2015
09.28

「やりきらなきゃ」 by 真王さま

Category: 浅田真央
JO番宣でこんなこと言ってたのね!

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JO番宣/ 復帰戦に秘めた思い 

ジャンプについて

「ジャンプ技術は昨シーズンの世界選手権と変わらない状態まで持ってきてるんですけど。
アクセルが決まったとたんに、あ、いけるって思いました。」



トリプルアクセルについて

「複雑ですけど、やっぱり、挑戦することはとても嬉しいことですし、
私も私もって。
私しか飛んでなかったので。
でも、私も負けてられないなって思います。正直な気持ちは。」




復帰戦について

「楽しみでもあり、ワクワクでもあり。
ドキドキでもあり。
いろんな感情はありますけど、
自分が望んで戻ってきた選手生活なので。
ひとつひとつ試合をかみしめながら
味わいながら、
できればいいなと思います。」



こちらから飛びます↓
JO番宣/ 復帰の理由とは、彼女の魅力とは

JO番宣/ 復帰の本当の理由

「自分の技術的にも
自分が表現したいことに関しても
まだまだできるなって
思ったのもひとつですし
やっぱり 最終的には

オリンピックでまた最高の演技をしたい
っていう思いがあります。

年齢的にもまだまだ 年齢の上の方でも頑張っている人もいるのに
まだやめちゃだめだろうなって
そういう思いもあったんです。

できるところまでやっぱり、やりきらなきゃだめだろうなって。」



浅田真央、どこまで行くんでしょう。



ダダ漏れの涙を拭く大きなバスタオルとオペラグラスはもうバッグに入っているのです。

友人宅は、たまアリから10分。

10月の週末、私に空きがあるのはこの日だけ。
奇跡のようです。
台風さえ来なければ、
ドキドキしすぎて卒倒しなければ
会えるはず。

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2015
09.26

オリ急とカーテンのロザリオ

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クリスティー生誕125年記念特集、ということで、
AXNミステリで延々とポワロを見続け、
マープルものに入ったところだ。

オリエント急行を改めて見た後
カーテンを見ると
この2作の一繋がりに
私には到底理解できないであろう重さを見てしまう。

先日、職場の同僚と四方山話を延々としていて、
ついでに言われたことを思い出していた。

「僕達は、皆自分たちの神が唯一絶対だと思ってるよ。君たち日本人の信仰はアニミズム( animism)に近いのかな。」と。



うーん(゜-゜)

私に関してはもしかしたらそうかもしれないけど、それじゃいけないのかい?

彼は自分の先祖の系譜にも詳しく、誇りに思っていることは言葉の端々に伺える。
私にはそういった感覚もない。
先祖は、日本人だから。
それで十分だったから。


同僚の言葉によれば、少なくとも私に関しては、それだから難民問題や世界で起こる紛争なんかについてもイマイチ理解ができないらしい。


以下、ネタバレも含みますのでご注意。


さて、アガサ・クリスティーは信心深い人だったそうだが、彼女の推理小説にも、度々神父、牧師、シスター、教会やそこに集う人々が描かれる。

ポワロが眠る前にはロザリオを手に祈る姿がドラマにも描かれている。

オリエント急行で、犯人たちを警察に突き出さず、去っていくデイヴィッド・スーシェの演技は素晴らしかった。
その手にはロザリオが握られていた。

オリエント急行の冒頭、ポワロが真実を突き付け、追い詰めた兵士が自殺する。
兵士の同僚に、ポワロは責められる。

「死ななければならないほどのことを彼がやったのか。たった一度の過ちだったのに。」

ポワロは認めようとしない。
悪は悪、正義は正義、どちらかしかないとでも言うように。

ポワロはそれからイギリスに戻る途中、イスタンブールで不貞を働いた罪でリンチに遭う女性を見かける。
彼はその凄惨な姿を見ても、「彼女もこうなることはわかっていてやった。」と動じていない。

その後乗り込んだオリエント急行で、またしても事件が起こる。

事件関係者は最後までポワロに訴える。

「神様でもお許しにならない罪もあるのです。」



その前にも、大事なセリフがある。

「人間は、正義が行われないとき、弱くなります。」





そのシチュエーションは、そっくりそのまま
ポワロ最後の事件である
「カーテン」で、ポワロの目の前に突きつけられる。

大切な友人、ヘイスティングスを守るため、ポワロは神に許しを乞いながら自らの手で犯人に裁きを下す。

それが果たして許されることだったのか否かは、見ているものに委ねられる。

最後に心臓発作が起きた時、ポワロが手に取ったのは、薬ではなくロザリオだった。

私はカトリック信者ではないのだが、
親しかったシスターに、美しいメダイやロザリオを頂いて、マリア像まで持っていた。

実家に置いてきたままのそれらは、私の思い出であるが、それ以上の意味はない。

ポワロが握りしめたロザリオの重さとは全く別物である。

エンターテイメントとして楽しんだドラマを、こうして重く受け止める日も来るのかと
不思議な気持ちだ。

何故ポワロ最後の事件のタイトルが「カーテン」であったのか。

最初に読んだ時から漠然と思っていた。

ポワロは「カーテン」の向こうに行ったのだと。

彼は舞台の幕を引いた。

自ら。


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2015
09.23

気持ちは決まっています (キリッ!)

Category: 浅田真央
日本経済新聞 電子版
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気持ちは決まっています 浅田真央、再び(ルポ迫真)
2015/9/22 9:18日本経済新聞 電子版

JR新横浜駅から日産スタジアム方向へ歩いて5分、浅田真央(24)が生まれた1990年にオープンした新横浜スケートセンターが見えてくる。ここを指導拠点とするコーチの佐藤信夫(73)の元を浅田が1人で訪ねてきた。時は今年の「桜の花が散る頃だった」。

 佐藤の言葉を借りれば、その表情は「不退転の気持ちが絶対あった」もの。1年離れた競技スケートに復帰する固い決意の表れだ。「いつもながら唐突。前置きなく、いきなり結論ありきだから」。思い出す佐藤も苦笑いするばかり。こうなったら浅田を翻意させることは誰もできない。

 「自然と試合が恋しくなった」。5月18日、毎夏恒例のアイスショー「THE ICE」に向けた記者会見で、浅田は正式に復帰表明した。マネジメント会社IMGが浅田と連絡を取ったのはゴールデンウイーク明け。浅田が突然「(会見の場で)現役続行を伝える」と言ってきた。周囲は仰天した。

 佐藤は3月に1度相談を受けていた。「大変なことだから『よく考えなさい』って言った。それっきり」。ほかの選手の指導で、浅田の練習拠点である中京大には度々通ったが、滑る浅田を見たことはなかった。相談も忘れかけていたころ、「結論」を聞かされた。

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現役続行宣言後のアイスショーで笑顔を見せる浅田真央(愛知県長久手市)=共同




 再びリンクに立った浅田は以前とは違う。かつては練習中、他人を遮断して独りになろうとした。いまは他のスケーターの輪の中に平気で入っていくし、佐藤の妻でコーチの久美子らと女同士で盛り上がる。

 「以前は注目されすぎて、見ていてかわいそうだったけれど、普通の人になってきた。大切なことだと思います」。復帰の意志を伝えに来た時も、自分の言葉できちんと説明した。「随分大人になった」

 6月、浅田は単身カナダのトロントに飛び、自らレンタカーを運転して人気振付師のローリー・ニコルを訪ねた。9日間スタジオで一緒に音楽を聴き、リンクで6~8時間をともに過ごした。「真央は私の目の前でどんどん変化している」。浅田を14歳のころから知るニコルの提案に、想像もしない表情、動きで浅田が応える。「『あ、それ取り入れよう』って。真央も(創作の)過程を楽しみ、一緒につくっていく場面が増えた」

 まじめで少し従順すぎ、自分をあまり出さない。将来が想像できなかった少女が、母の死、2度の五輪、休養……。つらい時期を経て開眼した。

「考え方が柔軟になった。(スケートだけでなく)人生には素晴らしいことがたくさんあると考えて働く方が健康的だわ」。ニコルが思う理想の女性、「官能的で強くて勇気ある女性」を演じる時が来た。

