2015
05.14

あたまにつまったスケートが

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キャロル・オーティス ハースト /著 光村教育図書

Anyone who has ever felt a little out of step with the world will identify with this true story of a man who followed his heart and his passion.

この本の紹介に、全く同感だ。

作者が自分の父親のことを書いた絵本で、大好きな一冊だ。

クレしんの親友、ぼーちゃんの将来かと思うような人の話、と言えば早いだろうか。

石ころを集めるのが好きで好きで。
子供の頃からずっと。
家庭を持っても。
子供が生まれても。
大恐慌に巻き込まれ、生活の糧であるガソリンスタンドと、家さえ手放すことになっても。

ただ大好きな石を集め、分類し、ラベルを貼り、大切にした。

「石ころになんか何の価値もない。お金にもなりゃしない。
あいつの頭の中には石ころがつまっているのさ。」
人々はそう言った。

ある日お父さんは、博物館の館長さんと出会う。

館長さんは並々ならぬお父さんの石に関する知識に驚き、大学で勉強することを薦める。
ついには一介の警備員が、博物館の鉱物学部長になるのである。
それも年齢がいってから。

作者は、あとがきに書いている。

「父ほど幸福な人生を送った人を、わたしは他に知りません。」

この実在した『ぼーちゃん』こそ、原石だった。
出世したからではない。
好きなことを続けられた人生だったから。



浅田真央の去就が取沙汰され、ニュースではほとんど現役復帰が決定したような口ぶりである。

「復帰」の文字が、スケ連の勝手な策略なら、会見でスルーすればいい。
でも万が一、彼女の意思がニュースの通りに決まっているとしたら。

浅田がこの絵本の主人公のように、ただただスケートが好きだというのなら。
「あたまにつまったスケートが」彼女をまたあの修羅の戦場に戻すというのなら。

どこまでも、思うところまで、やればよいと思う。
『こういう風にしか生きられない』
彼女のソチの演技はそう叫んでいたから。

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