。

同じことをいくら繰り返しやっても変化しなかったのに、ある域が過ぎたら、いとも簡単にできていたということがある。年に1回か2回、そういうことを感じる瞬間があります。それは本当に不思議な体験ですし、理屈では解明できない出来事です。若い頃からずっと技術を積み上げてきた人が、その道を究めることができるのと同じことかもしれません。なかなかできなかったことでも、努力を積み重ねれば、ある日突然、スーッとこなせるようになるのです。

どの選手に対しても、初めは無から接することを心がけています。だんだんやっていくうちに「この人はこういう方向に進むのがいいかな」「どういう方向に進みたいと思っているのかな」「でも、もうちょっとこっちのほうがいいんじゃないのか」と、いろいろな可能性を見出していく。

フィギュアスケートを教えるにあたり、具体的な最初の一歩は、道具について考えることです。そう、スケート靴です。靴が合っているか、ブレードがゆがんでないか。もしゆがんでいれば素直なスケートを覚えられませんから、きちんとバランスが取れるものをあてがうことが必要です。

その上で一番重要なのは、「氷って何だ」ということです。「氷って、こんなに滑っちゃうものなんだ」ということを体に覚えさせることは、ものすごく大切だと思っています。

氷の上を滑るというのは、日常生活の中にはないものです。陸上を走る経験は誰にでもあります。水泳もないといえばないかもしれませんが、水に浸かるということはあるじゃないですか。だけど、氷の上に立つということは生活の中にはほとんどない。だからまず、氷ってどんなものなのかということを体感させ、次に、どうやったら素直に立てるのかを感じてもらう。

立てるようになったら、体重移動をすると進むんだ、ということを教えていきます。しっかりと段階を踏んで素直に学ぶことができれば、後々、とても楽ですよね。自分の力で移動するのではない。自分の体重移動によって勝手に動いていっちゃうんだよ、ということを教えることが大切になります。そこで、「あっ、こんな感じで氷の上を移動していくんだ」ということを知った子どもたちは幸せです。
 これが「スケーティング」というものです。

(つづく)



佐藤先生が「スケーティング」と言ったら、有香さんや小塚君を思い出さずにはいられません。

「教える側にも夢がある」

こういった情熱を秘めてなお、ソチの斜めな立ち姿。
「この道50年」を感じてしまいます。

「スケート靴」という道具から始まり、「氷って何だ」を知る。

マスターと呼ばれるだけのことはありますね。(*^-^*)
satou.png

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2016
06.11

11段階ってどんだけよ

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160611-00000041-jij-spo

出来栄え点拡大へ=18年平昌五輪後から―フィギュア
時事通信 6月11日(土)10時21分配信

 国際スケート連盟(ISU)は10日までクロアチアのドブロブニクで開いた総会で、フィギュアスケートでジャンプなどの技をジャッジが評価する出来栄え点(GOE)を、現行の7段階から11段階まで拡大することを決めた。適用は2018年平昌五輪後のシーズンから。

 技術委員会は10段階への変更を総会に提案したが、ISU幹部は「最大で11段階まで拡大することになる」と話した。11段階なら、5点からマイナス5点の得点幅になる見込みという。

 男子では4回転ジャンプの種類と数が増え、羽生結弦(ANA)が歴代世界最高得点を更新しており、高度化する技術水準に採点法を適応させるのが狙い。昨季、羽生をはじめトップ選手はGOEで3点満点を得ることが多くなっていた。 




他にもちんぱんの匿名制廃止とか、平松再選とか、新会長には前副会長とか、何かと動きがあるようですが、ルールに関してはぽんちゃん後のことのようで、ますますわかりづらい「興行」になるような・・・。