 復帰して最初に取り組むフリーは、イタリアの作曲家プッチーニの「マダム・バタフライ」だ。悲恋の蝶々夫人を演じる浅田は語る。「切ない話だけれど、自分の意思を持って、希望に満ちた強い女性を演じたい」

 世界を見渡せば若い選手の台頭は著しい。「キャリアにケチがつく」「もう十分」「また見たい」。決断するまでにはいろんな意見に耳を傾けた。葛藤もあったに違いない。ただ、同じ名古屋出身で憧れの先輩、伊藤みどり(92年アルベールビル冬季五輪銀メダル)の言葉は胸にしみた。「後悔しないように決断してほしい」。やりたくてもやれない時は来る――ならば浅田はやる。

 現役続行宣言から約2カ月後、「THE ICE」で初めて大観衆の前に登場した浅田ははじけた。休憩時間はトークショーをし、自ら振り付けたフィナーレの振りを観客に教え、「一緒に踊りましょう」と呼びかける。出演者が着たTシャツもデザインしていた。

 同ショーの振り付けを2007年の初回から担当する坂上美紀は驚いた。「責任感はもともと強いけれど、『私のショーだから頑張らないと』という感覚が生まれたみたい。でも昔より楽しそう。『自分の居場所はここだ』って戻ってきたからかな」

 恋しくなって戻ってきたスケートのリンク。「ハッピーな気持ちが強いか」と聞かれた浅田はしばらく沈黙した。競技の世界は楽しいだけの道でないことを誰よりも知っている。「気持ちは決まっています」。ひと呼吸置いて、きっぱりと答えた。(敬称略)

 3度目の優勝を飾った世界選手権から1年半を経て、来月3日「ジャパン・オープン」で競技復帰する浅田を追う。



やはり、先日のパトちゃん記事を思い出しました。

勿論、スケートに対する考え方は其々でしょうが。
休養中のアスリートとしての、彼の言葉の一つ一つが、浅田真央に重なります。

一線で長く戦い続け、ソチ後に競技から1年間離れた二人。

フィギュアスケートの潮流は、この一年で大きく変わったように見えるし
偉大な選手達の復帰で、また勢力図は変わると思われます。

JOはもうすぐ。



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2015
09.21

桜の勇者

Category: スポーツ
いやもう、夕べからウザかった。

誰あろう、オットだ。

「今夜、日本代表、南アフリカ戦だからっ!」

ハイハイ。

Jスポだけでは足りなかったらしく、地上波でやっと流した「録画放送」まで両方撮って、一日中見ていた。

私はフモフモさんのところでじっくりフモさん解説を読んでいたのだが、
オット解説は隣でずーっと続くのでうるさくて集中できない。

ゲームも面白かった(どころではなかったが)が、解説も実況も一言も聞き逃せない面白さだった。

Jスポ現地解説は村上晃一さん。
心中はいかばかりかと思いましたが、解説は冷静でしたね。

実況の矢野武さん、
熱かったですね。

Jスポの実況は最後のトライの時
「やったあーーーーーーーっっっ!!!!」でした。

地上波は速攻で録画消去しましたので、証拠はありませんが、

私はこの耳で聞きましたわ。


「ゴおおおおおおおおおおおおーーーーーーーーーるっ!」

地上波。

安保の時も散々でしたが、
断末魔でしょうか。

ラグビーと言えば、五郎丸さんの本を読んだ感想など書いておりましたが。
私が書いた感想では計り知れないと思いますが、これ、本当に良い本でございました。
アスリート本


記事で面白かったのがこちら。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150920-00000041-dal-spo

日本ラグビー金星はどれだけすごい?
例えが人気 桐谷美玲が吉田沙保里に勝つようなもの!?

デイリースポーツ 9月20日(日)13時19分配信

ラグビーW杯イングランド大会1次リーグB組の初戦で、日本が過去優勝2回の強豪・南アフリカを34-32で撃破する大金星を挙げた。「世紀の大番狂わせ」、「W杯史上最大の衝撃」と世界を驚かせたこの勝利のすごさをラグビーを知らない人に伝えようとする動きが、ネット上で広まっている。

 まず、他の競技で説明するケース。サッカーで言うと、「日本がアルゼンチンやイタリアに勝つようなもの」とする声があったが、これはまだ考えられうるレベル。野球で「高校生がソフトバンクに勝つ」であるとか、突拍子もないケースではレスリングで「桐谷美玲が吉田沙保里に勝つくらいすごい」というものまであり、歴史的偉業を目の当たりにした興奮が伝わってくる。

 アニメ・漫画を引き合いにしている例も目立った。例えば「ドラゴンボール」を題材にした「ヤムチャがベジータに勝つ」というもの。「ドラゴンボール」を知らない人にとっては逆に分かりにくくなってしまうかもしれないが、作品終盤では表舞台に登場することも少なくなったキャラクターのヤムチャが、主人公・孫悟空のライバルであるベジータを倒すということは、作品ファンならすぐに「あり得ないこと」ということが分かる。

 また、プロレス・格闘漫画の金字塔「キン肉マン」から弱小キャラのカニベースが悪魔将軍に勝つようなもの。「機動戦士ガンダム」で「フラウ・ボウ(主人公アムロ・レイの幼馴染み)がシャア(アムロのライバル)の乗るジオングを撃墜する」ようなものという例えもあった。

 もともと、ラグビーは番狂わせの少ないスポーツと言われている。接触プレーが多いため、実力のあるチームがそのまま勝つケースが大半で、それだけに人々の興奮も大きく、多様な“例え”につながっているようだ。



大きな相手を確実に仕留める超低いタックル。
モールであそこまで押し負けしなかった。
フルバックにフォワードがあそこまで付いて走って行ける。

高校野球の清宮選手が、「走れるデブになりたい」と言っていたのをどこかで聞いた。
あれはきっと、お父様が口にされるラグビー用語じゃないのかしら。

日本代表、走れる大男だらけ。(これは褒め言葉です!)

歴史的快挙は、間違いないと思う。
でも、それだけの準備ができていたのだとも思う。
五郎丸選手の本にあれほど飾りがなかったのは、
「本物」だったからだと思う。
戦う準備、勝つ準備をしてきた男たちだった。

それが、一端メディアに乗ってしまえば。
このお祭り騒ぎ。
この実況の涙声。

フィギュアスケートと比べちゃいけないのは百も承知。
でも他のどの競技を見ても、いつも思うことは同じ。

同じ日本代表で戦う選手に、
ことフィギュアスケートに関して特に浅田選手に対して
メディアは何を書いてきたのか、報道してきたのか。

色々思い出して、
スーッと冷めていく根性曲がりの私。



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2015
09.19

ミヤケン先生の美意識


ああ、揺れる。

こんな男前なインタビューを読んでしまったら。

ヤマト先生の写真と動向を知るためにブログを追っているミヤケン先生に

グーッと持っていかれてしまいそうではありませんか。

やはり、一度でいいから、
試合のための、ミヤケン先生VS浅田真央の作品を見てみたい。
そうだったらいいのにな♪と、心底思ったインタビュー。


http://sports.yahoo.co.jp/column/detail/201509160006-spnavi

振付師・宮本賢二が語る過去の教え子たち
「高橋大輔は何をやらせても格好良い」

スポーツナビ 2015年9月17日(木)

衣装だけではなく、爪の色まで指定

――今季も数多くの振り付けを担当していますが、インスピレーションを蓄積するために普段からやっていることはありますか?

 音楽をたくさん聴きますし、普段生活している中で、人間がする自然な動きや歩く様子なんかを注意深く見ています。よく行っているのは動物園や水族館ですね。そういう生き物の動きを見て覚えるようにはしています。

――具体的に生物のどういう動きを参考にしているのですか?

 鳥が羽ばたく動きなんかでも、小鳥と大きな鳥では違います。あとは、葉っぱが揺れるところ、旗が揺らめくところとか。小さな波や大きな波など、そういう自然なものをいろいろ見て、動きを蓄えておくようにしています。

――実際にリンクで滑る選手を見て振り付けを考えていくそうですが、どういう部分に着目しているのですか?

 選手のスケーティングですね。まず、基本になるスケーティングを見させてもらって、この選手のどこがきれいなのか、どこがあまり良くない部分なのかというのを見ています。あとは、表情であったり髪型であったり、あるいは普段の手の動きとかを見て、自然に出ている動きを取り入れるようにしています。

――衣装に対して意見は出しますか?

 僕が振り付けを担当した選手だけ、衣装を作ってくれる専属の方がいるんです。振り付けのイメージだったり、この曲だと青の方が似合うとか、赤の方が似合うとかというのを衣装さんに伝えて、デザインをしてもらい、でき上がりまで関わっています。

――選手にも基本こういう衣装を着てという感じでオファーを出す?

 はい。衣装だけではなく、髪型も髪飾りやお団子の位置について言いますし、眉毛の書き方や爪の色など全部指定します。すごく切ない曲や悲しい曲で、情景は秋というときにピンクの衣装を着られても困りますしね(笑)。

――依頼を断ることも?

 いっぱいありますね。基準として、週6日以上練習しない人には振り付けをしません。あとは体脂肪だとかも見ています。どんなに上手でも、一流じゃない人は振り付けはしないです。やはり一生懸命練習している選手が一流だと思うので。

――今まで高橋大輔さんや鈴木明子さんのような成熟したスケーターにも振り付けていました。そういう選手に対して振り付けを行うときと、まだ一般的に表現力が未熟なノービスやジュニアの選手に振り付ける場合とで、それぞれどのような点に注意していますか?

 成熟した選手はより美しく、より格好良く見えるように振り付けていますね。小さい子には分かりやすく、どうやったら大きく見えるかなど、体の動かし方を丁寧に教えるようにしています。

――この子は覚えが早いなという選手はいましたか?

 若い子だと宮原知子ちゃん(関大中・高スケート部)や永井優香ちゃん(駒場学園高)、安原綾菜ちゃん(関西大学)や島田高志郎くん(就実学園)なんかは早かったですね。

――今までで一番お気に入りのプログラムは高橋さんの『eye』だったということをメディアでもおっしゃっていますが、それはどういったところが最高だったと思えるのでしょうか?

 もう全部です。曲もそうだし、ジャンプもそうだし、スケーティングもステップも表現もすべて好きです。選曲の時点で、高橋大輔からcobaさんというアーティストで好きな曲があるんだと言われて、でも曲名は分からないと。そう言えば「俺もすごい好きな曲がある」と持っていったら、それが偶然一緒だったんですよ。まずはその偶然から「何かある」と思って。


 それで、作っていったらやっぱり素晴らしい。あのときはルールでステップが2つあったんですけど、どっちもレベル4もとっているし、つなぎもしっかりある。僕は本当に世界一のプログラムだと思っています。


――最高のプログラムができたのはなぜだったのでしょうか?

 選手と先生の努力だと思います。そこに僕がちょっと振り付けで参加させていただいたというくらいです。

――最高のプログラムはどのようなときにできると考えていますか?

 一生懸命にみんなが頑張ったときですかね。そんなポッとアイデアが出てパッとやったものが素晴らしいものだとは思わないですし、僕自身が振り付けたプログラムで順番はないんですけど、一生懸命みんなで作ったものはすべて最高のものだと思っています。


――ご自身が振り付けを担当した中で、一番インスピレーションを掻き立てられた選手は誰ですか?

 全員ですね。高橋大輔はもちろんすごいなと思うし、小さい子でも例えば言ったことを勘違いして動いたものが素晴らしくきれいだったりとか、どの選手にもいつも驚かされるんです。だから本当に全員がすごいなと思います。


(取材・文:大橋護良/スポーツナビ)



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http://sports.yahoo.co.jp/column/detail/201509170004-spnavi?p=2

「選手のこだわりをより美しく見せたい」
フィギュア振付師・宮本賢二が持つ信念

スポーツナビ2015年9月18日(金) 11:00



最も影響を受けた振付師

――振付師としてリスペクトしている方、ライバル視している方はいますか?


 もういっぱいいます。樋口豊先生、樋口美穂子先生もそうだし、ローリー(・ニコル)、ニコライ(・モロゾフ)、デヴィッド(・ウィルソン)、シェイリーン(・ボーン)もそう。ライバル視なんてできません。あの人たちのプログラムをいつも盗んでますからね。まねはしませんよ。コピーもしませんけど、「ええ勉強になるわ〜」っていつも見ています。あ、あとパスカーレ(・カメレンゴ)も入れておいてください。何かで読んだら怒られる(笑)。


――たとえばローリーさんはどこがすごいなと思いますか?

 あの人は上半身の使い方がうまい。あとローリーさんはやっぱりルールに則ってというのが上手ですよね。ステップはレベルをしっかり取る。スピンの時間もきちんと取る。それをレベルを取るためだけにやる、ここは表現するところと使い分けない。全部が一緒に見えて、一つの作品として素晴らしいなと思います。

――モロゾフさんは?

 激しいですよね、表現の仕方が。あと感情をよく出せるというか。そういうプログラムが素晴らしいと思います。


――最後に付け足したパスカーレさんは?

 あの人は格好良く見せるのがうまいですよね。あと男性らしさ、女性らしさというのを見せるのが上手だなと思います。

――それらを全部取り入れたものが宮本さんのプログラムになりますか?
 
そうなりたいなと思うんですけどね。日本では樋口美穂子先生もやっぱり曲の理解が素晴らしいし、それをどう選手に伝えるかというのもうまい。樋口豊先生もこう自分の「こうなってほしい」という美的感覚がすごい。美意識も高いし、そういったところを見習いたいなと思っています。


――一番影響を受けた振り付け師は?

 それは樋口豊先生ですかね。「私は振付師じゃない」と言われるんですけど、僕は弟子だったので、やっぱりあの人の下でやっていて良かったなといつも思います。

――具体的にどのようなところに影響を受けていますか?

 普段の生活のところが一番ですね。さっき話した靴をそろえるだとか。やっぱりそうしたところが氷の上で出るんですよ。普段だらしない人は、氷の上でもだらしなく見える。普段の生活がリンクの上でも出ると僕は思っています。僕が受け持っている選手は、みんなとてもきれいにしていますね



~中略~

――今後、振り付けをしてみたい外国人選手はいますか?

 ポリーナ・エドモンズ(米国)やデニス・テン(カザフスタン)ですね。海外だったらそういう人たちをやってみたいなと思います。

――その理由は?


 デニス・テンは表現が素晴らしい。そしてやっぱりスケートが非常に上手なんですよね。ポリーナはどんな種類のどんな表現でも、どんな色をつけてもいろいろできそうだなと。すごく真ん中にいる選手というか、偏っていないので、いろいろ表現ができるんだろうなといつも思います。逆に、一番振り付けをしたくないのはステファン・ランビエールです。あの人はすごすぎる


――具体的に何が?

 全部です。スケーターからしたら、あの人のスケートはおかしいんですよ(笑)。「えっ、そんなことするの?」というようなことばっかりするので、スケーターが見ていて一番おもしろい人です。あの人からもし振り付けの話が来たら、たぶん僕は断る選択も考えるだろうなと思います。


――それでも是非と言われたら?

 言われたらやりますけど、なんかすごい緊張するな。あの人はもう別世界だなと思います。

――振付師としての理想像はありますか?