それにしても、マイナス5点のGOEって、どんだけ?
こんなのつけられるくらいだったら、
私なら最初からそんな技やりたくないわな。

まんまの点数差っ引かれないにしろ、
綺麗にミスなく「加点がもらえる演技」さえすりゃ良いのでしょうか。
特に女子ですが。

それにしても、これまでもそうだったように、
ルールの問題ではなく、運用の問題になるんでございましょうね。

高難度構成に偏ると選手の身体が守れない。
GOEでちんぱんの裁量幅が広がるとそれはそれで「あちらの都合」がつけやすくなるでしょうし。

なんとも落としどころの難しい競技です。


こちらの動画、素晴らしいのですが、この全てのジャンプにつけられた、
なんと少なすぎるGOE!
なんだかなーと思うのです。




でも最近思います。

不謹慎かもしれませんが、それでも諸々のイラッとする部分も含めて、
フィギュアスケートって面白いのかも、と。


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2016
06.08

「チェロの旧約聖書」らしい

Category: 浅田真央
出していたレポートが返却された。

一つは、不合格(今時そんな風には言わないが)。

へこむ。これはへこむ。

もう次のレポートの資料読み込みを始めているというのに、再提出とは・・・・とほほ。


元気を取り戻すには、違うことを考えるのが一番。

というわけで、

バッハなマオを考えてみる。

あの「淡々系」がハマると泣く法則が発動。

2人組チェロ奏者、「2CELLOS」のハウザーが弾くチェロスイート。
クラッシックは弾かないわけではない彼らなのに、観客の笑いがなんとも・・・。




彼らの真骨頂はやはりこちら


http://allabout.co.jp/gm/gc/464237/

浅田真央選手が使う「チェロ・スイート」とは?

ALL ABOUT 趣味
クラシック音楽ガイド 大塚 晋


フィギュアスケートの浅田真央選手が6月1日に会見を行い、来季のエキシビションに使う曲を「バッハ」の「チェロベースの曲」と明かしたそうだ。関係者によると「チェロ・スイート」とのこと。果たしてどのような曲なのだろうか。

「チェロ・スイート」とは「無伴奏チェロ組曲」のこと

「チェロ・スイート」、つまり「Suiten für Violoncello solo」は、日本では「無伴奏チェロ組曲」と呼ばれている。チェロはヴァイオリンと同属の楽器で、より大きく、コントラバスよりは小さく、座って足で挟んで抱くように弾く楽器だ。

この曲は”無伴奏”というだけあって、伴奏を伴わず、チェロ1台だけで弾く曲。

今に至る西洋音楽の基礎を確立し “音楽の父”と称されるヨハン・セバスチャン・バッハ(1685年~1750年)により作られたが、実は長い間忘れ去られた曲だった。しかし、20世紀最大のチェリストであるパブロ・カザルスが1890年に楽譜店で発見。真価を見抜き演奏したことでチェロの”旧約聖書”と言われるようになり、現在ではチェリストにとって最重要な曲として認識されている。このあたりも、ソチ五輪で思うような結果を出せず休養していたが、現役続行を表明し、再びその才能を、真価を問う浅田選手にとても合った選曲と言える。

具体的にどのような曲なのかというと、話は少し難しくなる。というのも「組曲」というように、調性が同一の6曲が1つのセットで構成され、6曲×6組の計36曲からなるので、浅田選手が一体どの曲で演技するのかが正確には分からないのだ。だが恐らく、最も著名な組曲第1番の第1曲、つまり全曲の最初の曲である「前奏曲」のことだろうと思われる。

全曲中で最初に奏でられる「前奏曲」

この組曲第1番の前奏曲はト長調(主和音はソシレ)の曲で、ソレシラシレシレ、ソレシラシレシレと、淀みなく分散和音的に始まり展開していく。これは馴染みのあるハ長調(主和音はドミソ)に転調すると、ドソミレミソミソとなる。当然ながらドミソの和音が最も安定した音となるわけだが、ドソミと、より幅の広い形でまず音階を駆け上がり、そして一気に上がった反動で一音下がりレ、そしてなびくようにもう一度ミに上がったあと、同じ主和音のソに降り、再度ミソと繰り返す。レ以外はドミソという主和音の音であり、とても強固。レも、駆け上がったミから惰性で一音下がるだけだから、より自然な流れ・美しさとなっている。

そして、本来の調性では、ソレと始まるわけだが、これはチェロにとってとても重要な意味を持つ。というのはこの2音は4本の弦を持つチェロの開放弦の音に相当するからだ。開放弦とは、左手で弦を押さえずに出せる音のこと。つまり張ったままの弦を弾けば出る音。それゆえ指の押さえ方に左右されず、その楽器の音がストレートに強く豊かに響く音だ。浅田真央が揺らぎない安定した分散和音、しかも最も音の響く音で演技を始めるのは、女王の風格を感じさせるに十分だろう。それは決していやらしい風格ではなく、飾りのない、真の強さを持つ堂々たる演技を引き立てるだろう。