 常に4番手以下の存在でありたいです。選手、保護者、コーチの下でありたいです。なぜなら振付師は裏方だから。常にその人たちの意見を聞くようにして、選手が一番良くなるように考えていたいなと思います。

(取材・文:大橋護良/スポーツナビ)



豊先生の美意識、入ってるんですね。
KENJIの部屋でのゲストを凌ぐ華とオーラもそうですが、
器がデカい感じがすごいと思います。
プロフェッショナルにつながる狭義であるとか、男気とか、
男前な方です。

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浅田選手の振付、衣装、細部にわたるまで一度ミヤケン先生でよろしくお願いしたいです。

真央選手は多分、ランビクラスでしょうから、もしかすると断りたくなるかもしれませんが、ファンからすれば衣装まで、というところが魅力的。

タラソワプロが見たいのは勿論ですが、ミヤケン先生真央選手も見てみたいなあ。

二人の美意識がどんな作品になるのか。
妄想で終わるのでしょうか・・・・。
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2015
09.16

動画期

Category: 浅田真央
このところ、仕事に追われている。

やっと連休にたどりついたところでゼーゼー言っている。

連休中には、何とか目鼻をつけて終わらせてしまいたい。('ω')

こんな時でも、大体シーズンに入る前には、氷河期ならぬ、動画期がある。

今日は浅田真央シニアEX特集。

見応えあり。

最後の「This Little Light of Mine 」に感じていた「見たことない」感。
今朝見ていて、
パトリックのインタビューを思い出した。

"I need to please myself, first and foremost, and I think that in itself will make me successful.”
「僕は僕自身がまず楽しまなくちゃと思っている。それが僕に成功をもたらすと思うからね。」


現役のスケーターが大舞台を終え、シーズンを休むと決めた時。

アイスショーとはいえ、観客の前で滑る時には心持が違っただろう。

スケーター自身が滑ることを楽しもうとする姿に、これまでとは違う余裕を感じた。

43分もある長い動画だが、飽きることがない。

https://www.youtube.com/watch?v=M4gPhOWk_lo




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2015
09.13

もももすももももものうち

Category:
言葉は、聞くにつけ発するにつけ、
耳にする時、ある種の気持ちよさが生まれる瞬間がある。

子どもに読み聞かせた本を捨てられず、時折手に取る。

あの時、絵本を読んでいて楽しかったのは息子なのか、私だったのか。

彼は私の声に敏感だった。

緊急手術で生まれた息子だった。
取り上げた瞬間、へその緒は取らずとも落ちたそうだ。
間一髪だった。

彼と私の初対面は、生後4日目くらいだったか。

声をかけると、「ハッ」としたように体をばたつかせ、
呼吸のために少し斜めにしてあった保育器の寝床を上へとずり上がり、
落ちそうになった。

こいつ、元気やん。
しかも、私の声を覚えていやがる。

歩行器につかまって、立っているのがやっとだった私は、
まだわが子を抱くことすらできなかった。

名前もまだついていなかった彼に。

せっかく私の声を覚えているのなら、
声を聞かせれば安心するかもしれない。
もっと聴かせてやりたい。
でもちっぽけな赤子に、何を語ればいいのかわからなかった。

仕方ないので、巨人が中日に負けて悔しかった話をした。

それから、彼が泣く時は、
おんぶにだっこだけでなく、
歌も歌ったが、どうも赤子をあやすのにはリズムが合わない歌ばかり。
そこで適当に作り話をした。

「母ちゃんの名はマドレーヌで、フランスから来ました。年は20歳。よろしく。」とか
全く、くだらない嘘ばかり。

語ることで癒されていたのは、
彼だったのか
私だったのか。

例えば

「桃太郎」を声に出して読んでみる。



「ひとつたべるとじゅうにんりき、
ふたつたべるとひゃくにんりき、
みっつたべるとせんにんりき。」

「ももたろう」
いもとようこ/文絵 金の星社 より




ばあさまが せんたくをしていると、
おおきな ももが
つんぶく かんぶく
つんぶく かんぶく
ながれてきました。


「ももたろう」
岩崎京子/文 宇野文雄/絵
フレーベル館より



「つんぶく かんぶく」の「ぶく」と発音する時の楽しさ。
「ひとつたべると じゅうにんりき」と謳うように言葉にする気持ちの良さ。 


桃が川上から流れてくるとき、「どんぶらこ」とは限らないのも面白い。

ある日、おばあさんが、川のそばで、せっせと洗濯をしていますと、川上から、大きな桃が一つ、

「ドンブラコッコ、スッコッコ。
ドンブラコッコ、スッコッコ。」

 と流れて来きました。


「桃太郎」 楠山正雄/著より
底本:「日本の神話と十大昔話」講談社学術文庫、講談社



きびだんごの分け方も色々である。
赤羽さんの挿絵が最高。
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「こしにつけたのは なんですか」
「にっぽんいちのきびだんご」
「一つ ください、おともします」
「それでは おまえに わけてやろう。 これさえ たべれば 十にんりき」


「ももたろう」 松居直/文 赤羽末吉/画 福音館書店



私が愛してやまない「ももたろう」は、本の行方がわからないので桃太郎の言い回しが書けなくて残念。

桃太郎が
大見得切ってる感じの本。
誰の書いた桃太郎だったろうか?


ここからは私が読んで楽しかっただけで、息子に読んだわけではない。
大人が読んで楽しい桃太郎かもしれない。

ちょっと七億さん(詳しくはナナオクプリーズのサイトへどうぞhttp://7oku.hatenablog.com/entry/2013/11/24/151104)が書くパロディっぽい「桃太郎」は芥川龍之介の手によるもの。


「桃太郎さん。桃太郎さん。お腰に下げたのは何でございます?」
「これは日本一の黍団子だ。」
 桃太郎は得意そうに返事をした。勿論実際は日本一かどうか、そんなことは彼にも怪しかったのである。けれども犬は黍団子と聞くと、たちまち彼の側へ歩み寄った。
「一つ下さい。お伴しましょう。」
 桃太郎は咄嗟に算盤を取った。
「一つはやられぬ。半分やろう。」

「桃太郎」 芥川龍之介/著より 
底本:「芥川龍之介全集5」ちくま文庫、筑摩書房


芥川の描くケチな桃太郎は「青空文庫」で読むことができる。http://www.aozora.gr.jp/cards/000879/files/100_15253.html

この桃太郎、終わり方もシュール。

人間の知らない山の奥に雲霧を破った桃の木は今日もなお昔のように、累々と無数の実をつけている。勿論桃太郎を孕んでいた実だけはとうに谷川を流れ去ってしまった。しかし未来の天才はまだそれらの実の中に何人とも知らず眠っている。あの大きい八咫鴉は今度はいつこの木の梢へもう一度姿を露すであろう? ああ、未来の天才はまだそれらの実の中に何人とも知らず眠っている。……

「桃太郎」 芥川龍之介/著より 
底本:「芥川龍之介全集5」ちくま文庫、筑摩書房



近未来である。
SFみたいだ。
こちらは鬼たちの行く末の描き方も読みどころであった。
参ったなあ、と思う。


でもどうせなら、こんな結末がいいな、と思わないでもないのがこちら

「それからのおにがしま」 川崎 洋/著 国松 エリカ/画 岩崎書店



鬼退治のあとの鬼が島。やがて鬼たちと人間たちの交流が始まる。子どもどうしが遊び、橋がかけられ、鬼の娘と人間の若者の結婚式も。



現実はもっと厳しいのだ、と思う向きには
こちらの一癖も、二癖もある「ももたろう」も、いいかもしれない。



「ももたろう―だれでも知っているあの有名な」 五味太郎/著 絵本館
シニカルだ。


で、結局のところ、「川から流れてきた桃は、一体どこから来たのだろう?」という疑問に答えてくれるシリアスな絵本。



「ももの里」 毛利 まさみち/著 リブリオ出版

絶版なのが残念なので、復刻版、出してほしい。


今思い出しても、
息子は話の中身など、聞いてはいなかったと思う。
ただ、私の声さえ聴くことができれば、それでよかったのだろう。

私には、声に出して読む楽しみが残った。

息子は成長し、おサルからゴリラになったが、
今も私の嘘話を時々うっかり信じ込む。

佐野洋子さんが息子さんに語った、「お母さんのむかしばなし」のような
素敵な話が語れればよいのだけれど。




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2015
09.12

ミステリー in パラダイス シーズン4 (基本情報間違いだらけ(;^ω^))

Category: TV番組
ミステリー in パラダイス シーズン4 ←AXNミステリに飛びます。


以下、自分のための覚書程度の内容ですが、多少ネタバレ的な部分も含むかもしれません。



ドウェインと署長を除く主要キャラが、なんとシーズン1から総入れ替え。

シーズン4、スタート時のチームオノレー署

p02glgtk.jpg

ここにJP Hooperなる22歳の「ベイビー」が入って来るということで。
こんな顔ぶれに。

MP1.png

シーズン1、2でリチャード・プール警部補を演じたベン・ミラーは、生まれた子どもと過ごす時間が取れず、長期の撮影に家族を同行できなかったことが、降板の理由になったようで。
こちらの記事ですね。↓
http://www.express.co.uk/showbiz/tv-radio/452878/Actor-Ben-Miller-on-dramatic-exit-from-BBC-s-Death-In-Paradise

そういうことだったのね。



シーズン3の冒頭はリチャード警部補が亡くなり、
シーズン4の冒頭ではあのフィデルがセントルチアに栄転して、いなくなっている。

で、本家BBCではすでに、カミールまで「過去の登場人物」になっているではありませんか!

どこに行っちゃうの?
フランスに?




で、気になるのがグッドマン警部補とカミールの恋の行方。
こちらのサイトからお借りしました。
http://www.fashion-fit.us/camille.htm
image015.jpg

このサラ・マーティンス(Sara Martins)はフランスの女優さん。
ミステリーinパラダイスがイギリスデビュー作だという。
BBCの情報では、ポルトガル系フランス人、ということだろうか。

セント・マリー島もフランス領からイギリス領になった島。
ああっ!
前回も調べたのに、完全に勘違い!
マダガスカルのセント・マリー島と違って、カリブ海に浮かぶって書いてあるんだから、架空の島だそうです!


ドラマもイギリスBBCだけではなく、フランスとの合作だそうだ。

なのでフランスの女優さんも器用されているということだったらしい。


カミール役のサラは大人気。
ファンは降板を本当に残念がっている模様です。

こちらの動画にカミールの悩む様子が少しだけ。





ドラマの動画も沢山上がっています。

AXNミステリでは、まだ2話までしか見ていませんが、どんな展開を見せるのか、8話まで楽しみ。

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2015
09.11

風邪にはストナ

Category: 日常のこと
「風邪ひかなくても買います」と書いたからには、一刻も早くドラッグストアに走らなくては、と思っていたら
丁度息子が熱を出して帰ってきた。

おお、なんと親孝行な。

ストナには言うに言われぬ恩義を感じているためか、
すっかり大人買いする気でドラッグストアに意気揚々と入った。


わざわざお店の人に、商品名で
ストナ、買いたいんですけど」って、普通言わないと思うのだ。

でも、この勢いなら、何でも言える。気がした。

「ストナ、買いたいんですけど」

・・・ストナ製品は、他の風邪薬のド派手な色合いの中で、特に目立っている様子でもなかった。

ストナシリーズ、せっかく浅田選手を起用したのに
うちの近くのドラッグストアでは、
地味に一角を埋めているだけだった。

なぜこれを使わないのだ?

sato1.png


そう思いつつも、二人の真央がおススメのジェルタイプではなく

これを買った。

1040_stona_daytime.jpg
小青竜湯エキス配合

かぜの諸症状に効果をあらわす小青竜湯(しょうせいりゅうとう)エキスを配合しています。
抗ヒスタミン剤が入っていないかぜ薬です。



学校を休めない息子に、眠くならない、漢方入りの風邪薬。
丁度いい。

あの美しい白黒真央ちゃんのおかげで、すごく効きそうな気がする。

ただ、風邪薬の大人買いは、勢いだけでは無理だった。

stona2.png

このCM一つで、佐藤製薬さんは、きっと多くのファンの気持ちを掴んだことだろう。

グッズがあったらいいのに、とふと考える。


サトちゃんが真央ちゃんの衣装を着てるバージョンプレゼントとか。
sutona3.png



(゜-゜)うーん。




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2015
09.10

バカ息子たち

Category:
大雨で、大変なことになっている。
信じられない光景。

救助を待つ方たちの気持ちを考えると、
胃がキュッとなる。
一人でも多く助けたいと
救助の方々も必死だろう。
どうか助かりますように。



オットの実家も大きな川の傍にある。
舅は昔ダムの決壊を経験していたので、
実家の建て直しの時は、地盤から作り直した。

近所の人から笑われたそうだが、
それでもひときわ高くし直した土地に、家を建てた。

舅が亡くなって、7回忌を迎えた日、
また大雨で河川の氾濫が起きた。
法事で集まっていた私たちもみな、避難所に逃れた。

それでも、舅の建てた家は、近所で一件だけ、床上浸水を免れた。

オットはニュースを見ながら男泣きに泣いている。
色々、思い出すことがあったらしい。

水ほど恐ろしいものはない。
偉い舅だったと思う。

そんな舅に、顔だけはそっくりに生まれたのが
我が家の息子である。






私の息子はサルだった
佐野洋子/著 新潮社 2015年

佐野洋子さんの死後見つかった原稿で、息子さんに関するものを集めて編まれた本。
思春期になった息子さんから、「オレのことは書くな」と言われ、
それでも佐野さんがこっそり三人称で書きためていたものらしい。

本の帯に西原理恵子さんが書いている。

「佐野さんは、100万回息子を抱きしめ、100万回突き放す」

今、その本を同僚に貸しているため不確かなのだが、
多分、このように書かれていると思う。

帯で本を買ったようなものだ。

最後の息子さんの「あとがき」がとても素敵だ。
表紙も息子さん作。

甘くなく、でも、優しい。


仕事の休憩中にこの本を読んでいたら、
普段は物静かな同僚が、

「それ、どんな感じですか?」と。

私も読みかけだったので、
「うーん、私の息子もサルだったんで、読んでるんですけど。
帯もサイバラさんで、つい読みたくなって。
ま、サルの本です。」

すると物静かな彼女が突然、
「うちのも!
うちも手のつけようのないサルだったんです!
サイバラさんの『ああ息子』読みました?
あれを何度も読んで、自分を慰めてきましたっ!」

驚きだった。

「私もっ!」
思わず手を取り合っていた。

その時、やはり男の子を持つ少し若い女子が寄ってきた。
「息子の話なんですか?」

物静かさんが、いつもの彼女とは別人のようにデカい声で言った。
「そうそうそう!お宅も息子さんよね。サイバラさんの『ああ息子』はいいわよ!
ゲラゲラ笑って、ああ、明日も生きていけるって、思えるわよ。」

ほそーい彼女の身体からほとばしる勢いがまた、
驚きだった。

その日、我が家にある『ああ息子』を若い方の女子に貸すことを約束し、
本棚から久しぶりにその本を手に取った。

どこから読んでも、いまだに笑える。

今、これを息子が読んだらどう思うだろう。

読ませてみた。

笑わない。

真面目な顔して読んでいる。

「これさ、いい話だよね。」

「は?」

どうやら、彼が開いているのは
「○んちがもれそうな男の子」のページだ。

「これが、いい話か?」

「うん。オレなら、もう漏らしてるか、振り切ってトイレ行ってる。」

「爆笑でしょ?」

「いや、オレも、昔、一生懸命だったなって。
毎日が、一生懸命だった。
なんか、そういうの思い出した。
必死だったこと、思い出した。
これは、いい話だよ。」

「・・・。」

「母ちゃんには他人事だろうけど、
オレたち、一生懸命やってたんだ。あの頃だって。
これ、オレには笑えない。」


ちょっと、泣きそうだった。

翌日、その話を物静かさんにした。

「・・・当事者って、そういうものだったのかなあ。
その本、次は私に貸してね。うちのはもうないから。
うちのバカ息子にも、読ませてみよう。」

清野とおるの「バカ男子」、
青沼 貴子の「かわいいころを過ぎたら」

この2冊と、佐野さんの本をとりあえず彼女には渡した。

「ああ息子」は若い女子ママに。

わが子を、「バカ息子」と呼んではばからない同僚に、
なんだか救われるような、ホッとするような、
不思議な気持ちだった。

息子との距離を測ることは、難しい。

どんどん成長していく一方、
ひょっこり子供のままの部分も
危うさを含んで残る。

自分の心の内を言葉にすることもあまりなく。
どう扱ってよいのかわからなくなることもある。

「男の子は違う星から来たと思わなくっちゃ、やってられないわ。」
物静かさんが言った通り。









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2015
09.07

レモン連想

Category:
キャデラック・レコードの話から、『レッド・ツェッペリンの「レモン・ソング」は、ウルフの「キリング・フロア」がオリジナルである』
という記述を見つけ、早速youtubeで聴いていたのだが。

心地よいのは、ベースの音のせいか。

「レモン・ソング」「キリング・フロア」は、歌詞を読む限り、彼らの歌が生むビッグマネーを搾取するレナード側のような人々に向けた気持ちの吐露のようだ。

後でレナード・チェスについて調べ直すと、映画とはずいぶん違う印象の方でした。
大きく、暖かく、歌い手を家族のように思っていた方だったのではと今は思います。
こういう方もいたからこそ、音楽シーンも、差別も、時代が動いたのではと思いました。