曲は同様の音型ながら、次第に砂の上を行く水が次第に行き先を変えるように、じわじわと淀みのなさの中で変容していく。それは様々な技を繰り出していく様に合うだろうし、成長し変化し続ける浅田選手の姿をも連想させる。

そしてこの流れは、曲のちょうど半分を超えた22小節にて大きく変わる。それまで淀みなく16分音符により語られてきたが、ここにおいて、それまでの最高音であるレの音が延ばされ、一つの物語が終わる。代わりに始まるのが、低音から歌われるラシドレミ#ファソラという音階。前半の分散和音よりさらに滑らかに、それこそ氷上を滑るように新たなうねりが作られる。曲に合わせて、ここから浅田選手の演技が変化を見せるのかもしれない。

やがてうねりはラの音を中心に音階が交互に奏され、次にレを中心にした音階の変容に移り、最後、高音でソシレシソシソシという、曲の冒頭部を逆にしたような分散和音が現れ、最後の最後はソシソという堂々たる主和音で終わる。

浅田真央選手が使ってきた音楽というと、エキシビションではチャップリンの「スマイル」や「メリー・ポピンズ」などの映画音楽やミュージカル音楽。ショートやフリーでは、ショパンのノクターン 第2番変ホ長調 作品9の2や、ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番など、オーケストラ曲、ピアノの曲が多かった印象がある。

そうした中での今回のチェロ1本という、シンプルながら綿々と紡がれる豊かな音流は、今までとはまた違う、彼女の新たな魅力・世界を堂々と魅せてくれる気がする。素晴らしい演技と共に、音楽とのマッチングも楽しみたい。




はい、楽しみです。
Comment:2
2016
06.05

齢80歳の興奮

Category: 日常のこと
バレーボールのリオ予選にすっかりハマりこんでいた80歳の母。

最近少し元気になった彼女は、

「もう~心臓がバクバクいうんだわー」と、コワいことを言いながら日本チームの応援を続けている。

そういえば、彼女の母は、相撲が好きだった。

千代の富士の全盛期。
毎日毎日「あの千代めがっ!あの千代がっ!」と、
他の力士を寄せ付けない強さに文句言うのが元気の素だった。

千代が強ければ強いほど威勢の良さが増していく。
なので場所が終わると途端に口数が減る婆様だった。

その娘である私の母は、若い頃は全く祖母に似る気配はなかったのだが、
ここにきて、やはり母娘だなあと思うのだ。

バレーボール男子のサーブの決まらなさを散々言うだけ言いながら、
今日はゴリオ(仮名)の試合場へ向かった。

ゴリオ(仮名)は何というか、先輩の怪我の具合でポジションを変えられるので、
シューズも気持ちもどっちでも行けるように準備はしていたようだ。

結局今日はあまり走らないで良い方のポジションだった。

試合が始まると母が猛烈な勢いで言いだした。

「ゴリオもあんたも大体太り過ぎなんだから、少しは食べるのやめたらいいんだよ。
だからあんなに走れないんだよっ。
ほら、見てごらんよ。
ちっともボールに触れないじゃないかっ!
どうしてすぐ下敷きになって寝てるんだよっ!
あの“ずんぐりむっくり”めがっ!」

注:ずんぐりむっくりとは
背が低くて太っているさま。物が太くて短いさまを強めていう語(語源由来辞典より)



「お母さん、あのさ、ゴリオ(仮名)は今日、そういう役目なんだよ。
自分のチームがボールをキープできるように身体を張ってるんだからね。
ゴリオは今日走る役目じゃないんだよ。」

彼は私たちが知らない間にトライしていたそうだが、
そんなことはどうでも良い80歳の勢いは止まらず、イキイキと“ずんぐりむっくり”を罵り続けている。

「大体もっと痩せるスポーツをさせると良かったんだよ。
何だってこんなこと(失礼)させるのか、あたしゃあんたの気が知れないよ。
頭だけ使う部活動はないのかね。
ま、親の子だから仕方ないよねっ。」

・・・・・。

この婆様の怖いところは、これをおっとりとニッコリ笑顔で言ってのけることである。

彼女の言葉が聞こえないところで見ている人には、
優し気なおばあちゃんがニコニコと娘と語り合っているようにしか見えなかっただろう。



「ああ、面白かった。
今日のバレーボールはフランス戦だよ。
きっと良く眠れるよ。」

そう言って、ゴリオ(仮名)の試合も含め3試合も見続けた彼女は、
意気揚々とグラウンドから引き揚げたのだった。





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