彼らの楽曲の歌詞には、女性との恋愛に模して、言うに言えない鬱憤を歌に託したものも多いとどこかで読んだが、これもその一つか。

で、「レモン」・・・。
「檸檬」

聴いているうちに、又吉さんの「火花」を読みながら、
心の奥で「誰だったっけ?同じ空気を持った人がいた」と思っていたその人が、

梶井基次郎だったと思い当たった。
「檸檬」を書いた人である。

青空文庫にもある。

檸檬
梶井基次郎
http://www.aozora.gr.jp/cards/000074/files/424_19826.html

短編なので、つい、読み直してしまった。

睡眠が足りなくなるはずだ。
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2015
09.06

キャデラック・レコード・ラバーズ・オンリー

Category: 映画の話

「キャデラック・レコード ~音楽でアメリカを変えた人々の物語~」Cadillac Records


たまたまテレビをつけたら、こんなに素敵な映画が。

cadillacrecords.png



http://www.cinematoday.jp/movie/T0007617
シネマ・トゥデイより

1950年代のシカゴを中心に、伝説的なレコード・レーベル、チェス・レコードと所属アーティストたちの盛衰を描く実話ドラマ。監督は『彼らの目は神を見ていた』のダーネル・マーティン。チェス・レコードを立ち上げたレナード・チェスをエイドリアン・ブロディ、グラミー賞受賞シンガー、エタ・ジェイムズをビヨンセが演じている。偉大なミュージシャンたちの波乱に満ちた半生と、彼らを熱演した出演陣から目が離せない。



http://american-life.jp/special/cadillac-records/index.html

「AMERICAN LIFE MAGAZINE」
より

ストーリー:
1941年、ポーランド移民のレナード・チェス(エイドリアン・ブロディ)は、キャデラックを乗り回すことを夢見てシカゴの黒人街にクラブをオープンする。一方、ギター一本でシカゴにやってきた南部の黒人マディ・ウォーターズ(ジェフリー・ライト)は、若く衝動的なハーモニカ奏者リトル・ウォルターとブルースバンドを結成し、家族同様に付き合うようになる。ある日クラブで演奏する彼らを見て、マディの音楽がビジネスになると感じたレナードは、マディをレコーディングに誘い、チェス・レコードを立ち上げる。

そうしてレナードとマディは楽曲のプロモーションのためラジオ局を巡る旅に出る。黒人差別があからさまだった時代、二人は奇異な眼差しで見られるが、レナードは「ビジネスパートナーは家族と同じ」と意に介さない。世間の思惑に反してレコードは大ヒット、レナードはマディを称えキャデラックを贈る。マディはチャンスをくれたレナードに感謝し、「誘われても移籍はしない」と誓うのだった。

シカゴで最高のスタジオを構えた二人に加えて、作曲家のウィリー・ディクソン、シンガーのハウリン・ウルフを迎え、チェス・レコードはチャートを席巻する。マディは男が憧れ女性が焦がれるヒーローとなり、ウォルターはソロでもヒットを飛ばし、レナードは彼らから“白人の父”と慕われた。
皆が“音楽・キャデラック・女・人生”を謳歌し有頂天だったが、レナードもマディも家庭を顧みず、ウォルターは酒やドラッグに溺れていく。ついにウォルターは白人警官とトラブルを起こし、レナードに見放されてしまう・・・。



067405H2.jpg


スタッフ
監督・脚本: ダーネル・マーティン
製作総指揮: ビヨンセ・ノウルズ / マーク・レヴィン
製作: アンドリュー・ラック / ソフィア・ソンダーヴァン
編集: ピーター・C・フランク
撮影: アナスタス・ミコス
音楽: テレンス・ブランチャード
衣装デザイン: ジョネッタ・ブーン

キャスト
レナード・チェス:エイドリアン・ブロディ
マディ・ウォーターズ:ジェフリー・ライト
エタ・ジェームズ:ビヨンセ・ノウルズ
リトル・ウォルター:コロンバス・ショート
チャック・ベリー:モス・デフ
レベッタ・チェス:エマニュエル・シュリーキー
ウィリー・ディクソン:セドリック・ジ・エンターテイナー
ジェニーヴァ・ウェイト:ガブリエル・ユニオン
ハウリン・ウルフ:イーモン・ウォーカー
タミー・ブランチャード
ノーマン・リーダス



制作がビヨンセ。

オースティン・パワーズでは散々だったビヨンセだが、この映画では制作総指揮の他、エタ・ジェームズとして出演。
『ドリームガールズ』より際立った、素晴らしい歌姫だったと思う。
ダイアナ・ロスを演じた時には彼女の実際の声質に合わせてトーンを落として歌ったという話だったと思うが、この映画の彼女は、歌だけでなく演技でも際立っていた。


先日キング牧師を描いた初めての映画、「グローリー」を見たばかり。

非常に近い時代を描きながら、全く違うアプローチだが、こちらも「グローリー」に負けない素晴らしさだった。

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http://www.allmovie.com/movie/v429778
「ALLMOVIE」
こちらのサイトによれば、

「チェス・レコードはいち早くブルースの才能を持つアーティストたちの【ホーム】として世間に認められたレーベル。しかし彼らの音楽を世界に届ける、その道のりは容易いものではなかった。」



なぜ彼らの成功への道のりが大変なものだったのか。
人種差別が根強く残る中、音楽だけでシカゴから世界を席巻するに至った彼ら。
その途中に立ちはだかったものは、差別だけではなかった。


この映画の抜きん出ていることは、チェス・レコードの抱えた問題が、ただ「差別される側だった彼ら」という視点にのみ置かれておらず、彼ら自身が抱えていた愛とセックス、そしてドラッグの問題を同時に描いていた点に見ることができると思う。

マディ・ウォーターズ、リトル・ウォルター、ウィリー・ディクソン、ハウリン・ウルフ、エタ・ジェームズそしてチャック・ベリー。

チャック・ベリーの逸話は誰もが聞いたことのあるような話ではあったが、無駄のない演出で成功している。

群像劇でもあるこの映画にはあちこちに心をギュッと掴まれるエピソードや、印象的なショットが織り込まれている。

ブルースを音楽のメインストリームに乗せ、そこから波及した彼らの音はローリングストーンズ、ビートルズなどにも受け継がれていく。

マディたちの元に、イギリスから「坊や」だったローリングストーンズが訪れる。
マディは思う。

「イギリスの若者たちが追随した。黒人をアメリカ人だとは、誰も思っていなかったようだが。」



だが、ミックと思われる若者は笑顔でこう挨拶する。

「Mr.ウォーターズ、僕達、あなたの大ファンです。あなたなんです。僕たちが一緒にいる理由は。(字幕では“僕たちの目標だ”ですね)バンド名はあなたの歌にちなみました。“ローリング・ストーン”」



「ストーンズ、ビートルズ、フリートウッド・マック、ツェッペリン、クランプトン・・・誰もが知っている名だ。」



マディの曲をカバーしたストーンズの歌がヒットチャートを駆け上る。

アンプで音を増幅させることで彼独自の音作りをしたという天才ブルース・ハープ奏者リトル。
その彼に、ヒットに拘るレナードは、「アンプを外せ」と命じた。
リトルを庇えなかったマディ。

彼の短すぎた命に責任を感じながらも、マディ自身も時代に翻弄される。

マディがウィリーと共にイギリスへ初めて向かった時。
飛行機を降りる彼の足先にはレッドカーペットが敷かれ、彼の脳裏に一瞬、荒れた土地を耕す過ぎた日がよぎる。

彼を取り囲むのは、大勢の記者やカメラマンたち。

どんな成功した姿よりも、印象に残る演出。

のちに、ウィリー・ディクスンはチェス・レコードから、ようやく自分が書いた曲の印税を貰う権利を勝ち取った。
彼の遺族が旧チェス・レコードの建物を買い取ったのは1993年、ブルース・アーティストの支援を行っている。

R&B、ロックンロール、ヒップホップ、どれも彼らの血が流れている。
「ブルーズ」が音楽のビッグバンを起こした。

「ブルーズ」、と言っている。
この部分のナレーション、ウィリー役の嬉しさの滲む声。
誇りに思う気持ちが、声と独特のリズムのある言葉にあふれる。


映画で実際に演奏して歌ったクールな俳優陣。

彼らの粋な立ち姿に、山田詠美の「ソウル・ミュージック・ラバーズ・オンリー」を思い出していた。



彼女はこの短編集のあとがきにこう書き残している。

「私は黒人が好きである。何故なら慣れ親しんでいるから。自堕落でやさしくて感情を優先させる自意識の強過ぎる、そして愛に貪欲な彼らが大好きである。」 ~山田詠美/著 角川文庫 昭和62年初版 あとがきより~



彼女の言う、「愛に貪欲な彼ら」に、この映画で出会えた気がした。

音楽で世界を変えた。
でもその素顔は、愛情深く、時に不器用で、熱い血の流れる男たち。


今、「ソウル・ミュージック・ラバーズ・オンリー」は幻冬舎から出ている新しい装丁でしかAmazonには載っていないようだ。
角川版の装丁が大好きだった私は、この本を繰り返し読んだあの頃から30年近くも経っていることに、ちょっと驚いている。




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2015
09.06

カゼに一撃!

Category: 浅田真央
http://www.stona.jp/

佐藤製薬さん。
やりましたね。
すっごい、素敵です。

かっちょ良すぎて、のけぞりました。

風邪ひかなくても買いますから、お願いですから、いっぱいCM流して。

sato1.png


WEB限定Movieはこちらから➡ http://www.stona.jp/cm/
リンクしていません。

sato2.png

こんな真央を見たかった、と心底思います。

ソチ前にやっとけよ、ともちょっぴり思ってしまいました。

でも、素晴らしいです!

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2015
09.05

「とことん孤独でありながら」

鎌倉市図書館のツイート「学校がつらい子は図書館へ」 一時は削除も検討
http://www.huffingtonpost.jp/2015/08/26/kamakurashi-library_n_8046562.html

神奈川県鎌倉市の鎌倉市中央図書館が8月26日、Twitterの公式アカウントから「学校が始まるのが死ぬほどつらい子は、図書館へいらっしゃい」と呼びかけた投稿に対し、反響が広まっている。投稿から1日が経過し、Twitterでは6万RTを超えているほか、新聞社やネットメディアが報道、多くの人たちの共感を呼んで鎌倉市図書館に対する賞賛の声が上がっているが、市教育委員会内部で同日、ツイートの削除を検討していたことが明らかになった。

学校教育に対し、不適切ともとられる表現を使っていたためだ。しかし、図書館側がその意図を説明、好意的な反響も多かったことから、削除はしない判断を下したという。




鎌倉市教委、図書館ツイート削除を検討 理由は「不登校を助長する」からではなかった
http://news.livedoor.com/article/detail/10524483/


~前略~

「死ぬ」の言葉が自殺を誘発すると議論に

一方で、「学校を休んで図書館へいらっしゃい」という表現は、鎌倉市教委の内部で問題になったと一部で報じられた。不登校を助長することにもなって不適切だとの声が出て、ツイートの削除も一時検討されたというものだった。

ところが、市教委の組織内にある図書館の館長にJ-CASTニュースが取材すると、不登校助長というのは誤解で、まったく別の理由から不適切との意見が出たというのだ。

それは、ツイートの中に、「死ぬほどつらい」「死んじゃおうと思ったら」という言葉があることだ。

26日のうちに、市教委の各部署から10人ほどが集まってツイートのことを話し合うと、「これらの言葉は、死を連想させる」としてツイートを削除すべきとの意見が数人から出た。つまり、ツイートを読んだ子供たちの自殺を誘発してしまうのではないか、という懸念だ。それは、新聞社などが特集を組むと自殺を誘発しないかと扱いに慎重になるのと同じことだという。

その後の話し合いの経緯について、館長はこう明かす。

「私も、2学期を迎えるまで子供たちの精神状態は不安定ですので、死を連想させてよいものなのかと疑問に感じ、削除すべきではと一時思っていました。しかし、ツイートの内容としては、『自殺しないでほしい』『図書館は居場所の1つですよ』という意味もありますので、話し合った結果、削除しないでいこうということになったのです」



不登校を助長するとの批判もあるが...

ツイートは不登校を助長するのではないかという意見については、鎌倉市教委内部の話し合いでは出なかったと、図書館長は言う。

ただ、図書館に寄せられている数十件の意見には、「図書館に来た子へのフォローは考えているのか」という批判も寄せられた。つまり、子供をほったらかしにすれば、不登校助長につながるという指摘だ。

公益社団法人「日本図書館協会」による「図書館の自由に関する宣言」(1979年改訂)では、第3条に「図書館は利用者の秘密を守る」とうたわれている。鎌倉市図書館でも、この精神を尊んでおり、小中学生が平日昼間に図書館にいても、声を掛けたり、学校に通報したりはしないという。

司書のツイートで、「一日いても誰も何も言わないよ」とあるのはそのためだ。

とはいえ、不登校助長につながるという批判もあることで、館長は、こう悩みを打ち明ける。

「利用者の秘密を守るのは大原則です。私どもは、専門的な機関でもありませんので、子供たちのフォローは十分にできません。しかし、子供たちを気にしていないわけではなく、見守ってはいるのです。これから先は、どうしたらよいのか、対応を考えないといけないかもしれないですね」

もっとも、自殺を選ぶぐらいなら学校に行くべきではないし、子供たちにとっては、学校だけがすべてでもない。本の世界に浸ることで何かに目覚め、そこから新しい人生が開ける可能性だってある。これを機会に、図書館のあり方などが議論になることもありそうだ。




「とことん孤独でありながら、仲間意識が生まれる不思議な空間」


こう書いたのは、コラムニストの酒井順子さんだ。
彼女がこう書いたのは、「本屋」についてであるが、
図書館についても同じことが言えるのではないかと私は思っている。

先日友人と、この鎌倉の図書館のツイートの話をした時に、
「絶対、教育委員会から横やり入るよね」と話していた。

やはりその通りだったようだが、
この図書館の館長さんは素晴らしい決断をされたと思う。

大人だって同じだ。

生きていくのが辛かった時。
柵がまだ取り付けられていなかった地下鉄の駅のホームでぐっと足を踏み留めた時。

足を向けたのは、本屋か図書館だった。



答えが見つかる気がして。
いつもいたのは本のある場所。

ぎりぎりまで追い詰められた経験のない人は、いい。

学校に行けなくなる理由はそれぞれだろうが、
純粋にサボりたいだけの子どもがどれ程いるだろう。

必ず、理由があるはずだ。

そこに救いの手を差し伸べることもない人々が言う。
「不登校を助長する」と。




ラ・プッツン・エル 6階の引きこもり姫
名木田 恵子 (著)

鎌倉市図書館の記事を読んだのは、丁度この本を読んでいた時だった。

マンションの一室という卵の殻に閉じこもり、自分自身を再生させていった少女。
彼女のような「ラプンツェルの塔」に閉じ込められるのも辛いが、
塔のない人間にとって必要な居場所はどこか。



kamakura1.png

kamakura2.png




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2015
09.04

振付師、アボット?

Figure Skaters Online On September 02, 2015
http://figureskatersonline.com/news/2015/09/02/catching-up-with-jeremy-abbott/

jeremyfeature.jpg

アボの記事があがっていました。

ざっと読んだだけですが。

今季の試合はJOのみに絞って、振付師としてのキャリアを踏み出すという。
引退は示唆せず、今期は休みを取ると言っている。

実のお父様を亡くし、苦労して育ててくれた母と、義父、兄妹たちとの絆が深まった。
生活拠点も兄妹の近くにするか、海外を仕事で回るのもいいかなと。

振付師としては一歩を踏み出したばかりのアボ。

Ashley Cain、 大森勝太朗のショートプログラム、アリッサ・シズニーのエキシを今季は振り付けたという。

大森勝太郎選手はアメリカ在住の男子シングルスケーター。
昨季の全米では17位。
wikiではコリオグラファーにミヤケン先生の名が。

アボの振付、どんな感じなんだろう。

パトリック・チャンと同じようなことを言っている。

「他の選手に教えることは、自身のスケーティングを知ることでもある」と。

振付に関しては楽しんでいるようだ。

自分自身のプログラムの振付に関しては自分の技術がわかっているのでいいが、
他の選手のスキルを鑑みながらの振付は難しい面もあるようだ。
なぜなら彼らにできることが自分にできなかったり、その逆もあるからだ。

「スーパーヒーローになったらどんな力が欲しい?」と聞かれ、
「空飛ぶ能力」と答えたアボ。

落ち着いて見えるが、まだ若いんだよなあ。

このインタビュー、アボの人柄がにじむ、とても良い記事になっていましたので、おススメです。











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2015
09.03

スポーツドクター

Category:


スポーツドクター (集英社文庫)
松樹 剛史 (著)

Amazonより

もっと速く、強く。そのために傷つけた心と体。
高校生の夏希は、スポーツドクター靫矢の助手をしている。過酷な練習で肘を壊した野球少年、過食症の水泳選手——アスリート達の傷を癒そうと奔走する二人の想いを描く長編小説。(解説・辻 秀一)



軽く読める本だったにも関わらず、
色々考えさせられることも多かった。

この本の解説を書かれた辻氏は、ご自身がスポーツドクター。
各章のメインのスポーツ選手達の描写を読んだだけで、全てどこが悪いかすぐにわかったと書いておられた。
それはあまりにもこの本がリアルで、選手たちの抱える心身の問題に迫っていたからだという。

主人公はバスケット部の部長だった高校三年生の夏希。
友人の付き添いで行った病院で、スポーツドクターである靫矢(うつぼや)に、足の故障を見抜かれてしまう。
彼女が痛めていたのは、膝。
前十字靭帯である。

彼女は最後の試合を終え、選手としては終わるが、そのまま靫矢の病院で見習いになる。
そこで彼女が出会うのは、知らず知らず、心身を傷つけてしまった(または傷つけられてしまった)選手達だ。

勝ち負けがついて回る以上、少々無理をしても押し切って競技を続けたい彼ら。
見え隠れする親や指導者たちのエゴ。

ドーピング問題に、セクハラ。
選手にとって、指導者は絶対である。

でも指導者も人格者とは限らない。

主人公の膝の怪我は、高橋大輔と同じ。

この怪我で手術までして現役に復帰することは非常に難しい。
通常なら、ほとんど不可能だということだ。

アスリートの体は、柔軟性がありすぎても、なくても怪我に繋がるという。


高橋大輔は手術後も、2度のオリンピックに出場した。


どれ程の苦悩だったか、想像もできない。
食生活から変えたという彼のその後の節制と努力は、
並大抵ではなかったと思う。

増してや、あの皇帝プル。
彼こそ超人だろう。
副会長の「超人」とはわけが違う。


選手を取り囲む現実はあまりにも厳しい。

また浅田選手の話に戻ってしまうが、
彼女はどの角度から見ても、奇跡。

あのジャンプを、女子で長きにわたって跳び続けてきた。

それも大きなケガなく。

彼女を精神的に弱いと言う人は、
自分がやってみればいいのだ。

スケートだけではない。
日常の節制と鍛錬の積み重ねからである。

昔のウィダーのです。

真央をサポートするプロジェクト
http://genkiryokup.com/mainhp/kenkou/undou2/category10/entry87.html

w1.png

スケ連が中国杯に帯同すると公言した「スポーツドクター」が、選手の側に立ってくれる人であることを祈る。





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2015
09.02

夏の思い出

Category: 日常のこと
2学期が始まった。

私が学生の頃は、夏休みと言えば友人たちと海へ繰り出し、
遠出しては、「夏」を過ごした気になったものだ。

宿題は7月中に終え、進学補習にはクラスで一人だけ参加を拒否して出なかった。

8月は丸々ひと月、遊んで暮らした。

好きなだけ本を読み、好きなだけ寝て、好きなだけ音楽を聴いて過ごした。




今時の子どもは忙しい。

夏休みもずっと補習と練習だったので、息子の生活は夏休みであろうと学校が始まろうとあまり変らない。

逆に新学期になってクラスに戻ると、彼は水を得た魚。

オラオラなスポーツにいまだに馴染めない彼の、唯一の安らぎの場はオタクが揃ったクラスなのである。

「オレはもう、何に萌えても恥ずかしくない。」

何を言っているのかわからなかったが、
つまりはオタクとして生きていても恥ずかしく思わなくてもいい場所に、
戻れて嬉しいということだろう。



この夏
彼の思い出と言えば、

暑い中、激しい運動のし過ぎで血尿と蛋白尿がひどくなり、
病院通いしたことと。

公園で仲間と「鬼ごっこ」して遊んでいたら、
強面な彼らは近所の人に怖がられ、通報されて
おまわりさんに「厳重注意」されたことくらいであろうか。

夏の思い出が、「泌尿器科」と「厳重注意の鬼ごっこ」だけなんて。

オタク仲間の元に帰れて、良かったね。

そっと目頭を押さえたくなる新学期なのだった。

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2015
09.01

意地悪言うから

Category: 迷探偵モンク
デザインのことなんか、何にもわからない素人が、みんなで意地悪言うから
身を引くことにしたからっ!

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150901-00000109-spnannex-spo
五輪エンブレム 使用中止を正式決定 大会組織委員会


http://www.sponichi.co.jp/sports/news/2015/09/01/kiji/K20150901011046800.html
 舛添都知事 佐野氏に「裏切られた感じ」
エンブレム問題、説明求める


http://www.hochi.co.jp/topics/20150901-OHT1T50091.html
猪瀬前都知事、エンブレム使用中止に「責任が問われるだろう」

http://www.hochi.co.jp/entertainment/20150901-OHT1T50108.html
尾木ママ、佐野氏五輪エンブレム使用中止「当然」判断「遅い」


http://www.hochi.co.jp/topics/20150901-OHT1T50118.html
舛添都知事「残念ですが」 佐野氏エンブレム“使用中止”

首相に向かっては何でもかんでも「任命責任」「説明責任」を求める方々も、この件に関して、記事は「責任の所在」に触れることなく報道。

あらまあ。

「裏切られた」とはどのお口がっ!!!!!!!!!!!!

あちこちで色々書かれておられる「デザイナー」は同胞のお方であられたはずですが。

責任をなすり合うことはしても、選んだ自分たちを被害者にすり替えるくらいの面々、だーれも「責任」なんて取らないんでございましょう。

また、あべちゃんのせいにでもするのかしら?

あっという間に3万を10万にしたかと思ったら、×4にしちゃったりするんだから
言ったもん勝ち。

記者会見が始まりました。

「おれらに責任、ないから」

これだけを言うために、JOCの事務そーちょーさんがわけのわからない屁理屈をこねていらっしゃいます。

審査委員会の「クローズゾ」な場では、デザイナーとしてはよくある話


だそうです。

「ドット」の丸と、「日の丸」の丸の違いをブツブツ言ったかと思ったら、

「デザイン界の理解としては、佐野さんの9分割されたデザインの基本、それはピリオドとは全く違うものと認識できるものであって、佐野さんの言う通り、佐野さんのオリジナルとして認識されると、デザイン界としてはそういう理解である」


ドットとピリオドも、違うものではありませんでしょうか。

「専門家」のデザイン界ではこのデザインでOKだけど、一般国民の理解を得られないから、「専門家」ではない我々も懸念を持った、とかおっしゃってます。

へー、まさか今度はド素人のくせにうるさいこと言う「一般国民」のせいですか?


「専門家」はデザインは盗用だとは判断しないし、デザインも模倣とは見なさないけれども、
デザイナーの家族にまで誹謗中傷されるということで。

多分、痛いところを突かれたんでしょう。
選考課程とか、ご親族関係とか。

「原作者である佐野氏」自らが取り下げを、ということで、組織委員会もそれを認めた、んですって。

ほうほう。

そういう撤回の仕方もあるのねえ。

「無知な一般国民」の感情に「配慮してやった」
「いけずな一般国民」が家族に色々言うから「取り下げるしかなかった」

ほー。

あくまでもデザインはパクっていないと。

あくまでも「一般国民」の感情のせいだと。

さすが、「クローズゾ」な委員会。

外からは中の諸事情なんか、見えないはずよね。

落としどころ、でございましょうね。これが。

ちょっとだけ、見えてますけどね。しっぽが。
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